53 / 94
53話
しおりを挟む
なんだなんだこの人だかりは
待ち合わせ場所であるゲーセンに行くとかなり混み合っている場所がある、その先に何があるのか一抹の不安を覚えつつ、人を掻き分け進むと不安は的中。
フレイヤがダンスの体験型ゲームをしており、夢中になって行っていた為パーカーのフード部分が外れて猫耳が出ていた
ゲームの途中ではあったが、フレイヤの手を引っ張り連れ出した
「今ちょうど乗ってきたところだったのに邪魔するなんて、ご主人様ひどいよ」
「お前頭のフードは絶対に外すなと言ってあっただろう、外れててみんながお前のこと見てたんだぞ」
「注目されるほど上手かっただけだよ」
そんなわけあるかと思ったが事実だった、ダンスゲームのカリスマプレーヤーが動画配信サービス用にコスプレしていると思って人だかりが出来ていただけだった
「とにかくフードは絶対に外さないこと、守れなかったらゲーム機取り上げるからな」
勉強をしない子供の説教の常套文句だか、フレイヤには効果抜群だった
「ゲーム機を取り上げるのだけは止めて、なんでも言うこと聞くから」
「テレサとシルキーは見てないか?」
「わからない、特に呼ばれてないからまだ来てないと思うよ」
ならパンケーキ屋から行ってみるか、さすがにもう食べ終わっているだろ、パンケーキ屋に行ってみると、シルキーはまだ椅子に座ってジュースを飲んでいた
「お前まだ食べていたのか」
「いえ、流石にもう食べ終わってますよ、いくら私でもそこまで食べていませんよ、傷つきますね」
そらそうだよな、別れてから2時間ぐらい経っている、甘い物なら引くぐらい食べるシルキーでも、そこまではな、さすがに悪かったな、でも
「ならなんで待ち合わせのゲーセンコーナーに来なかったんだ?」
「お金が足りなくなって来るのを待ってました」
(俺の謝罪の気持ち返せ)
「なら俺が払っておくから一緒にテレサのところに行くぞ、ほんとお前何枚食べたんだよ」
「メニュー全部美味しそうなので、一通り頼みました」
食べ放題の店と勘違いしてるのかよ、こいつにお金渡すの控えたほうがいいな、全部スイーツに消える。まあ幸せそうな顔見てるとつい許してしまう。
テレサは本屋の前で待っていた
「なんだもう買ってしまったのか、俺が出してやるって言ったのに、何を買ったんだ?」
「秘密です。」
変な物買ってなければいいが、テレサなら大丈夫だろう、突っ込んで聞くほどのことでもないか、ハルクには動物図鑑を2冊買っておいた。
「これでみんな満足しただろ、そろそろ帰るぞ」
テレサ
「はい、楽しめました」
シルキー
「もう少し経てばまた食べられますが」
フレイヤ
「まだ最高スコア更新してなかったよ」
ハルク
「・・・・・」
テレサは目的を果たせたようだ、シルキーは食べ過ぎた、あれでなんで太らないか謎だ、フレイヤはまだまだ遊び足りないようで、ハルクはもっとしゃべれよ
5人で帰りにハンバーグを食べて帰った、ハンバーグ嫌いな人って見たことないもんな、たまにはこんな日もあっていい
「お兄ちゃん!お母さんの具合よくなったよ」
リリムが店に現れた、どうやらビタミン不足は解消されて症状が緩和されたようだ、何にしても喜ばしいことだ
「これからも毎日食べさせるんだぞ、後動けるようになったら散歩にも連れて行け、寝てばっかりも良くない」
「わかった、ありがとう、また来るね」
笑顔で帰って行った、こちらもなんか嬉しくなった、だが次の訪問者が現れると気分が暗くなった、嫌いではないけど
「ナオト君、戻りましたよ、お待たせしましたね」
ヒルダの帰還、向こうでの目的を果たしたようで無事帰ってきた、もう5年ぐらい居れば良かったのにとは思ったが
「おかえりなさい、お疲れでしょうから今日はゆっくりお休みするといいですよ」
追っ払おうと思ってもそう簡単にはいかないのがこの女
「お気遣いは無用です、ナオト君に話がありますから商人ギルドまでお越し下さい」
また無理難題を言われるのだろうな、行かないわけにもいかないので素直に付いて行った。応接室に入ると
「この前はご協力ありがとうございました、もう少しご協力いただきたいのですが」
結構頑張ったと思うんだけどなぁー
「はあ」
「人に必要なのは衣食住です、住はもともと帝国の地なので奪うとなると戦争しかありませんが、衣と食に関しては奪うことができるのではないかと、この際の奪うとは依存させると言うことです」
「それ一商人がやることじゃないでしょ」
「ナオト君ならできると思っていますが」
期待するのは勝手だが、応えるかどうかはこっちの自由だぞ、そんな膨大な数どうやって用意すりゃあいいんだよ、食に関しては農家ごと、衣に関しては工場ごと移転させないととても無理だろ
「ちょっと考えさせてくれ」
やり方としてはスーパーの新店作戦に似てる、安価で商品を提供して近隣小規模店舗の資金を枯渇させて、潰れたところで価格を正常に戻す、それを都市ぐるみでやるようだ
大規模ってことは物量的に可能か不可能かだな、今度こそ米本に全てを話す時期にかったのかも知れない、孤軍奮闘は限界だ、奴にもうまい話だと思えば首を縦に振ってくれるかも
全くやっかいな案件持って帰ってきやがって。
待ち合わせ場所であるゲーセンに行くとかなり混み合っている場所がある、その先に何があるのか一抹の不安を覚えつつ、人を掻き分け進むと不安は的中。
フレイヤがダンスの体験型ゲームをしており、夢中になって行っていた為パーカーのフード部分が外れて猫耳が出ていた
ゲームの途中ではあったが、フレイヤの手を引っ張り連れ出した
「今ちょうど乗ってきたところだったのに邪魔するなんて、ご主人様ひどいよ」
「お前頭のフードは絶対に外すなと言ってあっただろう、外れててみんながお前のこと見てたんだぞ」
「注目されるほど上手かっただけだよ」
そんなわけあるかと思ったが事実だった、ダンスゲームのカリスマプレーヤーが動画配信サービス用にコスプレしていると思って人だかりが出来ていただけだった
「とにかくフードは絶対に外さないこと、守れなかったらゲーム機取り上げるからな」
勉強をしない子供の説教の常套文句だか、フレイヤには効果抜群だった
「ゲーム機を取り上げるのだけは止めて、なんでも言うこと聞くから」
「テレサとシルキーは見てないか?」
「わからない、特に呼ばれてないからまだ来てないと思うよ」
ならパンケーキ屋から行ってみるか、さすがにもう食べ終わっているだろ、パンケーキ屋に行ってみると、シルキーはまだ椅子に座ってジュースを飲んでいた
「お前まだ食べていたのか」
「いえ、流石にもう食べ終わってますよ、いくら私でもそこまで食べていませんよ、傷つきますね」
そらそうだよな、別れてから2時間ぐらい経っている、甘い物なら引くぐらい食べるシルキーでも、そこまではな、さすがに悪かったな、でも
「ならなんで待ち合わせのゲーセンコーナーに来なかったんだ?」
「お金が足りなくなって来るのを待ってました」
(俺の謝罪の気持ち返せ)
「なら俺が払っておくから一緒にテレサのところに行くぞ、ほんとお前何枚食べたんだよ」
「メニュー全部美味しそうなので、一通り頼みました」
食べ放題の店と勘違いしてるのかよ、こいつにお金渡すの控えたほうがいいな、全部スイーツに消える。まあ幸せそうな顔見てるとつい許してしまう。
テレサは本屋の前で待っていた
「なんだもう買ってしまったのか、俺が出してやるって言ったのに、何を買ったんだ?」
「秘密です。」
変な物買ってなければいいが、テレサなら大丈夫だろう、突っ込んで聞くほどのことでもないか、ハルクには動物図鑑を2冊買っておいた。
「これでみんな満足しただろ、そろそろ帰るぞ」
テレサ
「はい、楽しめました」
シルキー
「もう少し経てばまた食べられますが」
フレイヤ
「まだ最高スコア更新してなかったよ」
ハルク
「・・・・・」
テレサは目的を果たせたようだ、シルキーは食べ過ぎた、あれでなんで太らないか謎だ、フレイヤはまだまだ遊び足りないようで、ハルクはもっとしゃべれよ
5人で帰りにハンバーグを食べて帰った、ハンバーグ嫌いな人って見たことないもんな、たまにはこんな日もあっていい
「お兄ちゃん!お母さんの具合よくなったよ」
リリムが店に現れた、どうやらビタミン不足は解消されて症状が緩和されたようだ、何にしても喜ばしいことだ
「これからも毎日食べさせるんだぞ、後動けるようになったら散歩にも連れて行け、寝てばっかりも良くない」
「わかった、ありがとう、また来るね」
笑顔で帰って行った、こちらもなんか嬉しくなった、だが次の訪問者が現れると気分が暗くなった、嫌いではないけど
「ナオト君、戻りましたよ、お待たせしましたね」
ヒルダの帰還、向こうでの目的を果たしたようで無事帰ってきた、もう5年ぐらい居れば良かったのにとは思ったが
「おかえりなさい、お疲れでしょうから今日はゆっくりお休みするといいですよ」
追っ払おうと思ってもそう簡単にはいかないのがこの女
「お気遣いは無用です、ナオト君に話がありますから商人ギルドまでお越し下さい」
また無理難題を言われるのだろうな、行かないわけにもいかないので素直に付いて行った。応接室に入ると
「この前はご協力ありがとうございました、もう少しご協力いただきたいのですが」
結構頑張ったと思うんだけどなぁー
「はあ」
「人に必要なのは衣食住です、住はもともと帝国の地なので奪うとなると戦争しかありませんが、衣と食に関しては奪うことができるのではないかと、この際の奪うとは依存させると言うことです」
「それ一商人がやることじゃないでしょ」
「ナオト君ならできると思っていますが」
期待するのは勝手だが、応えるかどうかはこっちの自由だぞ、そんな膨大な数どうやって用意すりゃあいいんだよ、食に関しては農家ごと、衣に関しては工場ごと移転させないととても無理だろ
「ちょっと考えさせてくれ」
やり方としてはスーパーの新店作戦に似てる、安価で商品を提供して近隣小規模店舗の資金を枯渇させて、潰れたところで価格を正常に戻す、それを都市ぐるみでやるようだ
大規模ってことは物量的に可能か不可能かだな、今度こそ米本に全てを話す時期にかったのかも知れない、孤軍奮闘は限界だ、奴にもうまい話だと思えば首を縦に振ってくれるかも
全くやっかいな案件持って帰ってきやがって。
102
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
社畜生活に疲れた俺が転生先で拾ったのは喋る古代ゴーレムだった。のんびり修理屋を開店したら、なぜか伝説の職人だと勘違いされている件
☆ほしい
ファンタジー
過労の末に命を落とした俺、相田巧(アイダタクミ)が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界だった。神様から授かったスキルは「分解」と「再構築」という、戦闘には向かない地味なもの。
もうあくせく働くのはごめんだと、静かな生活を求めて森を彷徨っていると、一体の小さなゴーレムを発見する。古代文明の遺物らしいそのゴーレムは、俺のスキルで修理すると「マスター」と喋りだした。
俺はタマと名付けたゴーレムと一緒に、街で小さな修理屋を開業する。壊れた農具から始まり、動かなくなった魔道具まで、スキルを駆使して直していく日々。ただのんびり暮らしたいだけなのに、俺の仕事が完璧すぎるせいで、いつの間にか「どんなものでも蘇らせる伝説の職人」だと噂が広まってしまい……。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる