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*魂を狩る者
魂を狩る者#2
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"腕早く出しなさい
それ以上血の匂いを出せば厄介なのが集まって来るんだから"
昨日の陽香さんの言葉が頭に響いた
あれは夢じゃなかった
蓮斗「…唯奈、その腕どうしたんだよ」
唯奈「あー…これ?
朝、熱湯ひっくり返しちゃって…見た目程ひどくないから大丈夫だよ」
違う…唯奈は嘘をついた
その傷は昨日あの変な男にやられて出来た傷のはずなのに…
なんで隠す必要があるんだ
唯奈が俺に嘘をついたことなんて今までないのに…
唯奈と再会してから嘘をつかれたり、秘密を作られたり…少しショックだ
唯奈「じゃあ、着替えたら降りてきてね
今日も学校でしょ?
学校までは陽香が送ってくれるから安心してね」
送るって…
蓮斗「ちょ、待てよ。唯奈は行かないのかよ?
皆お前の事心配して、唯奈が生きてるって知ったら皆きっと喜ぶに決まってる
俺だってお前と一緒に居たいんだよっ」
自分が何言いたいのかよく分からない
だけど…このままじゃ唯奈が遠くに行きそうな気がする
ここで帰ったら2度と唯奈に会えない気がする
そんな別れ俺は嫌だ
唯奈「蓮斗…私は…」
陽香「唯奈、遅いから呼びに来ちゃった」
"唯奈"
昨日は確かに"依月"って呼んでた
俺の前ではやっぱり"唯奈"って呼ぶ
考えたら陽香さんこの人が一番怪しい
昨日も俺と唯奈を近付けないようにしてるような…
もしかして何かやばい事に巻き込まれたんじゃ…
陽香さんの邪魔が入って、そのまま有耶無耶のまま朝食をとって学校に向かう時間になった
陽香「じゃあ蓮斗君を送ってくるね
留守はお願いね、唯奈」
唯奈「うん、気を付けてね」
私服のまま俺達を見送りに来てくれたんだ唯奈
学校に行くつもりはやっぱりないのか…
蓮斗「唯奈っお前…」
唯奈「蓮斗…もう私に関わらないで
ここにも来ないで。じゃあね…蓮斗」
1度も俺と目を合わせなかった…
遠くに行ってしまう様な気がするなんて俺のエゴだ
既に唯奈は手が届かないくらい遠くに行ってしまったんだ
陽香さんに送ってもらっている間、ずっと考えてた
自分の気持ちと唯奈の気持ち、どうしたらいいのか…
そして気付いたら既に学校に着いていた
なんの答えも出せないまま…
蓮斗「送ってくださってありがとうございます…」
#俯_うつむ__#き気味の俺に陽香さんは呟いた
陽香「…蓮斗君、あんまりあの子を惑わせないでくれる?
もう唯奈と貴方の住む世界は違うの
忠告はしたから
これ以上唯奈に…私達に関わらないことね」
蓮斗「住む世界が違うって…どうゆう事ですか陽香さんっ」
陽香「そのままの意味よ。さよなら」
蓮斗「陽香さんっ」
陽香さんは答える事もなく走り去っていった
ただひとつ言えるのはあの2人は何かを隠してる事
それだけは確信した
そしてずっと考えた結果、学校を終わったらすぐに俺は走り出した
関わるなって言われたけど、それで俺が納得するわけないだろ
何を隠してるのか唯奈に直接聞く!
確かこっちだったよな…
俺はうろ覚えに唯奈の家に向かった
だけどその途中だった
俺の前に見知らぬ1人の女が現れた
「見つけたわよ純血…」
なんだこいつ?
気のせいかもしれないけど今空から降ってきた!?
それになんか雰囲気が普通とは違うような…
でも見た目は普通の女の人に見える
俺の事誰かと勘違いしているのか?
それに今俺の事、純血って言った?
純血って言葉たしか昨日の夜にも…
蓮斗「…誰ですか?俺に何か御用ですか?
俺は貴方のような人は知りませんし、人違いじゃないですか?」
「人違いなんかしていないわ
貴方から微かに香るこの血の匂い…
用なんてそんなの決まってるじゃない」
女は一瞬で目の前に移動してきて強い力で俺の腕を掴んだ
蓮斗「離せっ!」
なんだよこの女…!
凄い力で押さえつけられて振り払うことも出来ない
それに今の動きも普通じゃない
「貴方の血を貰いに来たのよ」
血っ!?それに口から見えてるのってもしかして牙なのか!?
こいつ人間じゃない!
「さぁ…頂くわ
怖がることないわ
その血肉は私の糧になるだけだから」
女の牙は俺の首に近付いて来た
蓮斗「や…やめろっ!」
チャキ…
唯奈「残念だけどその人は純血じゃないの
その手を離してくれる?
私が本物の純血だよ」
蓮斗「唯奈…?」
女の背後から銀色のナイフを首筋に突きつけている唯奈がそこには居た
「この匂い…確かに本物の純血のようね」
女は興味を無くしたように俺から手を離した
「その銀色の剣…
そうなのね…貴方達が今、私達の魂を狩ってるっていう…」
ザクッ
唯奈「あんたの話を最後まで聞く義理はないよね?」
何が起こった…?
女が話してる途中にもかかわらず唯奈はそのナイフで、躊躇うこともなく女の首を斬りつけた
女は斬られるとその肉体は消え、その場に残ったのは宙に浮く青白い塊だけ…
この光景は昨日の夜に見た光景と同じようだった
唯奈はその青白い塊を手に取り、俺に目を向けた
唯奈「…どうして蓮斗がここに居るの!?
言ったでしょ!?私には近づくなってっ!
こんな近くまで来て…早く帰って!!」
その必死な表情は怒っているというよりも、俺を心配して言っているように見えた
唯奈はそのまま立ち去ろうとしたけど、俺は唯奈の腕を掴んだ
蓮斗「待てよ唯奈っ
そんなんで俺が納得するわけないだろ
さっきの女は何なんだよ
それに昨日の夜の事もそうだ!
その青白い塊をどうするつもりなんだよ!」
俺がそう言うと唯奈の顔色が変わった
唯奈「昨日の夜って…まさか蓮斗、全部見てたの!?
そんな…」
唯奈は絶望するように頭を抱えていた
それ以上血の匂いを出せば厄介なのが集まって来るんだから"
昨日の陽香さんの言葉が頭に響いた
あれは夢じゃなかった
蓮斗「…唯奈、その腕どうしたんだよ」
唯奈「あー…これ?
朝、熱湯ひっくり返しちゃって…見た目程ひどくないから大丈夫だよ」
違う…唯奈は嘘をついた
その傷は昨日あの変な男にやられて出来た傷のはずなのに…
なんで隠す必要があるんだ
唯奈が俺に嘘をついたことなんて今までないのに…
唯奈と再会してから嘘をつかれたり、秘密を作られたり…少しショックだ
唯奈「じゃあ、着替えたら降りてきてね
今日も学校でしょ?
学校までは陽香が送ってくれるから安心してね」
送るって…
蓮斗「ちょ、待てよ。唯奈は行かないのかよ?
皆お前の事心配して、唯奈が生きてるって知ったら皆きっと喜ぶに決まってる
俺だってお前と一緒に居たいんだよっ」
自分が何言いたいのかよく分からない
だけど…このままじゃ唯奈が遠くに行きそうな気がする
ここで帰ったら2度と唯奈に会えない気がする
そんな別れ俺は嫌だ
唯奈「蓮斗…私は…」
陽香「唯奈、遅いから呼びに来ちゃった」
"唯奈"
昨日は確かに"依月"って呼んでた
俺の前ではやっぱり"唯奈"って呼ぶ
考えたら陽香さんこの人が一番怪しい
昨日も俺と唯奈を近付けないようにしてるような…
もしかして何かやばい事に巻き込まれたんじゃ…
陽香さんの邪魔が入って、そのまま有耶無耶のまま朝食をとって学校に向かう時間になった
陽香「じゃあ蓮斗君を送ってくるね
留守はお願いね、唯奈」
唯奈「うん、気を付けてね」
私服のまま俺達を見送りに来てくれたんだ唯奈
学校に行くつもりはやっぱりないのか…
蓮斗「唯奈っお前…」
唯奈「蓮斗…もう私に関わらないで
ここにも来ないで。じゃあね…蓮斗」
1度も俺と目を合わせなかった…
遠くに行ってしまう様な気がするなんて俺のエゴだ
既に唯奈は手が届かないくらい遠くに行ってしまったんだ
陽香さんに送ってもらっている間、ずっと考えてた
自分の気持ちと唯奈の気持ち、どうしたらいいのか…
そして気付いたら既に学校に着いていた
なんの答えも出せないまま…
蓮斗「送ってくださってありがとうございます…」
#俯_うつむ__#き気味の俺に陽香さんは呟いた
陽香「…蓮斗君、あんまりあの子を惑わせないでくれる?
もう唯奈と貴方の住む世界は違うの
忠告はしたから
これ以上唯奈に…私達に関わらないことね」
蓮斗「住む世界が違うって…どうゆう事ですか陽香さんっ」
陽香「そのままの意味よ。さよなら」
蓮斗「陽香さんっ」
陽香さんは答える事もなく走り去っていった
ただひとつ言えるのはあの2人は何かを隠してる事
それだけは確信した
そしてずっと考えた結果、学校を終わったらすぐに俺は走り出した
関わるなって言われたけど、それで俺が納得するわけないだろ
何を隠してるのか唯奈に直接聞く!
確かこっちだったよな…
俺はうろ覚えに唯奈の家に向かった
だけどその途中だった
俺の前に見知らぬ1人の女が現れた
「見つけたわよ純血…」
なんだこいつ?
気のせいかもしれないけど今空から降ってきた!?
それになんか雰囲気が普通とは違うような…
でも見た目は普通の女の人に見える
俺の事誰かと勘違いしているのか?
それに今俺の事、純血って言った?
純血って言葉たしか昨日の夜にも…
蓮斗「…誰ですか?俺に何か御用ですか?
俺は貴方のような人は知りませんし、人違いじゃないですか?」
「人違いなんかしていないわ
貴方から微かに香るこの血の匂い…
用なんてそんなの決まってるじゃない」
女は一瞬で目の前に移動してきて強い力で俺の腕を掴んだ
蓮斗「離せっ!」
なんだよこの女…!
凄い力で押さえつけられて振り払うことも出来ない
それに今の動きも普通じゃない
「貴方の血を貰いに来たのよ」
血っ!?それに口から見えてるのってもしかして牙なのか!?
こいつ人間じゃない!
「さぁ…頂くわ
怖がることないわ
その血肉は私の糧になるだけだから」
女の牙は俺の首に近付いて来た
蓮斗「や…やめろっ!」
チャキ…
唯奈「残念だけどその人は純血じゃないの
その手を離してくれる?
私が本物の純血だよ」
蓮斗「唯奈…?」
女の背後から銀色のナイフを首筋に突きつけている唯奈がそこには居た
「この匂い…確かに本物の純血のようね」
女は興味を無くしたように俺から手を離した
「その銀色の剣…
そうなのね…貴方達が今、私達の魂を狩ってるっていう…」
ザクッ
唯奈「あんたの話を最後まで聞く義理はないよね?」
何が起こった…?
女が話してる途中にもかかわらず唯奈はそのナイフで、躊躇うこともなく女の首を斬りつけた
女は斬られるとその肉体は消え、その場に残ったのは宙に浮く青白い塊だけ…
この光景は昨日の夜に見た光景と同じようだった
唯奈はその青白い塊を手に取り、俺に目を向けた
唯奈「…どうして蓮斗がここに居るの!?
言ったでしょ!?私には近づくなってっ!
こんな近くまで来て…早く帰って!!」
その必死な表情は怒っているというよりも、俺を心配して言っているように見えた
唯奈はそのまま立ち去ろうとしたけど、俺は唯奈の腕を掴んだ
蓮斗「待てよ唯奈っ
そんなんで俺が納得するわけないだろ
さっきの女は何なんだよ
それに昨日の夜の事もそうだ!
その青白い塊をどうするつもりなんだよ!」
俺がそう言うと唯奈の顔色が変わった
唯奈「昨日の夜って…まさか蓮斗、全部見てたの!?
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