異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ

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スローライフに不穏な足音

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真っ赤に染まった顔を隠しもせずに 覚えてろよ とボソリと呟き出ていく。
真剣にリューイちゃんの耳を抑えてたレビンはホッとした表情でリューイちゃんの耳から手を退けた。

何時もは引っ付き虫のようにユキナにベッタリ引っ付いてる親指程の大きさの妖精達が出ていくおっさんの側に飛んで行った。
普段は目立たない様にしてる子達だが、今の行動であの子達の役割を何となく知る事が出来た気がする。

「素晴らしい言葉を残して言ったが、どうするつもりだマリナド。もし、ミホに傷一つでもついた日には貴様にもそれなりの責任は取ってもらうぞ」

ゾッとする声を出すアオトに青ざめるマリナドに同情は出来ないよね。
でもさ、子供が居るんだもう少し考えようね。

「怖いよアオト。リューイちゃんが居るんだから考えてやらないと 怖いよ。
大丈夫だよ。
でもね、もしもの時は僕許さないから。
ボク すっごく怒ってる時はのも凄く見境ないからやっちゃうかもよ」

おいおい!子供が居るから明るく言ってるけど やっちゃうが殺っちゃうに聞こえるのってわたしだけ?
見境ないってどれほどなのコウキ?!

「ふふふっ もしもの時は覚悟を決めて下さいって話ですよマリナド。
余り子供の教育には良くないですよコウキ、アオト。
レビンさん 私共の主は貴方を弟子にと望んでおりますが、どうでしょうか?」

ニッコリ笑った顔は流石は麗人 腹黒さが滲み出てないけど、もしもの時の覚悟をって何?!謎の言葉をの 残して アオトとコウキを注意って!?それからの話の路線に乗せるスマートさに唖然とする。

「あの、・・・有難いお話ですが 弟子としてのお支払いする・・・」

「はい?!お金とう"ゥ"ン・・・」

"お金取らないわよ"を言おうと口を開いたがアオトの手に口を塞がれた。

「だから、マリナドを呼んだのでは?
私共の主が作り出す料理は、商会も欲しがるほど物。その商品を売りにして、この宿にお客を呼び込もうと考えてます。
その為の先行投資をギルドのお偉いさんにして下さいって話です。弟子としてのお代も 毎月の売上からのなん割かのお支払いからで構いません」

ちょっと待った!弟子ってお金を払ってなるものなの?
えっえっ マジなの?弟子ってお金払って弟子にして下さいってなるものなの?
そんな 疑問が頭の中をぐるぐる回ってる間にもユキナがしっかりと話を進めてくれる。

「いいわよ!って言いたいけど、現状がどうなのか分からないのに投資は出来ないわ。出来る限り詳しく話して」

すんなり投資してくれてもいいのに とは無責任な事は言えない。
家の事を赤裸々に語るのに子供が側に居させたくないと思うのでレビンからリューイちゃんを預かり 離れた場所に座った。

私に付いてきたのはコウキだけ。
話を聞くのが当然だと言わんばかりにその場に残ったアオトとユキナは私の思お通りに物事を進めるために残ってくれたのだと思う事にする。

「リューイちゃん ごめんね怖かったよね」

「うんうん 大丈夫。宿をしてるから色んなお客様が来るんだよってパパとママに教えてくれたから、それにパパがリューイのお耳ずーっと抑えてて殆ど聞こえなかったの」

なるほど!予め よびの知識を教えてなにかあった時の対処法は教えてたから大人しくしてたのか。流石は父親だ。

「そっか 。ねぇ リューイちゃんはパパの料理で1番大好きな料理はなにかな?教えてくれる」

キラッキラの目で見つめてくる。子供の瞳は純粋で透き通ってて綺麗だ。

大好きなパパの作る料理は沢山あるようで、アレもこれも 美味しくてほっぺた落ちゃうよと 一生懸命に話してくれる。
 話をまとめるとムラなく料理が出来るよう。それと、香辛料をよく使ってるようだ。 
この宿から少し離れた山によく薬草を取りに行ってると話すリューイちゃん。
レビンは向上心があると関心できる。

「無理よ」

リューイちゃんと 話してる 少し高い声でマリナドが無理と言っている。
コウキがリューイちゃんのを抱き上げて自分の膝にせて注意を逸らした。

「リューイちゃんパパの料理が好きなのは分かったけどママの料理はどうなのぉ~」

コウキがリューイちゃんと話し出したのを見守りながらレビン達の席に移動した。

「ミホさん、貴方がどんな料理を教えるか知らないけど、融資なんて無理よ。その上で弟子になる料金まで払えるなんておもえない。
弟子を取りたいならギルドで紹介する人にした方が賢明よ」

「私はレビンさん以外の人を弟子に取りたいとは思いません。融資が無理な理由を教えて下さい」

「・・・融資額を限界まで借りてて、それでも足りなくて 個人で借入れをしてます」

ユキナが完結に教えてくれる。融資額に限界があるのは当たり前だ。それを限界迄っていくらなだ?

「そう・・・総額イクラなの」

「大金貨6枚だな」

「改装にかかるお金は」

「ミホの理想に近づけるならそうだな 金貨5枚もあれば 」

「そう 分かったわ。レビンリぃ"ぅ"」

「金の話は一旦置いといて、商品登録した物を弟子が売ることに付いての話をしたい」

お金の話で詰まってるから先に進まないのに、ユキナが私の口を塞いでアオトが先の話を振ってしまった。

「商品登録は幾つするの」 

聞かれたことに素直に答えろと目で訴えてくるユキナとアオトが少々怖い。

「まずはプリンとブリュレ あとは旬の果物を使ったゼリーかな、料理と言うよりは おやつ デザートに近いものよ。それと、ここでにしか出来ない条件が レビンの魔法属性 もう1つがこの宿にある魔石冷蔵。常に中を冷やしてるってところが気に入ったわ」

「魔石冷蔵 あるの!!」

「はい。兄が持っていたものを、兄と一緒の属性は俺しか居なくて俺が譲り受けました」

マリナドも興味を持ったようで、見せて欲しいとお願いして見せることにしたようだ。



「大きわね。しかも石もなかなかの物よ。ねぇ コレを売ったら大金貨5~6枚は確実よ」

四方八方から見てからの大きさの5~6枚と発言するマリナド。
借金と同じ額だからデタラメを言った理由では無さそうだ。
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