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第肆話
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トントン
ガチャ
李逵都が扉を開けて、出てきた。
「は~い。いらっしゃい。どうぞ!飲み物とかってなんかいる?買ってくるか、作るけど。」
「大丈夫だよ。おじゃまします。」
藍は李逵都が座った前辺りに座った。
「あっ!藍!」
「なに?」
「さっきの海の近くで言ってた利用していいってやつ、嘘じゃないから!それだけでも、分かって!」
「ホントなの⁉ありがとう。でも、まだ、正式にじゃなくて、仮として利用してもいいかな?」
「うん、もちろん。」
李逵都はお酒を飲みながら、話していた。
「ありがとう。じゃあ、さっそく、バーベキューを友達の別荘ですることになって、仕事が終わったら行こうと思ってて、一緒に行かない⁉」
「行ってもいいの?」
「仮として利用してもいいのなら。」
「わかった。いつあるの?」
「明後日の予定。」
「りょーかいー!」
話が一段落すると、李逵都が部屋を出た。藍は一人になってしまった……と思いきや、李逵都が自販機で飲み物を買ってきたのだ。
「はい。紅茶でいいよな?」
「大丈夫だよ。ありがとう。」
「ん。」
無言が続いた。
藍から無言の中話し始めた。
「あのさ、李逵都くんに質問していい?」
「いいよ。俺も藍に質問したいことがあるから、順番に言ってこっか。」
「うん!そうだね。最初の質問、李逵都くん、してっ!」
「俺からなの!じゃあ、何部に所属してんの?」
「バスケ部。李逵都くんは文系?理系?」
「文系。バスケ部は夏休み中は行かなくていいの?」
藍はちょっとためらいがちに答えた。
「へー、文系なんだね。ちょっと意外だった。バスケ部にはあまり、行ってないんだよね。私がバスケをして、熱くなると皆は熱くなってないの。私についてこれなくなる。だから、部活には所属しているだけで、行ってない。だから、部長にこれ以上来ないんだったら、辞めることになるんだ。あはは。笑っちゃうよね⁉だから、私は部活を辞めることにした。じゃあ、次の質問。何で文系なの?」
「何でか…。理由は特にないけど、一つ挙げるとしたら、将来に役立ちそうだからかな。どんな高校、通ってんの?」
「どんなか…。普通科の高校だよ。県内での偏差値が十位以内に入る学校で、バスケと茶道と華道が県内一位らしい。バカばっかりいるけど、ケッコー楽しい。」
「バカって頭いいのに⁉」
李逵都は笑った。
「じゃあ、り…」
コンコン
扉を叩いている音で藍の声がかき消された。
「誰だろっ?ちょっとごめんな。」
李逵都は扉を開けた。
「須和さん!どうしたんすか!」
「ちょっと、話があってさ。藍にも同じ話があったんだけど、居ないみたいだから…。」
「俺の部屋にいますよ。どうぞ。入ってください。」
「じゃあ、お邪魔します。」
有吏は李逵都の部屋に入った。李逵都はコーヒーを有吏に出した。
「どうぞ。」
「ありがとう。で、さっそく、話なんだけど。」
「話?」
藍が首をかしげた。
「須和さんがうちらに、話があるんだって。」
「へぇ~。」
「新作料理を二人で協力して作ってもらいたいんだ。発売日や使うものは二人で決めてくれて構わない。ただ、スイーツ系を作ってほしいんだ。」
「スイーツ系。やりたいです。李逵都くんと、作ってみたい。」
藍の顔はニヤついていた。早くやってみたいというように感じさせる感じになっていた。
「藍がやるんだったら、やる。やってやるよ!作って、繁盛させてやる!」
「ありがとう。作るとき、もしだったら、沙空くんと心奏を手伝わせていいから。じゃあ、後はよろしくね。」
有吏はサッサっと李逵都の部屋を出ていった。
「じゃあ、さっきの質問の続きね。文系は楽しい?」
「質問の出し合いっこまだやるんだね。楽しい。文章を書く事・読む事が好きだから。」
「そうなんだ。じゃあ、そろそろ、部屋戻るね。明日の朝のまかないというか、朝食は私が作るね。」
「了解。じゃあ、また明日な。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
藍は李逵都の部屋を出た。自室に戻って、急いで寝た。
チュンチュン(鳥の声)
チュンチュン(鳥の声)
-朝-
顔を洗い、軽くナチュラルメイクを済ませ、一階(二階はスタッフの部屋になっている。)のキッチンに行って、朝食のまかないの準備を始めた。今日の朝食(まかない)はフレンチトーストにする。フレンチトーストだが、皿に盛り付けるとき、野菜をそえる。
日がのぼりはじめてきた。有吏が起きてきて、挨拶をする。
「おはよう。」
「おはようございます。」
続いて、心奏と沙空も起きてくる。
「おはようございまーす。」
「ぉはよざいまーす。」
「おはようございます。」
藍は二人に向かって、微笑んだ。
珍しく、李逵都も起きてきた。
「おはよ~。」
「おはよっ。もう、朝食、できてるから。まぁ、まだ、誰も食べてないけどね。」
「おう。今日の朝食はフレンチトーストか。美味しそう。」
「フフフ。ありがとう。早く、皆で食べよっ。」
「そうだよ。リッキーも藍ちゃんも食べるよ。」
「は~い。」
朝食(フレンチトースト)を全員揃って食べ終え、藍が皿を洗っていると有吏が藍に一つの紙を渡した。
「もしかして、買い出しですか?」
「うん。リッキーと一緒に行ってきてほしいんだけどさ…。いいかな⁉」
「いいですけど。ね、李逵都くん。」
「あぁ。もちろん、いいっすよ。」
「良かった。じゃあ、よろしくね。」
「は~い。」
藍が皿を洗い終え、二人で買い出しにでかけた。
買い物メモに書いてあるものを買っていく。だが、買い物メモに書いてないものがカゴの中に入っていた。それは、『頭痛薬』
李逵都がカゴの中を覗いて言った。
「頭いてぇの?」
「あははは。うん、まぁね。疲れがきてるのかもしれないし。カゴ持っててもらっていい?先に、頭痛薬買ってくるからさ。」
「分かった。」
頭痛薬と水を買って、外で頭痛薬を飲んできた。その間に李逵都が買い物メモに書いてあったものを会計してきてくれたみたいで、李逵都もその後、すぐに外に出てきた。
海の家に戻ると、もう、客の姿があった…と思ったら、藍の兄、日香川真登(ひかがわ まなと)だった。
「おかえり。藍。」
「おにぃ。どうして、おにぃがいるの?」
「藍の様子を見に来たんだよ。」
「様子を見に来なくても元気にやってるよ。」
「そうならいいんだけどさ。久しぶりに、休みになったから、来て、ついでに海の家の飯も食いたくなった。」
「へー。」
興味なさそうに、藍は言った。
忙しい昼間の時間が過ぎると当番制となり、時間交代となる。そして、今日は藍が最初の時間に当番となる。
その間、李逵都はサーフィン。有吏と真登は二人でラーメン屋に行った。心奏は二階で宿題をしている。沙空は藍と一緒に当番となった。
「藍さん。」
「沙空くん。さん付けはやめて。沙空くんより年下なんだし、私がさん付けしなきゃいけない立場なんだからさ。」
「分かりました。藍ちゃん。」
藍は微笑んだ。
「なに?」
「あっ、いえ、たいした事じゃないんですけど、この時間って本当に人、いないですね。」
「まぁね。忙しいときは忙しいんだけど、すいてるときはすいてる。忙しい時とすいてるときの差が激しいんだよね。」
「そうなんですか。」
沙空は机の上を拭いていた。
お客さんがたまに、入ってきてかき氷かアイスを買っていく。(傾向にある)その度に藍が対応をしている。
バタン!
何かが倒れた音がした。沙空が急いでキッチンの近くに行くと藍が倒れていた。
「!」
沙空は携帯を取り出して、急いで電話をかけた。有吏と李逵都の所に。
有吏と真登と李逵都は急いで海の家に戻ってきた。
「救急車を呼ばないとな。リッキー、救急車を早く。」
「あっ!わかりました。」
李逵都は救急車を呼ぶために携帯を取り出して電話した。
「でも、今までこんなことなかったのに。急にどうして。暑さか?いや、暑さには今まで、たえてたもんな。まぁ、一回、病院に電話してくるわ。」
「分かった。沙空くん。」
「はい?」
「ここ、ひとまずお願いできるかな?すぐに、戻って来るようにするからさ。」
「分かりました。」
救急車が来ると、藍は真登が勤めている病院に運ばれていった。
ガチャ
李逵都が扉を開けて、出てきた。
「は~い。いらっしゃい。どうぞ!飲み物とかってなんかいる?買ってくるか、作るけど。」
「大丈夫だよ。おじゃまします。」
藍は李逵都が座った前辺りに座った。
「あっ!藍!」
「なに?」
「さっきの海の近くで言ってた利用していいってやつ、嘘じゃないから!それだけでも、分かって!」
「ホントなの⁉ありがとう。でも、まだ、正式にじゃなくて、仮として利用してもいいかな?」
「うん、もちろん。」
李逵都はお酒を飲みながら、話していた。
「ありがとう。じゃあ、さっそく、バーベキューを友達の別荘ですることになって、仕事が終わったら行こうと思ってて、一緒に行かない⁉」
「行ってもいいの?」
「仮として利用してもいいのなら。」
「わかった。いつあるの?」
「明後日の予定。」
「りょーかいー!」
話が一段落すると、李逵都が部屋を出た。藍は一人になってしまった……と思いきや、李逵都が自販機で飲み物を買ってきたのだ。
「はい。紅茶でいいよな?」
「大丈夫だよ。ありがとう。」
「ん。」
無言が続いた。
藍から無言の中話し始めた。
「あのさ、李逵都くんに質問していい?」
「いいよ。俺も藍に質問したいことがあるから、順番に言ってこっか。」
「うん!そうだね。最初の質問、李逵都くん、してっ!」
「俺からなの!じゃあ、何部に所属してんの?」
「バスケ部。李逵都くんは文系?理系?」
「文系。バスケ部は夏休み中は行かなくていいの?」
藍はちょっとためらいがちに答えた。
「へー、文系なんだね。ちょっと意外だった。バスケ部にはあまり、行ってないんだよね。私がバスケをして、熱くなると皆は熱くなってないの。私についてこれなくなる。だから、部活には所属しているだけで、行ってない。だから、部長にこれ以上来ないんだったら、辞めることになるんだ。あはは。笑っちゃうよね⁉だから、私は部活を辞めることにした。じゃあ、次の質問。何で文系なの?」
「何でか…。理由は特にないけど、一つ挙げるとしたら、将来に役立ちそうだからかな。どんな高校、通ってんの?」
「どんなか…。普通科の高校だよ。県内での偏差値が十位以内に入る学校で、バスケと茶道と華道が県内一位らしい。バカばっかりいるけど、ケッコー楽しい。」
「バカって頭いいのに⁉」
李逵都は笑った。
「じゃあ、り…」
コンコン
扉を叩いている音で藍の声がかき消された。
「誰だろっ?ちょっとごめんな。」
李逵都は扉を開けた。
「須和さん!どうしたんすか!」
「ちょっと、話があってさ。藍にも同じ話があったんだけど、居ないみたいだから…。」
「俺の部屋にいますよ。どうぞ。入ってください。」
「じゃあ、お邪魔します。」
有吏は李逵都の部屋に入った。李逵都はコーヒーを有吏に出した。
「どうぞ。」
「ありがとう。で、さっそく、話なんだけど。」
「話?」
藍が首をかしげた。
「須和さんがうちらに、話があるんだって。」
「へぇ~。」
「新作料理を二人で協力して作ってもらいたいんだ。発売日や使うものは二人で決めてくれて構わない。ただ、スイーツ系を作ってほしいんだ。」
「スイーツ系。やりたいです。李逵都くんと、作ってみたい。」
藍の顔はニヤついていた。早くやってみたいというように感じさせる感じになっていた。
「藍がやるんだったら、やる。やってやるよ!作って、繁盛させてやる!」
「ありがとう。作るとき、もしだったら、沙空くんと心奏を手伝わせていいから。じゃあ、後はよろしくね。」
有吏はサッサっと李逵都の部屋を出ていった。
「じゃあ、さっきの質問の続きね。文系は楽しい?」
「質問の出し合いっこまだやるんだね。楽しい。文章を書く事・読む事が好きだから。」
「そうなんだ。じゃあ、そろそろ、部屋戻るね。明日の朝のまかないというか、朝食は私が作るね。」
「了解。じゃあ、また明日な。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
藍は李逵都の部屋を出た。自室に戻って、急いで寝た。
チュンチュン(鳥の声)
チュンチュン(鳥の声)
-朝-
顔を洗い、軽くナチュラルメイクを済ませ、一階(二階はスタッフの部屋になっている。)のキッチンに行って、朝食のまかないの準備を始めた。今日の朝食(まかない)はフレンチトーストにする。フレンチトーストだが、皿に盛り付けるとき、野菜をそえる。
日がのぼりはじめてきた。有吏が起きてきて、挨拶をする。
「おはよう。」
「おはようございます。」
続いて、心奏と沙空も起きてくる。
「おはようございまーす。」
「ぉはよざいまーす。」
「おはようございます。」
藍は二人に向かって、微笑んだ。
珍しく、李逵都も起きてきた。
「おはよ~。」
「おはよっ。もう、朝食、できてるから。まぁ、まだ、誰も食べてないけどね。」
「おう。今日の朝食はフレンチトーストか。美味しそう。」
「フフフ。ありがとう。早く、皆で食べよっ。」
「そうだよ。リッキーも藍ちゃんも食べるよ。」
「は~い。」
朝食(フレンチトースト)を全員揃って食べ終え、藍が皿を洗っていると有吏が藍に一つの紙を渡した。
「もしかして、買い出しですか?」
「うん。リッキーと一緒に行ってきてほしいんだけどさ…。いいかな⁉」
「いいですけど。ね、李逵都くん。」
「あぁ。もちろん、いいっすよ。」
「良かった。じゃあ、よろしくね。」
「は~い。」
藍が皿を洗い終え、二人で買い出しにでかけた。
買い物メモに書いてあるものを買っていく。だが、買い物メモに書いてないものがカゴの中に入っていた。それは、『頭痛薬』
李逵都がカゴの中を覗いて言った。
「頭いてぇの?」
「あははは。うん、まぁね。疲れがきてるのかもしれないし。カゴ持っててもらっていい?先に、頭痛薬買ってくるからさ。」
「分かった。」
頭痛薬と水を買って、外で頭痛薬を飲んできた。その間に李逵都が買い物メモに書いてあったものを会計してきてくれたみたいで、李逵都もその後、すぐに外に出てきた。
海の家に戻ると、もう、客の姿があった…と思ったら、藍の兄、日香川真登(ひかがわ まなと)だった。
「おかえり。藍。」
「おにぃ。どうして、おにぃがいるの?」
「藍の様子を見に来たんだよ。」
「様子を見に来なくても元気にやってるよ。」
「そうならいいんだけどさ。久しぶりに、休みになったから、来て、ついでに海の家の飯も食いたくなった。」
「へー。」
興味なさそうに、藍は言った。
忙しい昼間の時間が過ぎると当番制となり、時間交代となる。そして、今日は藍が最初の時間に当番となる。
その間、李逵都はサーフィン。有吏と真登は二人でラーメン屋に行った。心奏は二階で宿題をしている。沙空は藍と一緒に当番となった。
「藍さん。」
「沙空くん。さん付けはやめて。沙空くんより年下なんだし、私がさん付けしなきゃいけない立場なんだからさ。」
「分かりました。藍ちゃん。」
藍は微笑んだ。
「なに?」
「あっ、いえ、たいした事じゃないんですけど、この時間って本当に人、いないですね。」
「まぁね。忙しいときは忙しいんだけど、すいてるときはすいてる。忙しい時とすいてるときの差が激しいんだよね。」
「そうなんですか。」
沙空は机の上を拭いていた。
お客さんがたまに、入ってきてかき氷かアイスを買っていく。(傾向にある)その度に藍が対応をしている。
バタン!
何かが倒れた音がした。沙空が急いでキッチンの近くに行くと藍が倒れていた。
「!」
沙空は携帯を取り出して、急いで電話をかけた。有吏と李逵都の所に。
有吏と真登と李逵都は急いで海の家に戻ってきた。
「救急車を呼ばないとな。リッキー、救急車を早く。」
「あっ!わかりました。」
李逵都は救急車を呼ぶために携帯を取り出して電話した。
「でも、今までこんなことなかったのに。急にどうして。暑さか?いや、暑さには今まで、たえてたもんな。まぁ、一回、病院に電話してくるわ。」
「分かった。沙空くん。」
「はい?」
「ここ、ひとまずお願いできるかな?すぐに、戻って来るようにするからさ。」
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