異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ

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スローライフ 3ヶ月

塩ばかりはちょっと

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夕飯を食べさっさと1人部屋に戻った。

ロールキャベツ風柑橘系と塩の煮込み。 
貝の焼き物
豆と野菜の炒め物
パン

荒く叩いた肉を白菜で巻いたもの、柑橘系を効かせたのはいいアイデア。でも 味付けが塩のみって 辛いかも。
炒め物は塩のみの味付け。
貝は素材そのものの味でコレだけがよかった、塩味だったけど。

アオトにはダメって言ったけど流石に塩ばかりの味付けは堪える・・・外はまだ完全に暗くなってない。考えても仕方ない、行動あるのみ。

起き上がるとサイフを持ち、女将さんにお願い事をするとお肉屋に走ったが、閉まってた。
"すみません"と、外から声をかけたら、店主のおじさんが出て来てくれた。
欲しい物があるか聞いたらあったので 売って貰った。

大きな笹の葉のような感じの葉に包まれた物をバックに入れてるフリでイベントリに入れた時に、腕を掴まれビクッとなった。
掴んだ相手を見ると、「暗くなってるんだ、1人で動くな」と、注意して来るアオトだった。

「ごめん、でもこの位の暗さならまだ大丈夫だけどな」

「出かけるなら一言声をかけろ」

そんなに心配されるほどまだ完全に暗くは無い。それに

「アワーリーと仲良く話してる時に水を刺すようなことしないよ」

「仲良くない。向こうが勝手にベタベタして来ているだけだ」

そんなに全力否定しなくても。
?フィっと、顔を逸らしてしまった。

「・・・なに買ったんだ」

「鳥肉だけど」

「この前 狩ったのが残っているだろ」

うわぁーよく覚えてんな。
それもそうか、我が家の肉と魚はアオトで持ってるからな。
良く把握してても可笑しくない。

「あるよ。でも、欲しい部位は無いのよ。
ごめんね、アオトにはダメだって言ったけど、塩分多いと、私なんて直ぐに病気になっちゃいそうだから、女将さんに調理場を使わせて欲しいとお願いしたら、夜中の少しの時間ならいいよって言ってくれたのよ」

アオトさんと向こうからアワーリーが走った来る。

「はぁ、ちょっと てしてし君。女性を1人置いてきちゃったの?」

「アオトだ、仕方ないだろ、ミホが黙って出かけたのが悪いる」

しれっと私が悪いとかないだろ!うら若き女性を放ったらかしにするなんて男性のする事じゃ無いだろ!?
アオトの隣に並びまたもやアワーリーは自分から積極的に腕を絡める。

「もぉ~酷い 私一人置いて何処に行くのかと思ったら この人の所なんて」

あれ?この人って私の事?

「私は大丈夫だから 送ってあげたら」

ニコッと笑って 言ってやった。
それなのに

「あら、お気遣い頂かなくても結構よ。宿は傘の腰かけにしたから」

はぁ~ そうですか。

「なら帰りましょうか」

・・・若い女性ってパワフルだわ。




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