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兄なので我慢します
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αと一緒に暮らしていれば匂いは付くものだ。あの匂いは兄で間違い無いですよね。なんて野暮なことは聞かなくても、朝陽からαの匂いは1人分しかなかった。それもかなりきついものだけど。
「初めまして、永松美玲と申します」
二人がしたように身分証として国際ライセンスを取り出した。
「レースを」
「趣味として」
「趣味でレースを」
呆れられるのは仕方ない。趣味だけでやるならかなりの出費になる。
「チームに所属してるので」
「ああ、思い出しました。昨年、双葉メディカルチームのオフロード優勝者の名前が一緒ですね。へ~こんな美しい人が」
あぁ、まだ着替えてもなかったと思う。母の趣味に慣れすぎて違和感も湧かなくなってる。そして背後から父が近づいてきている。
「コレは母の趣味に付き合ってるだけなので」
少しでも離れたくなかったから仕方ない。ウィッグと化粧を施しドレスを着込んでたらどこからどう見ても完璧な女性だ。そして、どうしても女の子が欲しかった母は次に生まれてくる子はみれいちゃんにすると周りに宣言した通り俺の名前は美玲、どちらかと言えば女性をイメージするので今は声以外は女性にしか見えないはずだ。
「初めまして。美玲の父で永松政宗と申します」
俺の隣に並んだ父は完璧な王子スタイルからマトモなスーツ姿になってる。
「コチラが朝陽の父親の真広さんで、コチラが朝陽の兄で真陽さんです」
「かなり若くていらっしゃる。なにか秘訣があるなら教えて頂けると嬉しいですね。息子を見て頂けたらわかる通り妻の唯一の趣味がコスプレでして、妻の趣味に付き合うようになれば自ずと一緒にやらなければならず、今では家族全員でやるのが常になってまして」
「家族全員で1つの趣味を素敵ですね、、、しかし、背が高いなとは思ってたけど娘ではなく息子?」
背は189今はローヒールを履いてるので192はある。長身の女性でも180の女性はなかなかいないのでは?と思う。俺が出会った女性の中で背が高いのは178のα女性だった。
「父さん、よく見て。喉元はチョーカーで隠れてるだけで声からして男性だから」
「今の格好と名前からは女性にしか見えないですが、俺は男なので。そして、朝陽とは今日初めて出会いましたが運命なのでこのまま婚姻してしまいたいのですが」
「おいおい、婚約パーティーが先だろ。真広さんもそう思いますよね」
どうせ母の意見を通したい父は勢いのままなにかするつもりなのだろう。あたふたしてるだけの父親に話を振りサクッと纏めてしまいたいと透けて見える考えに笑ってしまう。
「え?えーっと、ああ、2日前に終わったはずのヒートがぶり返したのかと思ったけど、運命の人に会ったからまたヒートに」
抱き上げた時やけに軽すぎると思ったが、2日前にヒートが終わったばかりなのか。身体が心配になる。
「父さん少し黙っててもらえますか。すみませんが、運命って言いましたか?運命って都市伝説ですよね。世界人口の1%がΩって言ってますが本当に1%も居ると思ってますか?αも1%と言われてますがα人口の方が圧倒的に多い。それで運命って少しおとぎ話すぎませんか?」
ああ、こいつαの中でも出来のいいαだな。世界がひた隠しにしてる事実を直感だけで感じてるのだ。Ωよりもαの方が圧倒的に多い。突然出会ってしまったαに言い寄られたり攫われたりしない為にワザと朝陽に匂いを付けていた。なるほどだからあのキツすぎる匂いなのか。俺も運命に出会って少し感覚が可笑しくなってた。こいつ侮れない。
「初めまして、永松美玲と申します」
二人がしたように身分証として国際ライセンスを取り出した。
「レースを」
「趣味として」
「趣味でレースを」
呆れられるのは仕方ない。趣味だけでやるならかなりの出費になる。
「チームに所属してるので」
「ああ、思い出しました。昨年、双葉メディカルチームのオフロード優勝者の名前が一緒ですね。へ~こんな美しい人が」
あぁ、まだ着替えてもなかったと思う。母の趣味に慣れすぎて違和感も湧かなくなってる。そして背後から父が近づいてきている。
「コレは母の趣味に付き合ってるだけなので」
少しでも離れたくなかったから仕方ない。ウィッグと化粧を施しドレスを着込んでたらどこからどう見ても完璧な女性だ。そして、どうしても女の子が欲しかった母は次に生まれてくる子はみれいちゃんにすると周りに宣言した通り俺の名前は美玲、どちらかと言えば女性をイメージするので今は声以外は女性にしか見えないはずだ。
「初めまして。美玲の父で永松政宗と申します」
俺の隣に並んだ父は完璧な王子スタイルからマトモなスーツ姿になってる。
「コチラが朝陽の父親の真広さんで、コチラが朝陽の兄で真陽さんです」
「かなり若くていらっしゃる。なにか秘訣があるなら教えて頂けると嬉しいですね。息子を見て頂けたらわかる通り妻の唯一の趣味がコスプレでして、妻の趣味に付き合うようになれば自ずと一緒にやらなければならず、今では家族全員でやるのが常になってまして」
「家族全員で1つの趣味を素敵ですね、、、しかし、背が高いなとは思ってたけど娘ではなく息子?」
背は189今はローヒールを履いてるので192はある。長身の女性でも180の女性はなかなかいないのでは?と思う。俺が出会った女性の中で背が高いのは178のα女性だった。
「父さん、よく見て。喉元はチョーカーで隠れてるだけで声からして男性だから」
「今の格好と名前からは女性にしか見えないですが、俺は男なので。そして、朝陽とは今日初めて出会いましたが運命なのでこのまま婚姻してしまいたいのですが」
「おいおい、婚約パーティーが先だろ。真広さんもそう思いますよね」
どうせ母の意見を通したい父は勢いのままなにかするつもりなのだろう。あたふたしてるだけの父親に話を振りサクッと纏めてしまいたいと透けて見える考えに笑ってしまう。
「え?えーっと、ああ、2日前に終わったはずのヒートがぶり返したのかと思ったけど、運命の人に会ったからまたヒートに」
抱き上げた時やけに軽すぎると思ったが、2日前にヒートが終わったばかりなのか。身体が心配になる。
「父さん少し黙っててもらえますか。すみませんが、運命って言いましたか?運命って都市伝説ですよね。世界人口の1%がΩって言ってますが本当に1%も居ると思ってますか?αも1%と言われてますがα人口の方が圧倒的に多い。それで運命って少しおとぎ話すぎませんか?」
ああ、こいつαの中でも出来のいいαだな。世界がひた隠しにしてる事実を直感だけで感じてるのだ。Ωよりもαの方が圧倒的に多い。突然出会ってしまったαに言い寄られたり攫われたりしない為にワザと朝陽に匂いを付けていた。なるほどだからあのキツすぎる匂いなのか。俺も運命に出会って少し感覚が可笑しくなってた。こいつ侮れない。
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