異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ

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閑話

河原で

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テレビでの知識を蓄えてるアオト。

その中で アオトが1番気にしてるのは、蕎麦、ラーメン、ピザ、鍋、ケーキ、クッキー 等の食べもの。それと生ビールが飲んでみたいと 毎回言ってくる。

母は料理好きで、なんでも手作りしてた。そんな母を手伝ったりしてたので、私も料理は嫌いではない。一通りは作れるし、アオトは1人で2人前はペロリと食べてくれるから作りがいも有る。

でも、見たもの見たもの全て作るのもどうかな?って、ことで 何時もは メニューを決めてるから変更しない。と、言い切る。
ただ、今回はBBQの言葉を聞いて、子供の頃 夏休みになると家族でキャンプに行った事を思い出し やることにした。

倉庫から出したBBQセットがまだ使える事を確認して、椅子やテーブルをどんどんイベントリに詰め込む。食材も詰め込んで、河原に出向いた。






涼し気な風が頬にあたる。

足元は小石が転がり 所々に大きな石も見当たるが 影となる物が無い。

テントとBBQのコンロさえ見えなければ問題ないと思い 小さめな結界を張り BBQの準備に取りかかった。

味付けをしたお肉やお野菜交互に串に刺し、魚も欲しいなと言えば サクッと獲って来てくれたアオト。
魚に塩を振り 飾り塩で盛って串に刺して焼く。
ホイル焼きも欲しいな!
作り過ぎたかも・・・まぁ、いっか。アオトが 食べてくれるだろう。


焼けたお肉をガブリと豪快にかぶりつくアオト。

「美味い」

「いっぱいあるのよ、慌てなくても良いから。それとコレが ビールよ」
 
ビールを手渡してあげた。開け方を知っていたみたいで、自分でプルトップを開けてビールを一気に喉に流し込む。

ギュッと目を瞑りカッの見開く。

「美味い!肉によく合う」

右手には肉が刺さった串、左手にはビール、ごく普通のBBQに、ここが異世界だということを忘れてしまう。

私は よく焼けた魚に齧りつくと、口いっぱいに魚の旨みが広がる。

確かに美味しいわね。

「魚も綺麗に焼けて美味そうだな」

そんな事を言いながら手は魚に伸びてるアオト。

2人でお腹いっぱい食べたあとは、小川の浅瀬に入り 遊んだ。

バシャバシャと遠慮なく走り回り私に水をかけてくるアオト。

「もぉ、ビショ濡れになったじゃない」

ニヤと、笑うアオトにイラッとしたので水をバシャバシャかけてやると2人して ずぶ濡れ状態に笑った。

心の底から笑えたのって何時ぶりだろ?
こんな時間も悪くない、

「たま来ようね。てしてし君」

「てしてし では無い!アオトだ」

右前脚でてしてしと叩く姿に 声を出して笑った。
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