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思い込み
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「あいつ、何やったんだ?」
「さあ?分かりません」
ポツリと呟くと遠い目のエドが答えた。
しばらくすると食事の匂いに混じっていい匂いが漂う。
来たんだと分かって匂いのする方を向くとエヴ嬢がヤンとダリウスを連れていたので、分かりやすく手を振れば寄ってきた。
「こんばんは、皆さん」
「こんばんは、先にいただいている」
「はい、団長はしばらくお忙しいと聞きました。なので、今日も一日お疲れ様です。ラウル、お帰り。それとリーグとスミスさんも無事で嬉しいです。探索お疲れ様です」
ペコッと頭を下げてニコニコと邪気のない穏やかな笑みにつられてこちらも気が緩む。
そちらはどう過ごしたかと尋ねればしょんぼりとお勉強しましたと答える。
「忘れたことが多くて先に進みませんでした」
「そうか、よく頑張っている。また話を聞かせてくれ。食事に行きなさい」
頷いてこちらを通りすぎると隣のテーブルに着席し、いつまでも見つめる私達にパタパタと手を振って微笑む。その様子に私だけでなくエドやリーグも嬉しそうに微笑んだ。
スミスだけは真面目な顔で軽く会釈してピシッと背筋を伸ばした。
「リーグ、緩むな。下位の私達がそんな態度ではみっともない」
こそっと叱られ、頷いて言う通りに合わせている。
「食べ終わったらあちらに移りますけど、リーグもいいんですか?」
「ああ、構わない」
「ありがとうございます。リーグ、早く食べてしまえよ。主が喜ぶから何か話をしてやってくれるか?あれは苦手な勉強でいじけてる。それに客人扱いだから天幕の支度も指示しなきゃ」
「了解っす。でも天幕までいらないっすよ、もぐ、夜は団に戻るんだし」
「気にすんな。俺からの礼もある。下の待遇になんかしないって、もぐもぐ」
「はむ、もぐ…もぐ、悪いっすよ。…ごく、…もぐ、身分不相応だから」
「ぱく、もぐ、…その代わり、珍しい話をしてよ。俺も今日は楽しかったから。内地のここじゃ海辺の話は新鮮なんだ」
「それなら逆に俺にも教えてください。今度、弟妹への土産話になります」
そう言うと二人でさっさと食べ進め、終えたら会釈して隣に移る。
預かりの話をしたらしくエヴ嬢がこちらへ顔を向けて喜色の混ざった驚きで目を開いていた。
「いいんですか?リーグがうちで?」
「好きに使いなさい。水泳はだめだが、体術を習うといい」
内心、リーグが羨ましくて腹が立つが喜ぶなら何でもいいと思う。
「しっかりやれ、リーグ」
「はい。分かりました。尽力します」
私の代わりだ。
分かっているらしく顔を引き締めている。
隣から楽しげな会話が弾む。
ヤンやダリウスも混ざっていつもより騒がしいくらいだ。この距離ならエヴ嬢の笑う声が聞こえる。内容も健全そのもので安心していられた。
「よろしいのですか?」
スミスが心配と嫉妬混じりに問うので鼻で笑う。
「番が喜ぶならいい。だいたい、あれがなければ私もあの中に、」
ざわっと向こうで食事する団員らの空気が変わった。目を向けて眺めているとエドとスミスも釣られて見つめる。
「何事でしょう?」
「喧嘩ではなさそうですけど、」
妙にざわつく様子が広がっていくのでしばらく食事の手を止めてじっくり見つめた。
「…またか」
隙間から見えたのはペリエ嬢の一団だ。
嫌そうに回りを見渡して文句を言ってるのが分かった。
「おい。ラウル、ヤン。すまないがあれだ」
すぐに二人に伝えると何のことかと理解した全員が顔をしかめて気色ばんだ。
「相手をしてくる」
仕方なしに相手をしに行こうと覚悟を決めて立ち上がる。エヴ嬢の楽しい時間を壊したくなかった。
「もう帰る。帰りたいっ」
「え?」
皆で驚いてエヴ嬢へと目を向けた。半泣きで隣のダリウスにしがみついていた。
「またあの人、ダリウスを叩くかも。もういい。天幕に戻る。ダリウス、早くこっち、早く行こうっ」
並んだばかりで大して手をつけていない食事を放って、さっとダリウスの腕を引いてペリエ嬢の方向とは逆に走った。
「食事は俺が運びます。護衛があるでしょっ、ヤンとラウルは追いかけてくださいっ」
「ありがたい」
リーグが言うとヤンが追いかけて、ラウルは一緒に食器をまとめ始めた。
「俺も運ぶよ。お盆を取ってくる」
「いっすよ。俺しときます」
それよりさっさと運ぼうと答えて、団員らの使うお盆を取りに向かった。
ペリエ嬢の存在がエヴ嬢の中で思った以上に強い恐怖となっていると分かり、じわじわと怒りに目がつり上がる。
「…害悪だ」
今すぐ馬車に詰め込んで送り返してやろうかと腹の底からふつふつと怒りがわく。
私が立ち上がったことで近づいたペリエ嬢に見つかり、こちらへと喜色満面に駆け寄ってくる。
名を呼んで親しげに話しかけるが、くしゃくしゃに歪む顔は戻らない。
ただやはりリーグの言う通り、こちらの怒りなど意に介さず自分の欲ばかり満足させようと、頭の中はそればかりなのだと納得できた。楽しげに振る舞う姿に嫌悪感が溢れる。
「ここで何をされている?私は帰れと申し上げたはず」
声音の鋭さも気にせず弧を描いた目元を残し扇で口許を隠す。
「ええ、でも考えを改めましたの。私から歩み寄らねばと」
また意味の分からないことを言い始めて頭痛がひどくなる。
「番がいる。あなたは必要ない」
「いいえ、番など!血の呪いのようなものですわ!」
「…なんだと?」
「人狼の呪いなのです!見ず知らずの方を一目見て囚われるなど、カリッド様がお可哀想で、私なら」
どごん、と音を立ててテーブルに拳を振り落とし殴った形に穴が開いた。
「いい加減にされよ。直ちにここを出ていきなさい」
「いいえ!カリッド様は私を愛してらっしゃいます!血の呪いのせいで私のことが見えてらっしゃらない」
どんどん頭痛が酷くなる。
吐きそうだ。
「あり得ん。あなたの他人を無下にするところは大嫌いだ」
「それは誤解ですわ?私ほど慈悲深く心優しい娘はいないと叔父様もお母様も仰いますもの」
「夜に男の天幕に忍び込むような下品な女だ。令嬢としての品性を疑う」
「あれは、カリッド様だからしたことですのよ?こんな、大勢の前で恥をかかすなんて、」
羞恥に顔を歪め震えている。
皆がもう知るところだ。
何を恥じらっていると笑いたくなった。
このまま叩き折ろうと思うのに邪魔が入った。
「お嬢様、勇気のある行動ですよ?情熱的で素敵。きっとカリッド団長は皆にあなたを自分のものと知らしめたかったのです」
こっそりと耳打ちする性悪を睨み付ける。
私の耳だから聞こえた。
私の眼光に、ふふんと鼻で笑い勝ち誇っている。
「そうよね、カリッド様は私のことを愛してらっしゃいますもの」
「大嫌いだ。いい加減にされよ」
「いいえ、カリッド様のお好みは金の髪とふくよかな体つきの女性ですもの。私がそうですわ。私の年齢と身分に遠慮されてらっしゃるのだわ。私なら構わないのに」
「は?何、を?」
エドが小さく声をあげた。
周囲もきょとんとしていた。
エドや回りの団員らから博愛主義とからかわれるほど、私が手当たり次第だと知っている。
赤でも黒でも。
種族も。
性別も。
あの破った手紙の山を思い出す。
勝手に誤解したのだろう。
字を書けるとなるなら貴族からだ。
彼らは金髪を好み、私の身分のある遊び相手の多くはそういった姿だ。
別に金の髪にこだわりがあったのではない。
この国にいる多くの人間がその髪色というだけだ。
貴族の間では金髪が尊ばれ、わざわざ染める者が多くいる。
貴族の遊び相手にそういう髪の色が多いというだけで色にこだわりがない。
この令嬢のように執着しなければいい。
それだけだ。
もともと遊ぶのが好きだったと言うこともあるが、身持ちの悪さを王宮に知らしめたいと自ら言いふらしていた。
評判が悪ければ娘可愛さに婚約を仄めかすことも本人の幻滅を誘うことも出来ると思ったからだ。
つまみ食いが趣味の遊び慣れた相手か金銭で割りきった相手ばかり。
一夜の思い出にと身を捧げようとする若い娘には手は出さないものの、人となりが気に入ればエスコートするなり花を送るなり小さな夢は叶えた。
そんなことより、この思い込みをどうするか悩んだ。
「さあ?分かりません」
ポツリと呟くと遠い目のエドが答えた。
しばらくすると食事の匂いに混じっていい匂いが漂う。
来たんだと分かって匂いのする方を向くとエヴ嬢がヤンとダリウスを連れていたので、分かりやすく手を振れば寄ってきた。
「こんばんは、皆さん」
「こんばんは、先にいただいている」
「はい、団長はしばらくお忙しいと聞きました。なので、今日も一日お疲れ様です。ラウル、お帰り。それとリーグとスミスさんも無事で嬉しいです。探索お疲れ様です」
ペコッと頭を下げてニコニコと邪気のない穏やかな笑みにつられてこちらも気が緩む。
そちらはどう過ごしたかと尋ねればしょんぼりとお勉強しましたと答える。
「忘れたことが多くて先に進みませんでした」
「そうか、よく頑張っている。また話を聞かせてくれ。食事に行きなさい」
頷いてこちらを通りすぎると隣のテーブルに着席し、いつまでも見つめる私達にパタパタと手を振って微笑む。その様子に私だけでなくエドやリーグも嬉しそうに微笑んだ。
スミスだけは真面目な顔で軽く会釈してピシッと背筋を伸ばした。
「リーグ、緩むな。下位の私達がそんな態度ではみっともない」
こそっと叱られ、頷いて言う通りに合わせている。
「食べ終わったらあちらに移りますけど、リーグもいいんですか?」
「ああ、構わない」
「ありがとうございます。リーグ、早く食べてしまえよ。主が喜ぶから何か話をしてやってくれるか?あれは苦手な勉強でいじけてる。それに客人扱いだから天幕の支度も指示しなきゃ」
「了解っす。でも天幕までいらないっすよ、もぐ、夜は団に戻るんだし」
「気にすんな。俺からの礼もある。下の待遇になんかしないって、もぐもぐ」
「はむ、もぐ…もぐ、悪いっすよ。…ごく、…もぐ、身分不相応だから」
「ぱく、もぐ、…その代わり、珍しい話をしてよ。俺も今日は楽しかったから。内地のここじゃ海辺の話は新鮮なんだ」
「それなら逆に俺にも教えてください。今度、弟妹への土産話になります」
そう言うと二人でさっさと食べ進め、終えたら会釈して隣に移る。
預かりの話をしたらしくエヴ嬢がこちらへ顔を向けて喜色の混ざった驚きで目を開いていた。
「いいんですか?リーグがうちで?」
「好きに使いなさい。水泳はだめだが、体術を習うといい」
内心、リーグが羨ましくて腹が立つが喜ぶなら何でもいいと思う。
「しっかりやれ、リーグ」
「はい。分かりました。尽力します」
私の代わりだ。
分かっているらしく顔を引き締めている。
隣から楽しげな会話が弾む。
ヤンやダリウスも混ざっていつもより騒がしいくらいだ。この距離ならエヴ嬢の笑う声が聞こえる。内容も健全そのもので安心していられた。
「よろしいのですか?」
スミスが心配と嫉妬混じりに問うので鼻で笑う。
「番が喜ぶならいい。だいたい、あれがなければ私もあの中に、」
ざわっと向こうで食事する団員らの空気が変わった。目を向けて眺めているとエドとスミスも釣られて見つめる。
「何事でしょう?」
「喧嘩ではなさそうですけど、」
妙にざわつく様子が広がっていくのでしばらく食事の手を止めてじっくり見つめた。
「…またか」
隙間から見えたのはペリエ嬢の一団だ。
嫌そうに回りを見渡して文句を言ってるのが分かった。
「おい。ラウル、ヤン。すまないがあれだ」
すぐに二人に伝えると何のことかと理解した全員が顔をしかめて気色ばんだ。
「相手をしてくる」
仕方なしに相手をしに行こうと覚悟を決めて立ち上がる。エヴ嬢の楽しい時間を壊したくなかった。
「もう帰る。帰りたいっ」
「え?」
皆で驚いてエヴ嬢へと目を向けた。半泣きで隣のダリウスにしがみついていた。
「またあの人、ダリウスを叩くかも。もういい。天幕に戻る。ダリウス、早くこっち、早く行こうっ」
並んだばかりで大して手をつけていない食事を放って、さっとダリウスの腕を引いてペリエ嬢の方向とは逆に走った。
「食事は俺が運びます。護衛があるでしょっ、ヤンとラウルは追いかけてくださいっ」
「ありがたい」
リーグが言うとヤンが追いかけて、ラウルは一緒に食器をまとめ始めた。
「俺も運ぶよ。お盆を取ってくる」
「いっすよ。俺しときます」
それよりさっさと運ぼうと答えて、団員らの使うお盆を取りに向かった。
ペリエ嬢の存在がエヴ嬢の中で思った以上に強い恐怖となっていると分かり、じわじわと怒りに目がつり上がる。
「…害悪だ」
今すぐ馬車に詰め込んで送り返してやろうかと腹の底からふつふつと怒りがわく。
私が立ち上がったことで近づいたペリエ嬢に見つかり、こちらへと喜色満面に駆け寄ってくる。
名を呼んで親しげに話しかけるが、くしゃくしゃに歪む顔は戻らない。
ただやはりリーグの言う通り、こちらの怒りなど意に介さず自分の欲ばかり満足させようと、頭の中はそればかりなのだと納得できた。楽しげに振る舞う姿に嫌悪感が溢れる。
「ここで何をされている?私は帰れと申し上げたはず」
声音の鋭さも気にせず弧を描いた目元を残し扇で口許を隠す。
「ええ、でも考えを改めましたの。私から歩み寄らねばと」
また意味の分からないことを言い始めて頭痛がひどくなる。
「番がいる。あなたは必要ない」
「いいえ、番など!血の呪いのようなものですわ!」
「…なんだと?」
「人狼の呪いなのです!見ず知らずの方を一目見て囚われるなど、カリッド様がお可哀想で、私なら」
どごん、と音を立ててテーブルに拳を振り落とし殴った形に穴が開いた。
「いい加減にされよ。直ちにここを出ていきなさい」
「いいえ!カリッド様は私を愛してらっしゃいます!血の呪いのせいで私のことが見えてらっしゃらない」
どんどん頭痛が酷くなる。
吐きそうだ。
「あり得ん。あなたの他人を無下にするところは大嫌いだ」
「それは誤解ですわ?私ほど慈悲深く心優しい娘はいないと叔父様もお母様も仰いますもの」
「夜に男の天幕に忍び込むような下品な女だ。令嬢としての品性を疑う」
「あれは、カリッド様だからしたことですのよ?こんな、大勢の前で恥をかかすなんて、」
羞恥に顔を歪め震えている。
皆がもう知るところだ。
何を恥じらっていると笑いたくなった。
このまま叩き折ろうと思うのに邪魔が入った。
「お嬢様、勇気のある行動ですよ?情熱的で素敵。きっとカリッド団長は皆にあなたを自分のものと知らしめたかったのです」
こっそりと耳打ちする性悪を睨み付ける。
私の耳だから聞こえた。
私の眼光に、ふふんと鼻で笑い勝ち誇っている。
「そうよね、カリッド様は私のことを愛してらっしゃいますもの」
「大嫌いだ。いい加減にされよ」
「いいえ、カリッド様のお好みは金の髪とふくよかな体つきの女性ですもの。私がそうですわ。私の年齢と身分に遠慮されてらっしゃるのだわ。私なら構わないのに」
「は?何、を?」
エドが小さく声をあげた。
周囲もきょとんとしていた。
エドや回りの団員らから博愛主義とからかわれるほど、私が手当たり次第だと知っている。
赤でも黒でも。
種族も。
性別も。
あの破った手紙の山を思い出す。
勝手に誤解したのだろう。
字を書けるとなるなら貴族からだ。
彼らは金髪を好み、私の身分のある遊び相手の多くはそういった姿だ。
別に金の髪にこだわりがあったのではない。
この国にいる多くの人間がその髪色というだけだ。
貴族の間では金髪が尊ばれ、わざわざ染める者が多くいる。
貴族の遊び相手にそういう髪の色が多いというだけで色にこだわりがない。
この令嬢のように執着しなければいい。
それだけだ。
もともと遊ぶのが好きだったと言うこともあるが、身持ちの悪さを王宮に知らしめたいと自ら言いふらしていた。
評判が悪ければ娘可愛さに婚約を仄めかすことも本人の幻滅を誘うことも出来ると思ったからだ。
つまみ食いが趣味の遊び慣れた相手か金銭で割りきった相手ばかり。
一夜の思い出にと身を捧げようとする若い娘には手は出さないものの、人となりが気に入ればエスコートするなり花を送るなり小さな夢は叶えた。
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