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因縁
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魔導師長は顎をさすりながらジェラルド伯だけを見つめて眼尻を下げて笑っていた。
それでも溢れる破顔を隠そうとしているのかゆるゆると上がる口角のせいで頬がひくひくと引きつる。
「体質という根拠がありますので。我々はすでに市販で流通しているそういう類いは臨床済です。資料の後ろに挟んでいます」
「は?!本当に?!」
魔導師長が驚いて素早く紙を捲って確認する。
「何の薬品の羅列かと思ったら、試験した薬物だったんですね」
羅列した項目を追って目線が素早く左右に動く。
「昔からクレインは毒殺などの用心のついでに惚れ薬や媚薬などの薬物も試します。我々は長いこと魔獣の毒に慣らされているので、逆にそちらの方が効きますから」
手元の資料を欲しがる魔導師長にジェラルド伯はここで見るだけにしてほしいと答えた。
残念そうに肩を落としていたが、すぐさま細かく把握しようと熱心に文字を追いかけて書面の内容をぶつぶつと呟く。
「こちらも詳細の把握をしたいので報告書を出すことが条件です。最後に息子はラウルの付き添いを望んでいます。安心するそうなので、それで良ければ」
本当なら、嫡男に危ない橋を渡らせるわけにはいかないのですけどねぇと悩んだ風を見せて考え込むと、焦った魔導師長が危険はさせないと叫ぶ。
「必ず安全を考慮して行います。付き添いについても分かりました。ぜひ、こちらからもお願いしたい。彼は博識でこういった話を出来るのは楽しみですね」
やんわりと言いながらもお目付け役にラウルを潜り込ませた。
魔導師長も気づいているが匂わせずに受け入れ、むしろ頼むと繰り返している。
「それで、薬物に関してはこちらの資料から理解しましたが、魅了にかからないのも何か理由がありますか?」
「魅了?何のことですか?」
魅了については関知していなかったようだ。
興奮していた魔導師長は一瞬、しまったと微かに顔を歪めたが気を取り直して説明をする。
「…さあ、なんでしょうね。そういった耐性は把握していません。…ふむ」
仕掛けられたことを怒ることもなく泰然と構え、しばらく顎に手を置いて無言で考え込むと、ふと顔を上げた。
「あるとしたら、他家に比べて我が家は混血が多いという所でしょうか。国境沿いということで他国からやってきたかなりの種族と混じっています。今は貴賤結婚を重視していますが、100年前の貴族婚の法律が整う前は自由でしたし、この危険なクレインに嫁ぐのは能力持ちの方ばかりでしたから」
「家系図など見てもよろしいですか?」
「構いませんが時間は足りますか?三日ほどの予定でしたよね?」
「ううむっ、持ち出しは出来ますか?」
「さすがに出来かねます」
「そうですよね、分かります」
ダメ元で尋ねて撃沈した。
クレインの研究をしたい魔導師長は頭を抱えてテーブルにうずくまる。
「それに詳細の全てをお見せするわけにはいきません。口外されると面倒と思う面もありますのでご理解、」
「ならば、それについては魔法契約を結びましょうっ」
ガバッと頭を上げて叫んだ。
「いえ、やめておきましょう。魔導師長は国とも結んでいらっしゃいます。もし、条件が対立した時に不備があります。万にひとつ、我が家が原因で国に不利益をもたらすことは避けたい」
「しかし、そんなことはあり得ませんし、万にひとつのことを心配されるより、原因と対策を研究することに意味が、」
「物事は何が起こるか分かりません。万にひとつでもいけません。絶対に」
ぴしゃりと言い放ち、それについての言及はお許しにならなかった。
その様はエヴの頑なさを彷彿とさせる。
「しかし、その魅了に関することの研究は興味があります。今後、こちらで人を雇って研究してみますが、それについてご提案はございますか?まとまり次第、そちらにもお知らせしましょう」
「え?!私が見てもよろしいのですか?!」
「もう魔導師長はご存じなのですから隠しようがありません。それよりクレイン領内で内密に調査をするので助言をいただいた方が助かります。こちらの不利益な内容は明かせませんが、原因だけでもお知りになりたいでしょう?漏洩防止のためにこの場でのやり取りに限定させていただきます。今後、鳥や手紙のやり取りは扱いません」
「ちょ、ちょっとお待ちください。すぐに用紙にまとめますので」
テーブルから離れて執務机に座ると直ぐ様紙に書き出し始めた。
「ああ、そうだ。他にも可能性があるとしたらこの地には魅了持ちの魔獣がいます。よそより種類と数が多かったはず。他領からの追い立てでクレインに集まり、独自に発達しまして。それも込みで提案いただけるとありがたいですね」
「何ですって?ちょっと、それは何か資料はありませんか?それを見てから判断しないと、」
「資料はありますが、ここの砦のものはまとめてなくて膨大です。それにあまり何度も打ち合わせを望んでません。本邸の書庫への立ち入りも難しいでしょうね。その棚にクレイン領の魔獣について簡易にまとめた本はあります。そちらを参考にお願いします」
指をさした方向へ顔を向けると立ち上がって本棚を確認し、三冊の本を引き出した。
中身を開いてしばらく眺めたら顔を上げた。
「これは読み物としても面白いですね。思ったより細かく記載されています」
「ここへ来られた客人への注意喚起と暇潰しに取り揃えております」
「申し訳ない、これが欲しいのですが」
「どうぞ、お手元の品をお持ち帰りください」
「ありがとうございます」
喜んでまた机に向かい、書き物に集中した。
私はジェラルド伯の餌を巻いて優しく扱う姿を感心して見つめた。
私の目線に気がつくとこちらを向いて、に、と口角を上げる。
「…グリーブス団長、貴殿は私が思うよりは堅物なのですね。感心しました。もし、娘にあれを飲ませたがっていたらどうしてやろうかと」
ジェラルド伯の上がっていた口角は怒りからひくっと揺れた。
鋭い視線に射ぬかれ、エヴやグリーブス統主の父とは違う感じたことのない恐ろしさからぐっと息が詰まり苦しくなる。
「鳥が届いた時点では判断しかねました。魔導師長と乗り気なのか、娘の本心より偽物の感情を求めるのか。もしそうなら、父親としてですね、やはり思うところがあります」
低い静かな声に何も返す言葉が思い付かず、ただ黙ってジェラルド伯の顔を見つめた。
「希望するなら顔に喜色が浮くはずなのに始終いら立って疲れた顔をされておられた。話し合いの最中も黙して語らず、お望みではないご様子」
ちらっと書き物に夢中になる魔導師長を見つめる。
「王宮では贅沢を好まず清貧な白魔導師風な素振りをされていますが、それは近年のこと。彼の本性はサバト好きの黒魔導師です。娘を好むのも分かっておりました。息子のことも。昔から私へのサバトへの勧誘がしつこくて。年を取って今は匂わせるくらい減ったのに。クレインへの執着から関わりを求めて何かしらするとは思っていたら、貴殿をだしにうちの娘に薬を盛るなどふざけたことを。…そう思われませんか?」
魔導師長に背を向けて私を見つめながら変わらず静かな声だ。
しかし、ふつふつと怒りが沸いたようで徐々に目がつり上がっていく。
「娘にも、息子にも盛らせるつもりはありませんでしたが、回りを巻き込んでしつこく娘にまとわりつかれそうなら少しばかり付き合った方がいいと息子が申しまして」
ため息をひとつ吐くと雰囲気が変わり先程の穏やか表情のジェラルド伯へと戻った。
空気が変わったのに相変わらず言葉が見つからない。
このまま沈黙に徹すればいいのに、何かないかと焦りが出る。
「…魔導師長は、その、ジェラルド伯とあまり面識がないと仰っていましたが、」
気後れのせいで間延びさせながらゆっくり問いかけると、ジェラルド伯の眉間に皺が寄る。
「知り合って25年ほど避けていましたので、面識がないと言うのもあながち間違いではありません」
「避けていた理由をお尋ねしてもよろしいですか?」
そう言うと眼を細めてぴくりと眉がはねた。
なぜこの話題を振ったと我ながら馬鹿さ加減に内心は頭を抱えた。
だが、魔導師長との因縁を隠して穏やかに接するジェラルド伯が分からず自然と沸いた疑問を滑るように口にしてしまった。
「…当時、魔導師長が流行らせたサバトの全盛期でデビューしたその日に誘われました。私はそういうものが嫌いなので断るのに、世評に後押しされ調子に乗っていた魔導師長が半ば強引に話を進めて迷惑だったんです。父が一部の貴族と共に風紀の乱れを陛下に進言して王族と高位へと参加や誘いかけは禁止にさせた経由があります。ずさんで簡略的な申請も厳しくして、彼に我が国のウィッカーへの取り締まりも義務づけしたんです。先代のグリーブス統主も参加されました。グリーブス団長のお父上なら当時のことをご存じでしょう」
だからつらつらと話したのかと納得した。
「黒ウィッカーの性分なのでしょう。欲に忠実で奔放、それにずる賢くて執念深い。プライドが高いので気に入らないと逆恨みしやすいのも特徴ですね」
ジェラルド伯はじっとこちらの会話にも気づかないほど集中した魔導師長を確認したら、腰に下げていた小袋を取り出して中からコロコロした黒くて丸い玉を出した。
立ち上がると部屋の隅に置かれた鉢へ向かい、腰を屈めた。
それでも溢れる破顔を隠そうとしているのかゆるゆると上がる口角のせいで頬がひくひくと引きつる。
「体質という根拠がありますので。我々はすでに市販で流通しているそういう類いは臨床済です。資料の後ろに挟んでいます」
「は?!本当に?!」
魔導師長が驚いて素早く紙を捲って確認する。
「何の薬品の羅列かと思ったら、試験した薬物だったんですね」
羅列した項目を追って目線が素早く左右に動く。
「昔からクレインは毒殺などの用心のついでに惚れ薬や媚薬などの薬物も試します。我々は長いこと魔獣の毒に慣らされているので、逆にそちらの方が効きますから」
手元の資料を欲しがる魔導師長にジェラルド伯はここで見るだけにしてほしいと答えた。
残念そうに肩を落としていたが、すぐさま細かく把握しようと熱心に文字を追いかけて書面の内容をぶつぶつと呟く。
「こちらも詳細の把握をしたいので報告書を出すことが条件です。最後に息子はラウルの付き添いを望んでいます。安心するそうなので、それで良ければ」
本当なら、嫡男に危ない橋を渡らせるわけにはいかないのですけどねぇと悩んだ風を見せて考え込むと、焦った魔導師長が危険はさせないと叫ぶ。
「必ず安全を考慮して行います。付き添いについても分かりました。ぜひ、こちらからもお願いしたい。彼は博識でこういった話を出来るのは楽しみですね」
やんわりと言いながらもお目付け役にラウルを潜り込ませた。
魔導師長も気づいているが匂わせずに受け入れ、むしろ頼むと繰り返している。
「それで、薬物に関してはこちらの資料から理解しましたが、魅了にかからないのも何か理由がありますか?」
「魅了?何のことですか?」
魅了については関知していなかったようだ。
興奮していた魔導師長は一瞬、しまったと微かに顔を歪めたが気を取り直して説明をする。
「…さあ、なんでしょうね。そういった耐性は把握していません。…ふむ」
仕掛けられたことを怒ることもなく泰然と構え、しばらく顎に手を置いて無言で考え込むと、ふと顔を上げた。
「あるとしたら、他家に比べて我が家は混血が多いという所でしょうか。国境沿いということで他国からやってきたかなりの種族と混じっています。今は貴賤結婚を重視していますが、100年前の貴族婚の法律が整う前は自由でしたし、この危険なクレインに嫁ぐのは能力持ちの方ばかりでしたから」
「家系図など見てもよろしいですか?」
「構いませんが時間は足りますか?三日ほどの予定でしたよね?」
「ううむっ、持ち出しは出来ますか?」
「さすがに出来かねます」
「そうですよね、分かります」
ダメ元で尋ねて撃沈した。
クレインの研究をしたい魔導師長は頭を抱えてテーブルにうずくまる。
「それに詳細の全てをお見せするわけにはいきません。口外されると面倒と思う面もありますのでご理解、」
「ならば、それについては魔法契約を結びましょうっ」
ガバッと頭を上げて叫んだ。
「いえ、やめておきましょう。魔導師長は国とも結んでいらっしゃいます。もし、条件が対立した時に不備があります。万にひとつ、我が家が原因で国に不利益をもたらすことは避けたい」
「しかし、そんなことはあり得ませんし、万にひとつのことを心配されるより、原因と対策を研究することに意味が、」
「物事は何が起こるか分かりません。万にひとつでもいけません。絶対に」
ぴしゃりと言い放ち、それについての言及はお許しにならなかった。
その様はエヴの頑なさを彷彿とさせる。
「しかし、その魅了に関することの研究は興味があります。今後、こちらで人を雇って研究してみますが、それについてご提案はございますか?まとまり次第、そちらにもお知らせしましょう」
「え?!私が見てもよろしいのですか?!」
「もう魔導師長はご存じなのですから隠しようがありません。それよりクレイン領内で内密に調査をするので助言をいただいた方が助かります。こちらの不利益な内容は明かせませんが、原因だけでもお知りになりたいでしょう?漏洩防止のためにこの場でのやり取りに限定させていただきます。今後、鳥や手紙のやり取りは扱いません」
「ちょ、ちょっとお待ちください。すぐに用紙にまとめますので」
テーブルから離れて執務机に座ると直ぐ様紙に書き出し始めた。
「ああ、そうだ。他にも可能性があるとしたらこの地には魅了持ちの魔獣がいます。よそより種類と数が多かったはず。他領からの追い立てでクレインに集まり、独自に発達しまして。それも込みで提案いただけるとありがたいですね」
「何ですって?ちょっと、それは何か資料はありませんか?それを見てから判断しないと、」
「資料はありますが、ここの砦のものはまとめてなくて膨大です。それにあまり何度も打ち合わせを望んでません。本邸の書庫への立ち入りも難しいでしょうね。その棚にクレイン領の魔獣について簡易にまとめた本はあります。そちらを参考にお願いします」
指をさした方向へ顔を向けると立ち上がって本棚を確認し、三冊の本を引き出した。
中身を開いてしばらく眺めたら顔を上げた。
「これは読み物としても面白いですね。思ったより細かく記載されています」
「ここへ来られた客人への注意喚起と暇潰しに取り揃えております」
「申し訳ない、これが欲しいのですが」
「どうぞ、お手元の品をお持ち帰りください」
「ありがとうございます」
喜んでまた机に向かい、書き物に集中した。
私はジェラルド伯の餌を巻いて優しく扱う姿を感心して見つめた。
私の目線に気がつくとこちらを向いて、に、と口角を上げる。
「…グリーブス団長、貴殿は私が思うよりは堅物なのですね。感心しました。もし、娘にあれを飲ませたがっていたらどうしてやろうかと」
ジェラルド伯の上がっていた口角は怒りからひくっと揺れた。
鋭い視線に射ぬかれ、エヴやグリーブス統主の父とは違う感じたことのない恐ろしさからぐっと息が詰まり苦しくなる。
「鳥が届いた時点では判断しかねました。魔導師長と乗り気なのか、娘の本心より偽物の感情を求めるのか。もしそうなら、父親としてですね、やはり思うところがあります」
低い静かな声に何も返す言葉が思い付かず、ただ黙ってジェラルド伯の顔を見つめた。
「希望するなら顔に喜色が浮くはずなのに始終いら立って疲れた顔をされておられた。話し合いの最中も黙して語らず、お望みではないご様子」
ちらっと書き物に夢中になる魔導師長を見つめる。
「王宮では贅沢を好まず清貧な白魔導師風な素振りをされていますが、それは近年のこと。彼の本性はサバト好きの黒魔導師です。娘を好むのも分かっておりました。息子のことも。昔から私へのサバトへの勧誘がしつこくて。年を取って今は匂わせるくらい減ったのに。クレインへの執着から関わりを求めて何かしらするとは思っていたら、貴殿をだしにうちの娘に薬を盛るなどふざけたことを。…そう思われませんか?」
魔導師長に背を向けて私を見つめながら変わらず静かな声だ。
しかし、ふつふつと怒りが沸いたようで徐々に目がつり上がっていく。
「娘にも、息子にも盛らせるつもりはありませんでしたが、回りを巻き込んでしつこく娘にまとわりつかれそうなら少しばかり付き合った方がいいと息子が申しまして」
ため息をひとつ吐くと雰囲気が変わり先程の穏やか表情のジェラルド伯へと戻った。
空気が変わったのに相変わらず言葉が見つからない。
このまま沈黙に徹すればいいのに、何かないかと焦りが出る。
「…魔導師長は、その、ジェラルド伯とあまり面識がないと仰っていましたが、」
気後れのせいで間延びさせながらゆっくり問いかけると、ジェラルド伯の眉間に皺が寄る。
「知り合って25年ほど避けていましたので、面識がないと言うのもあながち間違いではありません」
「避けていた理由をお尋ねしてもよろしいですか?」
そう言うと眼を細めてぴくりと眉がはねた。
なぜこの話題を振ったと我ながら馬鹿さ加減に内心は頭を抱えた。
だが、魔導師長との因縁を隠して穏やかに接するジェラルド伯が分からず自然と沸いた疑問を滑るように口にしてしまった。
「…当時、魔導師長が流行らせたサバトの全盛期でデビューしたその日に誘われました。私はそういうものが嫌いなので断るのに、世評に後押しされ調子に乗っていた魔導師長が半ば強引に話を進めて迷惑だったんです。父が一部の貴族と共に風紀の乱れを陛下に進言して王族と高位へと参加や誘いかけは禁止にさせた経由があります。ずさんで簡略的な申請も厳しくして、彼に我が国のウィッカーへの取り締まりも義務づけしたんです。先代のグリーブス統主も参加されました。グリーブス団長のお父上なら当時のことをご存じでしょう」
だからつらつらと話したのかと納得した。
「黒ウィッカーの性分なのでしょう。欲に忠実で奔放、それにずる賢くて執念深い。プライドが高いので気に入らないと逆恨みしやすいのも特徴ですね」
ジェラルド伯はじっとこちらの会話にも気づかないほど集中した魔導師長を確認したら、腰に下げていた小袋を取り出して中からコロコロした黒くて丸い玉を出した。
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