赤い糸の先

丹葉 菟ニ

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やりたい事

今できること 11

自慢を聞いて欲しいのか、労って欲しかったのか、褒められたかったのかは分からない。 

本当の事は分からないけど、誰にも構ってもらえずに孤独を感じてきた一人の人間は己の最大の自信を誇示しよとしたが受け入れられずに意固地になり、ならばと同じ力を持つものを集めだした。1人でも多くのものを集めるには、衣食住は確保しなければならない。それには お金がかかる、国の補助金だけでは足りなくなり 考えた末が、王子が目録書き換え 献上品の窃盗し裏取引でお金を稼いでた。

人の話を聞かずに己だけが特別と感じ 貫いた一人の人生は犯罪に手を染めたのだ。

「聖魔法の運営を隠れ蓑に 違法に売り裁き違法な薬物を作ってたなターナ」

「なにをおっしゃるかと思えば 私には全く身に覚えのないこと」

「ターナ お主の家は元は薬剤師、薬学の知識があった。薬で自分の思い通りに動く人間を作りたかったのか?」

それは怖いけど、本当なのかな?俺の中で想像できるのは、映画とかで国防長のスパイとマフィアとの奪い合いにるシーンが頭の中を駆け巡る。頑張って想像してもその程度で、俺が如何に平和な世界で暮らしてたか分かる。

「そんな恐ろしい事 思いもつきません」

「証言が取れてると言っただろ?」

「何処の誰に証言を取ったのか知りませんが
私はやっておりません」

「証言をしてくれた者を入れろ」

大きなドアを開き数名がゾロゾロと入ってきた。アレ?あの人達はたしか

「あなたたち、どうして」

「お主達 もう一度証言しろ」

王様に声を掛けられて入って来た人達は顔を見合わせて 1人が口を開いた。

「初めは 聖魔法の魔力が弱い俺でも少しはアシス様に近づきたくて、色々と考えた結果、魔力増幅できないかと思い 薬の開発をターナ様を中心ではじめました。何度も失敗しては励ましあって・・・初めは純粋な気持ちからでした。でも、ある日 成功かもと思われた薬が・」

話してた人が震えだし青ざめて涙を流し始めてしまった。
涙を流してしまった人の代わりに 隣の女性が話し始めた。

「・・動物実験でとんでもない品物だと分かりました。大人しいく温厚なニャロが その薬を体内に居れると凶暴化し 咄嗟にナイフで刺しました。でも、血が流れても向かってくる姿は痛みを感じてない、人格破壊と言ってもいい物が出来てしまった、コレは危険だと・・・でもターナ様の指示で その薬をベースに研究が・・・そして出来たのが、意志を奪い人の指示で動く人体人形が出来た」

なにそれ人体兵器じゃん。怖ーよ婆さん。人体兵器を率先して作るとか頭イカれてる。
そんな えげつないもん作ってどうしたいんいだよ。

『ニャロってなに?』

『人が住まなくなた家や倉庫に隠れて住みつく臆病な奴ら』

『・・・分かりずらいからもっと具体的に』
「グルグルグルグル」
『・・・人を怖がる小さきもの。そうだな。私なら片足で潰せる大きさ、時に人が大迷惑をして討伐とまでは行かないが退治に乗り出す事もある』

桔梗が喉を鳴らしただけでは罪人はヒィーと仰け反る姿を見ながら連想する。
桔梗の片足で潰せるって 猫の大きさ?人が住まなくなった家に住み、時に人が退治・・ねずみ?

「なにを仰っているのかしら、私には分かりません」

「分からないのか?」

ロマンスグレーの名に相応しい紳士たる佇まい。こんな風に歳を取りたい見本だよね。

「分かりませんね。頭のおかしな方の言うことを真面に聞くのは時間の無駄。それよりも早く私を解放してください」

えぇぇぇ、すっげぇ~。証言者から自分の名前も出されてんに動揺もせずに 証言を真正面からぶった斬ったよあの婆さん。

「頭のおかしいのはターナお前だけだ。素直に白状したらどうだ?」

「あらあら、私がおかしいのかしら?私には身に覚えのない事ですもの。証言だけで証拠はないのでしょ?証言なんてどうとでもなるわ」

「そうだな、証言なんてどうとでもなる。ターナ。私が婚約破棄したのも君のその性格からだ。私がベルリアと恋仲と勘違いした君はベルリアをしつこく虐めるようになった」

「勘違いですって?勘違いではないわ」

ロマンスグレーのお爺さんとターナさんは元は婚約者だったのか!?

「日に日に様子が可笑しくなる彼女が気になり監視をしてたら、君が彼女の教科書を床に破り捨てインクで汚してるのを見かけた。それから替えのドレスも破り捨てた。私は自分の目を疑ったよ。

まさか君がそんな事をしてるとは知らなかった。
私は家に帰り両親にその事を伝え、次の日に私が見たことを彼女に伝えた。ベルリアは全てを語ってくれたよ。君からの度重なる嫌がらせを耐えていたとね。

私は1度君に聞いたな?その時にも彼女の幻覚と応えた」

「忘れましたわ」

「私はよく覚えてるよ。あまり知られては居ないがベルリアは私の従姉妹だ。母の妹が側室でね、あの当時ベルリアは留学生として来ていたが 本当に出来が良くて自慢の従姉妹だったが、生まれが側室の子と負い目があり 私との関係も公にしなかった。全てはターナ、君の勘違いだ」

「嘘よ そんな嘘 誰も信じません」

「本当だ、その頃からおかしな噂が流れ始めた」

『・・噂?』


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