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スローライフに不穏な足音
呑気な3獣
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旱魃 大変!!の文字が頭ん中支配する私に、お腹空いたよ~と騒ぐコウキに、お昼の準備は?と聞いてくるユキナに、少し遅くなったから ご飯と卵焼きだけでもいいぞ、と言ってくるアオト。
アンタら 旱魃よりも飯かよ!
「亀も嫁の事となると かなりの馬鹿になるが、アレでも一応 4聖獣の1獣だ。簡単に旱魃なんぞ・・・しないと信じてる」
旱魃なんぞ の後すんなり「しない」が出て来なかったよね?!それに 「しない」の後に「信じてる」が付いてくるの?
私を安心させたければ 「簡単に旱魃なんぞしない」が 正解だよね?!
ね!
ユキナ・・・コウキ・・・おい!顔を反らすな!!!
なんなんだ?
この不安な気持ちは?!
「ねぇ、無用な争いを避けるために 嫁自慢に耐えてたのよね?私 余計な事言っちゃったよね」
「それはない。いつかは ハッキリ言わなければならないことだった。
ただ、我らも嫁が受けた陰湿な虐めも知ってるからな、なかなか言い出せず 亀の勘違いな庇い方も注意出来ずに何十年もズルズル長引き 今みたいな結果になってしまっていたんだ。ミホが気にする事はなに1つない」
「アオトの言う通りだよ~ ミホはただ僕達にきっかけを与えてくれただけ。いつかは言わないと気がつかないからね」
「今は引き篭もりになってしまいましたが、元は気立てが良く 曲がったことが嫌いな素晴らしい女性だったんですよ」
そうだろうな。聖獣が惚れ込んで嫁にしてしまう程の女性が、根性悪だったらドン引きするわ。
旱魃になるかも?!な、状況でも呑気に色々と解説を加えて教えてくれる3獣達。
お昼の準備を整えながら ふーん へー と相槌をうちながら聞いてる。
亀の嫁は日に日に酷くなる虐めでも、亀の前では普通にしていて 異変に気づけないで居た亀。気がついた時は酷い状態で パニックになれば謝りながら自殺しようとする。亀はそんな 嫁を見るに耐えなくなり、元々 海に生息地としていたが 嫁さんだけを連れ生息地を離れてあっちこっちウロウロしているとか。
亀夫婦の話を聞いたら、かなり大変な思いをしてる。
3獣達は嫁の状態も知っていて 最初は同情して何も言えなくて そのままズルズルと亀の嫁自慢を拝聴する事になったとか。
「何十年もって言ってたわよね?引きこもって 何十年なったの?」
3人は同時に遠い目をするって なんなの?
「そうですね・・・・・かれこれ4・50年経ちますかね?」
はっ?
「そうだな、その位はたったな」
ウソよね?
「そうだね。50年は行ってないけど40数年だよね」
・・・40数年って十分長いわよ!!!
確実に人生の半分引きこもってんじゃん!
大丈夫なのか?
無いわー ありえないわ~ 理解できん。
「虐められて 辛い思いをしたのは理解出来る
。でも、40数年無駄にして 引きこもってる嫁の事は私には理解出来い。それを許してる亀もね」
「大丈夫だ。亀は ミホに理解して欲しいとは思っていない」
だろうね!
今日 初めてあった者にいきなり理解を求めて来たら本気で亀の思考回路と神経疑うよ!
わかりきった事を真顔で言わないでよアオト。
はぁー、なんかめんどくさい亀夫婦に出会ってしまったな。
なんか ここに居たら余計な事も聞きたくなってしまうな。1度 冷静になりたいな、違う事しよう。
「私 庭に出てるから」
街から買ってきた 植物を植えてあげよ。
苗木を取り出し 何処に植樹しようかな?
「この苗木はあちらに この苗木は湖の側が良く育ちます」
後からユキナが付いてきて居たのか 苗木の植樹場所を何処が良いのか教えてくれて 手伝いまでしてくれた。
「亀夫婦が見つけたって言っていた水ってさぁー、この湖だよね。昨日出来たばかりの結界内の湖なのに良くわかったよね。どうして?」
「水の流れは全て地下の水脈から繋がってますからね。亀の探知は地上では弱いですが 地下の水脈は強いですよ。お嫁さんも。
お嫁さんも そろそろ落ち着きたくて 必死だったのかも知れませんね。
元の場所には戻りたくないが 1つの所に留まることも出来ない。気持ちを落ち着ける場所が無いのは辛いですからね」
確かに、あっちこっちの渡り歩く生活が好きって人もいるかもだけど、私はダメね。
嫁にも問題あるけど、1番の問題はやっぱり亀なのかもね。
にしても、この湖って湧き水って事になるのよね。コウキって凄いわね!
「旱魃なんて ならないわよね?」
「なりません、と言うよりは出来ないでしょう。今はお嫁さんのことで 精一杯ですが我々の中でも1番 穏やかで心優しい性格が亀ですからね」
ユキナの落ち着いた声で 旱魃は無いと聞くと冷静になってくる。
「この湖 亀夫婦に少しの間 貸してあげない」
「スクスク ここはアオトの地であり 私も今 この地を借りてる者です。私には貸す権利は持ってませんよ」
「アオトが 貸すって言ったらユキナはこの湖を貸してあげる」
「勿論 アオトが許せばの話ですが」
「我は貸すつもりない、亀夫婦も1度は領地に戻って話し合えばいいだけの事。1度も話し合いも持たずに領地を去ったのだからな」
突然現れたアオトの発言は 少し冷た過ぎるものだ。
「話し合いって言っても 嫁が虐められてたから、亀が連れて出て行ったのよね」
「時間もたったのだし 虐めてた者達は制裁されてる。
最近は領地を持たない亀だが、元は1番広い海を拠点を置いて居た。
領地で待っている者達も居る、1度は 膝を突き合わせて話し合うのも必要だと思うぞ」
そっか、亀夫婦を戻って来ることを信じて待っている者達も居るのは嬉しいはずだ。
何も知らない自分が さっさと解決する方向を考えてたのが恥ずかしくなる。
「教えてくれてありがとうアオト」
スリスリと擦り寄ってくる アオトは、夢に出てくる仔犬そっくりにみえた。
3獣は呑気に見えてたけど、亀の付き合いも長い彼等、亀の性格も分かってるからこそ ちゃんと考えがあっての事だったのよね。
アンタら 旱魃よりも飯かよ!
「亀も嫁の事となると かなりの馬鹿になるが、アレでも一応 4聖獣の1獣だ。簡単に旱魃なんぞ・・・しないと信じてる」
旱魃なんぞ の後すんなり「しない」が出て来なかったよね?!それに 「しない」の後に「信じてる」が付いてくるの?
私を安心させたければ 「簡単に旱魃なんぞしない」が 正解だよね?!
ね!
ユキナ・・・コウキ・・・おい!顔を反らすな!!!
なんなんだ?
この不安な気持ちは?!
「ねぇ、無用な争いを避けるために 嫁自慢に耐えてたのよね?私 余計な事言っちゃったよね」
「それはない。いつかは ハッキリ言わなければならないことだった。
ただ、我らも嫁が受けた陰湿な虐めも知ってるからな、なかなか言い出せず 亀の勘違いな庇い方も注意出来ずに何十年もズルズル長引き 今みたいな結果になってしまっていたんだ。ミホが気にする事はなに1つない」
「アオトの言う通りだよ~ ミホはただ僕達にきっかけを与えてくれただけ。いつかは言わないと気がつかないからね」
「今は引き篭もりになってしまいましたが、元は気立てが良く 曲がったことが嫌いな素晴らしい女性だったんですよ」
そうだろうな。聖獣が惚れ込んで嫁にしてしまう程の女性が、根性悪だったらドン引きするわ。
旱魃になるかも?!な、状況でも呑気に色々と解説を加えて教えてくれる3獣達。
お昼の準備を整えながら ふーん へー と相槌をうちながら聞いてる。
亀の嫁は日に日に酷くなる虐めでも、亀の前では普通にしていて 異変に気づけないで居た亀。気がついた時は酷い状態で パニックになれば謝りながら自殺しようとする。亀はそんな 嫁を見るに耐えなくなり、元々 海に生息地としていたが 嫁さんだけを連れ生息地を離れてあっちこっちウロウロしているとか。
亀夫婦の話を聞いたら、かなり大変な思いをしてる。
3獣達は嫁の状態も知っていて 最初は同情して何も言えなくて そのままズルズルと亀の嫁自慢を拝聴する事になったとか。
「何十年もって言ってたわよね?引きこもって 何十年なったの?」
3人は同時に遠い目をするって なんなの?
「そうですね・・・・・かれこれ4・50年経ちますかね?」
はっ?
「そうだな、その位はたったな」
ウソよね?
「そうだね。50年は行ってないけど40数年だよね」
・・・40数年って十分長いわよ!!!
確実に人生の半分引きこもってんじゃん!
大丈夫なのか?
無いわー ありえないわ~ 理解できん。
「虐められて 辛い思いをしたのは理解出来る
。でも、40数年無駄にして 引きこもってる嫁の事は私には理解出来い。それを許してる亀もね」
「大丈夫だ。亀は ミホに理解して欲しいとは思っていない」
だろうね!
今日 初めてあった者にいきなり理解を求めて来たら本気で亀の思考回路と神経疑うよ!
わかりきった事を真顔で言わないでよアオト。
はぁー、なんかめんどくさい亀夫婦に出会ってしまったな。
なんか ここに居たら余計な事も聞きたくなってしまうな。1度 冷静になりたいな、違う事しよう。
「私 庭に出てるから」
街から買ってきた 植物を植えてあげよ。
苗木を取り出し 何処に植樹しようかな?
「この苗木はあちらに この苗木は湖の側が良く育ちます」
後からユキナが付いてきて居たのか 苗木の植樹場所を何処が良いのか教えてくれて 手伝いまでしてくれた。
「亀夫婦が見つけたって言っていた水ってさぁー、この湖だよね。昨日出来たばかりの結界内の湖なのに良くわかったよね。どうして?」
「水の流れは全て地下の水脈から繋がってますからね。亀の探知は地上では弱いですが 地下の水脈は強いですよ。お嫁さんも。
お嫁さんも そろそろ落ち着きたくて 必死だったのかも知れませんね。
元の場所には戻りたくないが 1つの所に留まることも出来ない。気持ちを落ち着ける場所が無いのは辛いですからね」
確かに、あっちこっちの渡り歩く生活が好きって人もいるかもだけど、私はダメね。
嫁にも問題あるけど、1番の問題はやっぱり亀なのかもね。
にしても、この湖って湧き水って事になるのよね。コウキって凄いわね!
「旱魃なんて ならないわよね?」
「なりません、と言うよりは出来ないでしょう。今はお嫁さんのことで 精一杯ですが我々の中でも1番 穏やかで心優しい性格が亀ですからね」
ユキナの落ち着いた声で 旱魃は無いと聞くと冷静になってくる。
「この湖 亀夫婦に少しの間 貸してあげない」
「スクスク ここはアオトの地であり 私も今 この地を借りてる者です。私には貸す権利は持ってませんよ」
「アオトが 貸すって言ったらユキナはこの湖を貸してあげる」
「勿論 アオトが許せばの話ですが」
「我は貸すつもりない、亀夫婦も1度は領地に戻って話し合えばいいだけの事。1度も話し合いも持たずに領地を去ったのだからな」
突然現れたアオトの発言は 少し冷た過ぎるものだ。
「話し合いって言っても 嫁が虐められてたから、亀が連れて出て行ったのよね」
「時間もたったのだし 虐めてた者達は制裁されてる。
最近は領地を持たない亀だが、元は1番広い海を拠点を置いて居た。
領地で待っている者達も居る、1度は 膝を突き合わせて話し合うのも必要だと思うぞ」
そっか、亀夫婦を戻って来ることを信じて待っている者達も居るのは嬉しいはずだ。
何も知らない自分が さっさと解決する方向を考えてたのが恥ずかしくなる。
「教えてくれてありがとうアオト」
スリスリと擦り寄ってくる アオトは、夢に出てくる仔犬そっくりにみえた。
3獣は呑気に見えてたけど、亀の付き合いも長い彼等、亀の性格も分かってるからこそ ちゃんと考えがあっての事だったのよね。
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