29 / 86
第3章
結納
しおりを挟む
結納の日を迎えるまで1度 直火ラーメンに雄大達と行っただけで 後は素直に寄り道もせずに多鹿島家に帰っていた。
何故か 1人で寝たはずなのに朝起きると前か後に居る怜登を怒ろうとするけど チラリと見える包帯が 思いとどまらせてしまう。
そして 朝の散歩を誘われると断れない。
朝の散歩は思いのほか 楽しいのだ。
広い敷地のおかげで 飽きさせない。
なんだかんだと 怜登のペースに馴らされてる気もするがそれもこれも、今日までだと思えば耐えられたと思う。
急遽拵えでもしっくりくるスーツの着心地に驚く。
どこのメーカーなのか気になりタグを探そうとして手を止めてしまった。
背中に薔薇が咲き乱れてる怜登に目を止めてしまった。アスコットタイで首元を艶やかに見せてる怜登は傍目からもわかるほど浮かれてる。
アスコットタイと同じ色で光沢の無いワインレッドのネクタイを手に近づいてくる怜登に体が動かなくなった俺に甘い笑を浮かべてネクタイを結んでくれる怜登は嬉しそうだ。
「さぁ 出来た 行こう」
結納の日を迎えたけど 俺はなぜか家に居らず怜登の家から一緒に家に迎うという おかしな状況になってる。
そして、一緒に行くのが 怜登の両親と兄と弟と結納に仲人を頼んだと言う大島さん。
俺の家は決して広い理由でも狭いわけでもない一般的なリビングの広さだが、祭壇を組んで何やら色々と並んでる結納品。
そのせいで 狭くなってしまってるが、誰もが一言も文句無しに厳かに始まった有事。
形式に則り なぜか婚約指輪を贈られて何故かその場で指輪を嵌めてしまった。
「勝手に取らないでね」
取るに決まってる!俺は学生だ!とは言える雰囲気では無い。
それより、この場に姉が居なかったのは寂しかった。
家での結納が滞りなく終わり 場所を移動し、流石としか言いようが無い 一生かかっても縁遠いHOTELJewelryBox 怜登の家が経営するホテルだ。
怜登のお爺さんが最初に挨拶、続いて父親、そして怜登と共に上段に上がり怜登があいさつをして、練習したとおり 「まだまだ不慣れな点が御座いますが、皆様のご指導ご鞭撻の程をお願いします」何とか噛まずに言えた自分を褒めてやりたい。
男同士の婚約なのにこんなに大々的にしても良いのかと不安になったが、日本だけでは無く海外にも向けたパホーマンスの一つになるし、閉鎖的にみられる日本の脱却の一つになるから気にせずに楽しめと言ってくれたのは、怜登の父だった。
親戚や重役とか。続々と挨拶にやって来るが、ハッキリ言って 覚えれない。
怜登の隣で借りてきた猫の様にニコニコしてるだけだ。
「はァ~ 皆同じに見える」
「覚えなくてもいい。敦は俺だけを見てればいいんだから」
イヤイヤ ソレは駄目でしょう。
静かに怜登の側に立った海莉さんが怜登に何かを伝える。
おいでと 連れてこられたのは怜登の両親の所
「危惧してた事態になりましたので対応してきます。敦を見ててください」
危惧してた事って?
俺はよく分からないけど 両親は分かったみたいで怜登のお母さんに「そろそろお腹空いたわよね。ココのローストビーフは絶品よ」
するりと腕を組まれて終い戸惑って居ると怜登は俺に行っておいでと送り出してくれた。
何故か 1人で寝たはずなのに朝起きると前か後に居る怜登を怒ろうとするけど チラリと見える包帯が 思いとどまらせてしまう。
そして 朝の散歩を誘われると断れない。
朝の散歩は思いのほか 楽しいのだ。
広い敷地のおかげで 飽きさせない。
なんだかんだと 怜登のペースに馴らされてる気もするがそれもこれも、今日までだと思えば耐えられたと思う。
急遽拵えでもしっくりくるスーツの着心地に驚く。
どこのメーカーなのか気になりタグを探そうとして手を止めてしまった。
背中に薔薇が咲き乱れてる怜登に目を止めてしまった。アスコットタイで首元を艶やかに見せてる怜登は傍目からもわかるほど浮かれてる。
アスコットタイと同じ色で光沢の無いワインレッドのネクタイを手に近づいてくる怜登に体が動かなくなった俺に甘い笑を浮かべてネクタイを結んでくれる怜登は嬉しそうだ。
「さぁ 出来た 行こう」
結納の日を迎えたけど 俺はなぜか家に居らず怜登の家から一緒に家に迎うという おかしな状況になってる。
そして、一緒に行くのが 怜登の両親と兄と弟と結納に仲人を頼んだと言う大島さん。
俺の家は決して広い理由でも狭いわけでもない一般的なリビングの広さだが、祭壇を組んで何やら色々と並んでる結納品。
そのせいで 狭くなってしまってるが、誰もが一言も文句無しに厳かに始まった有事。
形式に則り なぜか婚約指輪を贈られて何故かその場で指輪を嵌めてしまった。
「勝手に取らないでね」
取るに決まってる!俺は学生だ!とは言える雰囲気では無い。
それより、この場に姉が居なかったのは寂しかった。
家での結納が滞りなく終わり 場所を移動し、流石としか言いようが無い 一生かかっても縁遠いHOTELJewelryBox 怜登の家が経営するホテルだ。
怜登のお爺さんが最初に挨拶、続いて父親、そして怜登と共に上段に上がり怜登があいさつをして、練習したとおり 「まだまだ不慣れな点が御座いますが、皆様のご指導ご鞭撻の程をお願いします」何とか噛まずに言えた自分を褒めてやりたい。
男同士の婚約なのにこんなに大々的にしても良いのかと不安になったが、日本だけでは無く海外にも向けたパホーマンスの一つになるし、閉鎖的にみられる日本の脱却の一つになるから気にせずに楽しめと言ってくれたのは、怜登の父だった。
親戚や重役とか。続々と挨拶にやって来るが、ハッキリ言って 覚えれない。
怜登の隣で借りてきた猫の様にニコニコしてるだけだ。
「はァ~ 皆同じに見える」
「覚えなくてもいい。敦は俺だけを見てればいいんだから」
イヤイヤ ソレは駄目でしょう。
静かに怜登の側に立った海莉さんが怜登に何かを伝える。
おいでと 連れてこられたのは怜登の両親の所
「危惧してた事態になりましたので対応してきます。敦を見ててください」
危惧してた事って?
俺はよく分からないけど 両親は分かったみたいで怜登のお母さんに「そろそろお腹空いたわよね。ココのローストビーフは絶品よ」
するりと腕を組まれて終い戸惑って居ると怜登は俺に行っておいでと送り出してくれた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
195
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる