赤い糸の先

丹葉 菟ニ

文字の大きさ
137 / 192
やりたい事

今できること 20

話を聞いてくれた王様が付け足してくれた。

「1泊2日と言ってるが 領地に行くだけでも1日かかる距離。2日目で帰って来るのは難しいぞ」

「そうなんだ。ごめんなさい、余りにも無知でした。俺も明日から勉強が再開するからって、スケジュールを組まれるから 余り迷惑が掛かるような休み方は」

ちょっとそこに行く感覚だった。移動も車や電車 ヘリ そんなものは無いのだ。簡単に考えてた自分を猛烈に反省する。

「それは今やらないと行けないことですか?」

突然はウルさんが厳しい声で聞いてきたので驚いて背筋を伸ばす。

「えっと 正確には山が連なってるし 山と山の間には谷があったりだとかで大変そうな場所を見ておきたくて」

「見るだけならいつ見ても同じだと思いますが?」

確かに、1日掛かるとも知らずに単純に1泊2日で見て帰って来れると思ってた。


「先走りすぎました。すみません。でも、俺としては どうしても欲しいものだから」

「その気持ちは分かった。でも領地に戻るのも1日かかることも知らないまま 挑むより やりたい事をする為に今はしっかりと基礎となる知識を得ることが先だ。スケジュールをこなして 今できる精一杯をやった方がいい」

王様の言うとおり 確かに何も知らずに挑むよりかは、得られる知識を蓄えて 挑んだ方が良いと言えるだろう。

「俺 勉強頑張る」

先走りすぎて暴走しかけたけど、まずは歴史や領土の事とか本当に知らなかった。そんなこともしらずに、かってに何してんだって怒られる事になってたよ。

今は学べれるだけ学んで 基礎知識を叩き込んでついでに 魔法もシッカリと学んで、テーブルマナーとかダンスレッスンはぁ~ 程々にしてもらって 今できることは基礎知識をたくわえる!だ。

「今からは山間部も雪が降り始め 足止めになってしまえば なかなか帰っても来れません。暖かくなってからの方が宜しいかと思います」

「そうですね。そうします」

「にしても、イオリがどうしても欲しいと言う調味料とはなんだろうな 気になる」

「本当ですね」

「うふふふ、それは 内緒です。それと調味料二点と食品一点ですから。あっ、それと日記を書いてる人の名前はわかりました。どんな風に思ってたり 暮らしてたりが分かったので纏めて見ました。まだ、全部 解読してませんが、冒険者と共に旅をしてたみたいですね」

解読をまとめた 紙をウルさんに渡すと そのまま陛下に渡しに行く。

「後でじっくりと読ませて貰うとする。その前に昼だ一緒にどうかな?」

誘われてそのまま 一緒にお昼を食べる事にした。


そのまま一緒に食堂に行くと王族の方々勢揃いの中で食事を取る事に。

王妃様は編み物の時間が取れずに申し訳ないというし、サミュエル王子もなかなか時間が取れなくて済まないと謝られてしまった。

「いえ、仕方ないですよ」

「お母様 大丈夫ですわ!私がシッカリとイオリから編み方を学んで母上にお教えしますわ、今日のお昼から教わる約束をしてますの」

「まぁルーラ 嬉しいわ、しっかりと学んできてください」

「はいお母様」

教えるって程でも無いけど やる気を見せてる王女にシッカリと教えないとな。

ひと休みしたあと 家から届けてもらった中から濃いめグリーンを手に持ち早めに編み始めた。伸縮網を3センチ程編んだあとゆったり目に編んでると王女が部屋に入って来た。

「お願いします」

「はいお願いします」

縄編みの袋編みで暖かい物をと目指してせっせと編んでる。

「うわぁ~、なんですのそれは?」

「それとは?」

「見たことない 編み方です」

興奮気味に語る王女は編み物に釘付けになったまま目が離せないでいる。

「あぁ、これは縄編みという編み方なんだ」

「私でも出来ます?」

「出来るよ。先に今編んでるものを終わらせて、次の物を編む時に取り入れると良いよ」

そうします!!と、やる気を見せる王女だけどもう殆ど終わりに近い状態だ。最後の終わりの始末の仕方を教えるから声を掛けてと言いおいて 自分の編み物に集中する。長さ17・8センチと決めて編む。そんなに大変でも無いし じいちゃんもばあちゃんも冬になるとよく使ってた物だから俺も良く編んでやったなと、思い出してたら 声がかかり最後の始末を教えてやり出来上がったマフラーを持ち喜んでる王女。

「出来たわ!!」

喜び そのまま自分の首にマフラーを巻いてる王女は笑顔だ。

「綺麗に出来ましたね」

「はい、お父様喜んでくれるかしら?」

ワイン色のマフラーは王様の為に編まれたマフラーだ。娘に編んでもらって喜ばない人は居ない。王様がずっと大事に使うと言いきれる。

「王様に?きっと喜びますよ」

「そうだと嬉しいです」

侍女に部屋に持って帰って欲しいと編み上げたばかりのマフラーを手渡した。

「イオリはなにを編んでますの?」

「足首に巻くマフラーです」

レッグウォーマーと言っても通じないのであれば最初っからこう言っても、首を傾げる王女の苦笑いして やっぱりなかなか通じないと実感する。

「足首に巻くマフラー?なんですの」

「面白いでしょ? 一緒に編んでみる?」

「やってみますわ」

かぎ針を握り意気込んでるけど ここはやり慣れてる編み棒でやってもらった方がいいかもしれないと言えば 迷ってみせたものの、俺がかぎ針でとやってると自分もかぎ針でやるとやる気をみせた。

初めは手間取ってしまったが コツを掴むとゆっくりだけど何とかリズム良く編み始めた。

王女を見守りながらも お茶を飲み また編み物を始めた。






あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

家族に忘れられていた第五王子は愛され生活を送る

りーさん
ファンタジー
 アズール王国の王宮には、多くの王子や王女が住んでいる蒼星宮という宮がある。  その宮にはとある噂が広まっていた。併設されている図書館に子どもの幽霊が現れると。  そんなある日、図書館に出入りしていた第一王子は子どものような人影を見かける。  その時、父である国王にすら忘れられ、存在を知られていなかった第五王子の才覚が露になっていく。

大嫌いなこの世界で

十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。 豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。 昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、 母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。 そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。 私が制作した著作物、また、私が依頼し描いていただいたイラスト含め、全ての文章・画像はAI学習、無断転載、無断使用を禁止します。

王様お許しください

nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。 気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。 性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。

病み墜ちした騎士を救う方法

無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。 死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。 死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。 どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……? ※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って? いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!