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戸惑い
痣 10
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違うとも 待ってくれ、とも言えず 前のめりで訴えてくる神様の目はウルウルと涙目になる。
神様って 涙脆いのかよ。勘弁してくれ、俺が虐めてるみたいだ。
両親が居ないとからかわれては育った幼い日 しつこく 親に捨てられた子だと言って来る女の子を叩いて泣かせてしまった。幼稚園に呼び出されて迎えに来た爺ちゃんが俺に言った言葉「良いか、男の子が女の子をいじめちゃならん。泣かせるなんて男の風上にもおけん奴だぞ」を、ぼんやりと思い出し 何とか泣き止ませたいと漁る。
「悪い、あの時 余りにも早口でよく聞きとれなかったんだ。申し訳ないけど もう一度あの時と同じ事を言ってくないか?」
「良いですよ?今の身体のままでの転生で、心から愛してくれる者の子を産み家庭を作りたいと、その際はハーレムではなく1人の人で。その御方はお金も愛もたんまりと持ち合わせた方がいいと。アースで言うところの赤い糸、私の星では番といいます。よりすぐりを選びましたので、最高に可愛いお子が生まれること間違いなしですよ。と、言ったんです」
・・・・・!?
「おい、一字一句間違いないのか」
「間違いないです」
ない胸を張り威張る神様。良かったな、銅像では凹凸がハッキリしてて。
「なんか、物凄く失礼な事思ってませんか?」
・・・・コレでも神様 だからな。
「思ってませんよ。心より愛してくれる者の子を産みって、俺が産むとかじゃないだろうな?」
「伊織さんが子供をと願ったのでしょ?私は叶えただけです」
「違う!産んで欲しいんだ!!家族と願ったけど 俺は女性と恋愛して俺の子を産んでほしいと願ったんだ!!
なんで男の俺が男の子供を孕んで産まいけないんだよ」
「そぉんなぁ~。じゃ、私は間違ってしまったの?」
「そうなりますね。だから 番の証を消して下さい」
「無理です。番の方だけなら何とかなりましたが・・・番の方以外にも見られてますよね?アルベルトさんの番が見つかったと「ありがとう」と昨日からお礼の言葉を沢山頂いております。伊織さんがアルベルトさんの番の証持ちだと広まってますので、消せません」
「何とかしろよ!あんたの勘違いで 俺は大迷惑してんだ!!神様なんだから何とかなるだろ!!」
「無理なものは無理です。神様だからと全てが万能では無いのです。無理やりになにかをねじ曲げれば、どこかに齟齬が生まれ 世界が安定をなくし天災、飢餓、病気が蔓延したら伊織が責任を負えますか」
「天災 飢餓 病気蔓延・・・俺一人が責任・・・じゃぁ、なに、俺はこの先 ずっとアルに・・」
「アルベルト・サー・マシュームさんは伊織さんを心より愛してます。気負わずに 今のままの伊織さんで良いので、信じて寄り添うだけで良いです」
「まとめに入ってます?」
「気づかれました?」
「ふざけんなよ!勝手に殺されて 責任を負うとか言って 今度は 勝手に男となんて 俺は全世界で1番の不幸だろうな」
「本当に 申し訳ございません。後は伊織さんの御心の整理をして受け入れて下さいとしか言えません。そろそろ お時間です。
お話は何時でも聞きますので また 教会にお越しください。私からもお詫びにギィ・・・」
目の前の神様が白いモヤが掛かり霧に覆われてエレベーターが急加速で落下する感覚にドッと冷汗が吹き出た。
咄嗟に手をつこうとしたがその前に俺を支えられる。
「大丈夫か」
目を開けるとアルのどアップにのけ反った。
神様って 涙脆いのかよ。勘弁してくれ、俺が虐めてるみたいだ。
両親が居ないとからかわれては育った幼い日 しつこく 親に捨てられた子だと言って来る女の子を叩いて泣かせてしまった。幼稚園に呼び出されて迎えに来た爺ちゃんが俺に言った言葉「良いか、男の子が女の子をいじめちゃならん。泣かせるなんて男の風上にもおけん奴だぞ」を、ぼんやりと思い出し 何とか泣き止ませたいと漁る。
「悪い、あの時 余りにも早口でよく聞きとれなかったんだ。申し訳ないけど もう一度あの時と同じ事を言ってくないか?」
「良いですよ?今の身体のままでの転生で、心から愛してくれる者の子を産み家庭を作りたいと、その際はハーレムではなく1人の人で。その御方はお金も愛もたんまりと持ち合わせた方がいいと。アースで言うところの赤い糸、私の星では番といいます。よりすぐりを選びましたので、最高に可愛いお子が生まれること間違いなしですよ。と、言ったんです」
・・・・・!?
「おい、一字一句間違いないのか」
「間違いないです」
ない胸を張り威張る神様。良かったな、銅像では凹凸がハッキリしてて。
「なんか、物凄く失礼な事思ってませんか?」
・・・・コレでも神様 だからな。
「思ってませんよ。心より愛してくれる者の子を産みって、俺が産むとかじゃないだろうな?」
「伊織さんが子供をと願ったのでしょ?私は叶えただけです」
「違う!産んで欲しいんだ!!家族と願ったけど 俺は女性と恋愛して俺の子を産んでほしいと願ったんだ!!
なんで男の俺が男の子供を孕んで産まいけないんだよ」
「そぉんなぁ~。じゃ、私は間違ってしまったの?」
「そうなりますね。だから 番の証を消して下さい」
「無理です。番の方だけなら何とかなりましたが・・・番の方以外にも見られてますよね?アルベルトさんの番が見つかったと「ありがとう」と昨日からお礼の言葉を沢山頂いております。伊織さんがアルベルトさんの番の証持ちだと広まってますので、消せません」
「何とかしろよ!あんたの勘違いで 俺は大迷惑してんだ!!神様なんだから何とかなるだろ!!」
「無理なものは無理です。神様だからと全てが万能では無いのです。無理やりになにかをねじ曲げれば、どこかに齟齬が生まれ 世界が安定をなくし天災、飢餓、病気が蔓延したら伊織が責任を負えますか」
「天災 飢餓 病気蔓延・・・俺一人が責任・・・じゃぁ、なに、俺はこの先 ずっとアルに・・」
「アルベルト・サー・マシュームさんは伊織さんを心より愛してます。気負わずに 今のままの伊織さんで良いので、信じて寄り添うだけで良いです」
「まとめに入ってます?」
「気づかれました?」
「ふざけんなよ!勝手に殺されて 責任を負うとか言って 今度は 勝手に男となんて 俺は全世界で1番の不幸だろうな」
「本当に 申し訳ございません。後は伊織さんの御心の整理をして受け入れて下さいとしか言えません。そろそろ お時間です。
お話は何時でも聞きますので また 教会にお越しください。私からもお詫びにギィ・・・」
目の前の神様が白いモヤが掛かり霧に覆われてエレベーターが急加速で落下する感覚にドッと冷汗が吹き出た。
咄嗟に手をつこうとしたがその前に俺を支えられる。
「大丈夫か」
目を開けるとアルのどアップにのけ反った。
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