約束の果てに

秋月

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*霊を消す者

霊を消す者#3

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そして安藤くんが来たのは2限が始まる直前だった
中々来ないからちょっと心配したけど良かった
ちょっと声をかけようかなとも思ったけど、そんな時間もなかったし、何より馴れ馴れしくて安藤くんは嫌かもしれないと思って留まった
昨日助けてもらったけど、仲良くなったとか友達になったとかそうゆう感じじゃきっとないもんね…
そう思いながらいつも通り授業を過ごした
けど少し気になったというか…気のせいなのかもしれないけど、休み時間の度にクラスメイトの人達がそわそわしているような気がした
そしてそのそわそわの理由が分かったのは昼休み
授業が終わり昼休みになった途端、何故か私と安藤くんの所に群がるクラスメイト達

蓮「へ?」

「ね、昨日安藤くん何があったの?」

「2人って付き合ってる訳じゃなかったよね?」

え、え?なにこの状況…
困惑していると安藤くんの方も似たような状況だった

「おい、琉昨日のなんだよ~」

「白雪の家まで付き添ったんだろ?
何もなかったわけ?」

聞かれている事は私と同じみたいで
どうゆう関係?付き合ってんの?昨日何してたの?などなど質問攻めでキリがない
どうゆうことなのか困惑してると、桜が

桜「昨日皆が見てる中、蓮を助けてたからじゃない?
蓮は覚えてないのかもだけど、颯爽と駆け寄って意識のない蓮を抱き上げてさ、そのままタクシーで一緒に帰るところも数人に見られてたみたいだし…皆が騒ぐのも分かるよ」

え、昨日そんなことになってたの?
嘘…覚えてないとはいえ恥ずかしすぎる…!
皆が興味持つのも納得だよ…
安藤くんの方も大変そう…というよりこうゆう内容は鬱陶しそう…
うわぁぁ…どうしよう…私のせいだよね
物凄く迷惑かけてるよね?
私でもこの状況苦手なのに安藤くんも好きじゃ無さそう…
朝一緒に来てたらもっと白熱してたかも…ってあれ…
もしかしてだからあの時ついてくるなって…わざと遅れてきたのかな…
いやいやいや、考え過ぎの偶然だよ
てゆうよりこの状況を脱したい…っ
安藤くんにも私のせいで迷惑かけたくないもん
私は桜の方を見て目で訴えた

桜「了解♪」

そして次の瞬間に突然教室の電気が消えた
いきなり教室の電気が消えてみんな驚いて慌てる中、ついたり消えたりが何度か繰り返されて
元に戻った
もちろん桜がやったんだけど皆は戸惑い大騒ぎで少し気味悪がってる人も居た
だけどうまく気をそらすことが出来た
私や安藤くんの事なんて忘れてる
ふぅ…良かった…
問い詰められても何て答えていいのか分からないし…騒ぎ立てられても安藤くんが迷惑だもんね
でもさすが桜
言葉に出さなくても伝わるのは嬉しい
ずっと一緒に居るもんね

琉「やっぱり…」

安藤くんがそんな私達を見て何か呟いてることなんて気付きもしかった
ー…その後は特に問題もなく授業も終わって私は帰る準備を始めた

遥「蓮、帰るのー?」

蓮「うん、またねー」

のんびりしてたらまた質問攻めに合いそう
鞄を持って立ち上がると、私の前に人影が見えた
顔を上げて確認すると私の前に居たのは安藤くん
え?何?

琉「…帰るぞ」

蓮「え?」

突然の安藤くんの言葉に私も桜もハテナマーク
昨日は例外として、普段は関わったりしないのに、学校で安藤くんから声をかけてくるなんて…
そして私が驚いている一方でその様子を見ていたクラスメイト達がまた火がついたように私達に関心の目を寄せた
教室は一気にざわつく

琉「行くぞ」

蓮「え!?ちょっと安藤くん!?」

訳も分からないまま私は安藤くんに手を引っ張られ半ば強引に連れていかれた
安藤くんは何も言わないし、教室は今頃また騒ぎになってるかも…
というより朝は冷たく突き放すような感じだったのに帰りはこれ?
ちょっと安藤くんが何を考えてるかよく分からないよ
本当に何この状況…?

手を引かれるまま会話もなく3人の中に沈黙が流れる
安藤くんが居るせいなのか街中だからなのか桜も喋らない
安藤くんはただ私の手を引いてズンズンと進んでいくだけ
思いきって話しかけてみた

蓮「安藤くんって何考えてるか分からないよ」

琉「お前に俺の事が分かるかよ馬鹿」

振り返りもせずそう呟いた安藤くん
確かにそうかもしれないけど…なんか言い方が冷たくない?
昨日はもう少し優しかったような気がするんだけど…

蓮「なんであんな事したの?」

琉「何が」

蓮「皆がいる前で一緒に帰ったり手…繋いだり…」

今もその手は繋がれたままなんだけど…

琉「回りくどいやり方は嫌いだし面倒だ
昨日も言っただろ」

そこで桜も口を開いた

桜「だからってなんであんなに堂々と…
また明日皆に何言われるか分からないよ
昼休みも大変だったじゃない
あんただって面倒そうな顔してたでしょ」

琉「確かに鬱陶しくはあったが、予想はしていた事だ
…それよりも問題は昼休みのあの現象だ
当然お前がやったんだろ?」

桜「そうよ。蓮が困ってたから
結果的にあんたも助かったでしょ?
ほとぼりが覚めて
それなのにまたあんなことして…
蓮は兎も角もう助けてあげないわよ?」

琉「助けてくれとも何とかしろとも俺は何1つ頼んだ覚えはない
けどお陰で俺も覚悟が決まったよ」

安藤くんの進んでいた足がピタッと止まって、繋がれた手も離された
振り返ってようやく目が合ったけど、何だか少し怖く思えた

桜「覚悟って…一体何の話よ…」

桜も何か嫌な感じを感じているのか軽く後退りする

琉「ずっとどうしてやるべきか悩んでたんだ
やっぱりお前をこのままにしておけない
今ここでお前を消す」

―えっ…?
安藤くんは桜を真っ直ぐ見て、ただそう呟いた

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