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ヴァーミリオン領
58.魔王様に叱られる
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テーブルの料理を一通りお腹に納め、私は幸せいっぱい、胸いっぱいで、ぐでんと広間のソファーに座り込んでいた。
「もう………もう、無理……さすがに……もう……」
誰に言ってるかわからない一人言は、しっかりとディランに聞かれていた。
「ふふっ、たくさん食べたな」
「ええ。もう、思い残すことはないわ」
ディランは更に笑って、私のソファーの横を陣取った。
「ああほら、口の端にソースが付いてる」
「えっ!?ほんとに?どの辺?とってとって?あ、いいわ。スピークルムで見るか………ら……?」
と言った私の言葉は、ディランの突拍子もない行動に遮られた!
なんと……。
なんと、団長様……人目も憚らず私の頬をペロリと……ギャーーーー!
「……な、な、な、なんてことするの?いきなりそれはダメじゃない?」
なんとか冷静に答えてみたけど、私の心臓は破裂寸前、こんな幸せいっぱいの中、出来るなら死にたくはない!
「悪い。シルベーヌ様が、可愛すぎてもう限界です(もう愛しすぎて狂いそうだ)」
何が!?ねぇ、何が限界なの??
ディランはかつてない意地悪そうな笑顔を浮かべた。
『ああ、私も、もう限界デス!このクソ甘い雰囲気!!他所でやれ、デス!!』
スピークルムは、くるんと向きを変え後ろを向いた。
他所でやれって……絶対やらないからね?
「なんてことするんですか!?」
そうよ!ほんとになんてこと……ん?甲高い叫びに振り向くと、そこには怒りに満ちたヒューゴがワナワナと震えている。
「えーと、ヒューゴ?どうしたの?」
どうしてあなたが怒ってるのかな?
何が魔王を呼び覚ましたの!?
「治療中の肌を舐めるなんて!!シルベーヌ様の肌に雑菌が付いたらどうするんですかぁ!?」
あー………それかぁ………。
魔王は鼻息も荒く、ぐいぐいディランに迫る。
ディランは、困ったように目を逸らしながら「すまん」と小さく呟いた。
「全くもう!!ちゃんと拭いてから、もう一度塗り直しです!」
「はーい。ヒューゴ先生宜しくおねがいします!」
「せ!?………先生は……やめてくださぃ……」
途端に魔王は子犬になった。
先生という言葉に照れたのか、目がキョロキョロと泳いでいる。
ヒューゴは、照れながらも綺麗な布を水で絞り、優しく私の頬を拭く。
そして、軟膏を取り出してゆっくり輪を描きながら塗っていった。
睡眠導入剤でも入っているかのように、軟膏は私を眠りに誘う。
お腹が一杯の私の瞼は閉じる寸前だ。
「寝てしまうのか?せっかく祭りに行こうと思ったのに……」
祭り!?
遠くで聞こえた(ような)ディランの声に、私の瞼がカッ!と見開いた。
「祭り!!祭りーーー!行く行く、行きます!!」
我ながら、この好奇心旺盛さには脱帽よ。
普段、全く刺激のない生活していたから、飢えてたのね。
「そうか!良かった!では、行こう!」
と言うと、ディランはさっと私に手を差し出した。
「もう………もう、無理……さすがに……もう……」
誰に言ってるかわからない一人言は、しっかりとディランに聞かれていた。
「ふふっ、たくさん食べたな」
「ええ。もう、思い残すことはないわ」
ディランは更に笑って、私のソファーの横を陣取った。
「ああほら、口の端にソースが付いてる」
「えっ!?ほんとに?どの辺?とってとって?あ、いいわ。スピークルムで見るか………ら……?」
と言った私の言葉は、ディランの突拍子もない行動に遮られた!
なんと……。
なんと、団長様……人目も憚らず私の頬をペロリと……ギャーーーー!
「……な、な、な、なんてことするの?いきなりそれはダメじゃない?」
なんとか冷静に答えてみたけど、私の心臓は破裂寸前、こんな幸せいっぱいの中、出来るなら死にたくはない!
「悪い。シルベーヌ様が、可愛すぎてもう限界です(もう愛しすぎて狂いそうだ)」
何が!?ねぇ、何が限界なの??
ディランはかつてない意地悪そうな笑顔を浮かべた。
『ああ、私も、もう限界デス!このクソ甘い雰囲気!!他所でやれ、デス!!』
スピークルムは、くるんと向きを変え後ろを向いた。
他所でやれって……絶対やらないからね?
「なんてことするんですか!?」
そうよ!ほんとになんてこと……ん?甲高い叫びに振り向くと、そこには怒りに満ちたヒューゴがワナワナと震えている。
「えーと、ヒューゴ?どうしたの?」
どうしてあなたが怒ってるのかな?
何が魔王を呼び覚ましたの!?
「治療中の肌を舐めるなんて!!シルベーヌ様の肌に雑菌が付いたらどうするんですかぁ!?」
あー………それかぁ………。
魔王は鼻息も荒く、ぐいぐいディランに迫る。
ディランは、困ったように目を逸らしながら「すまん」と小さく呟いた。
「全くもう!!ちゃんと拭いてから、もう一度塗り直しです!」
「はーい。ヒューゴ先生宜しくおねがいします!」
「せ!?………先生は……やめてくださぃ……」
途端に魔王は子犬になった。
先生という言葉に照れたのか、目がキョロキョロと泳いでいる。
ヒューゴは、照れながらも綺麗な布を水で絞り、優しく私の頬を拭く。
そして、軟膏を取り出してゆっくり輪を描きながら塗っていった。
睡眠導入剤でも入っているかのように、軟膏は私を眠りに誘う。
お腹が一杯の私の瞼は閉じる寸前だ。
「寝てしまうのか?せっかく祭りに行こうと思ったのに……」
祭り!?
遠くで聞こえた(ような)ディランの声に、私の瞼がカッ!と見開いた。
「祭り!!祭りーーー!行く行く、行きます!!」
我ながら、この好奇心旺盛さには脱帽よ。
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「そうか!良かった!では、行こう!」
と言うと、ディランはさっと私に手を差し出した。
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