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140文字SS

お題『麗らか』

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『麗(うらら)』

もう亡き母の声が聞こえた気がした

『麗、あのね。なんで貴女にそう名付けたかわかる?』

日だまりのような優しい声にそう言われて、私は目を覚ました。

春の日射しがまだベッドに居座る私を照らす。

「知ってるよお母さん」

この春の日射しのような人に。


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