34 / 34
34
しおりを挟む
「着替えてこい。隣に湯も置いてるからさっぱりしろ」
ぐにゃぐにゃに寝転がる俺の手を引いて立たせて隣の部屋へ押した。
「は、い」
掠れた声で返事をすると先に何か飲むかと聞かれて頷く。
いつも通り薄い果実酒を受け取ってそのままボトルに口をつけて飲んだ。
「ぷはっ、」
一発抜くだけで頭ガツンと殴られたみたいな快感。
マジ馬鹿になりそう。
ため息をつきながら顔をこすった。
ふらふらする。
「大丈夫か?」
「はい」
ウキウキした声だ。
お互い夜勤と昼勤の関係で夜を一緒に過ごすのは三日ぶりだからこのあと期待してるんだ。
食後に酒を少し飲んでもう二、三発。
お互いに出すのがいつもの流れ。
でもぐずぐずの俺は翻弄されっぱなしで、あうあうしてる間に太ももや手を使ってあっちは発散する。
こっちは根本を握られてまだまだと焦らされる。
泣いて懇願して、エロいことさせられて、ワケ分かんなくことも言わされてメンタルも体も持たねぇ。
気ぃ張っても職場で顔見るだけで発情して物欲しげな顔になるのが分かるし、でも一緒にいたいしもっとして欲しくなる。
あー、くそ。
頭がおかしくなるわ。
毎回、気持ちよすぎるせいだ。
溶けすぎて死ぬかもしんねぇ。
「……きっちぃ。……マジ死ぬし」
テーブルにボトルを置いて部屋に行こうと溶けた頭を片手で支えながら、ぽそっと呟く。
「……は?……ロニー?」
後ろからベイル副団長が俺に声をかけた。
近所の奥さんに作ってもらった夕飯を皿によそってたのに手が止まっていた。
「え?あ、はい?なんですか?」
振り返って目が合うとギクリとした。
なんで睨むの?
ビビって後退り。
壁に背中を当てて固まった。
眉をひそめてじっとりとねめつけられるけど、何なのか分からない。
目線で俺を捕らえたまま盛り付けた皿をテーブルに運んでる。
「……支度は済んだ。早く着替えてこい」
「……は、い」
よたよたと前のめりに隣へ逃げた。
飯の間もいつもより口数少なくて無表情。
なんか怒らせたのは確実。
口に運んでいたフォークを置いて頭を下げた。
「……すいません」
「何がだ?」
「……なんか怒らせたみたいなので。理由分からなくて、また申し訳ないんですけど」
しばらくの無言のあと長いため息。
「……気にするな。残念だと思っただけだ。喜ばせていたつもりだったが、俺の独りよがりだったんだな。反省するよ」
「え?」
「俺とするとキツいんだろ?悪いな、気づかなくて」
「ぐっ、」
確かに言った。
きっちぃって。
マジで心の底から。
「……すいません。あの、き、気持ちよすぎて、キツくなるんで、」
そう言い訳を言うとベイル副団長の手が止まった。
「……へぇ、……そうか」
でも声に抑揚はなくてどう思ってるのか分からない。
目も伏せたままで伺えなかった。
そのあとも静かに食事を終えて、今日の皿洗いは俺が担当した。
ベイル副団長は寝台を置いた部屋で先に酒を飲んでる。
いつもなら俺の背中を眺めながらテーブルで飲むのに。
失敗にしょげながら洗った皿を拭いて棚に突っ込む。
俺の馬鹿と罵りながら。
顔を会わせるのが気まずくて寝室に行かず、テーブルの椅子を引いて腰かける。
そうやってしばらく頭を抱えて落ち込んでると隣から寝台のきしむ音が聞こえた。
「ロニー、まだ寝ないのか?明日は早いぞ」
「あ、はい」
聞こえた声に返事を返して、ふっと蝋燭を消してから隣へ向かう。
高窓から月明かりが入ってくるから暗くても平気だ。
入るとベイル副団長は寝台の背もたれに寄りかかってサイドテーブルの酒を片手にくつろいでいる。
「飲むか?」
「いただきます」
俺も背もたれの寄りかかりながら隣に並んでグラスを受け取った。
「こっち」
もっと寄れという意味で首を軽く撫でられたから、ひくっと跳ねた。
「う、」
「……嫌なら、」
「ち、違います」
自分から肩に頭を乗せるけど恥ずかしくて猫背になる。
ごまかすようにすぐに飲むんだけど、肩に回した手はおろした髪の毛を巻いて遊んでで、耳を撫でたり反対からはこめかみにいくつもキスされた。
優しく名前も呼ばれて少しずつ緊張がほぐれる。
まったりと寄りかかって微睡んでるとベイル副団長の肩が揺れた。
「くく、ふふっ」
「ベイル副団長?」
「いやぁ、何も」
この含み笑いで何もないことないだろう。
体を離して見てみると締まりのない顔で笑いを堪えてた。
「……なんですか?……ちょっと、気持ち悪いんですけど」
睨むのに気にした風もない。
「酒はまだ飲むか?」
「いえ、いいです」
サイドテーブルに飲み干したグラスを置いてもらうと、寝るぞと言って俺を引っ張りながら横になった。
まだニヤニヤした気配は変わらなくて段々こっちはムッとしてくる。
「ベイル副団長?」
「悪い。ふふ、いやぁ、嬉しくて」
「何がですか?」
「言わん。また恥ずかしがる。ん、」
額にキスされて寝るぞとまた言われた。
「何ですか?気になりますよ」
「寝ろって」
「嫌です。ずっと話しかけますよ?」
「それは嫌だなぁ」
明日早いのにと愚痴っぽく言うのにそれでもどこか楽しげでますます分からない。
「なんでそんな機嫌良くなったんですか?」
「お前のせいだ」
「俺ぇ?なんで?……さっきまで不機嫌だったくせに。……分かんねぇ」
「分からないか?」
「そうですよ。ころころ態度が変わると困ります」
「ふふ、悪かったな」
「う、お」
「可愛い」
くふくふと笑いながら抱き締められてた。
「今度から手加減する」
「はあ?だから何が、あっ!ちょっと!」
「キスして、ここを咥えただけで死ぬほどキツいんだろ?気持ちよすぎて?」
いきなりもにもにと服の上から揉まれた。
気が抜けてたせいでデカイ手は膨らみをがっしり掴んで玉の方まで。
「うぁっ、あっ、ん、」
「……嬉しいこと言いやがって。あー、叫ばせてぇ。でろでろに甘やかしてもっと。ああ、何してやろうか?咥えられるのが好きなら一晩中、口で遊んでやろうか?」
「し、しぬ、勘弁してください」
冗談じゃねぇ、一発抜くのにあの労力だ。
「ふは、溶けてる。このタレ目が」
ちゅっちゅっと顔にキスをして鼻を甘噛み。
「入れてぇなぁ。ロニーの処女欲しい」
童貞にここまで我慢させるなよと苦しそうに呟いた。
「す、すいません」
そう。
まだお互い清い処女。
やっぱり初心者同士だと開発が全く進まない。
オイルひとつどこで買うかも知らない。
マジで縁がなかった。
今のところ俺が作るけど。
でも腹の掃除とか尻肉のほぐし方が全く分からん。
知識ゼロ。
お互い男娼より、エルセリナや他に女を買うことが多かったから、やり方も使い方も知らない。
ぶっちゃけダグに惚れてた俺は男娼に食指が動かなかったせいだ。
女なら割りきれるけど、男だとなんかダグじゃないってすごい気になってやる気が出なくて。
もう爪はぎとか皮むきの方がやり方分かるわー。
あと関節抜くの。
今は身近に先輩いても、俺が恥ずかしがって聞けないせいなんだけど。
ダグとアリオンに。
「だから、せめて代わりに好きなだけ舐めさせて欲しいけど、それもキツイってんならなぁ。何か考えないと無理か」
「……そうですね」
「今日のこのくらいにして寝よう」
「あ、でもベイル副団長は?すっきりしてないじゃないですか?」
「明日は出立の支度でバタバタだし、いい。……キスだけしてくれ」
「……どもってる」
「あ?ああ?!な、なんだ?!」
むくっと起きて毛布を剥いだ。
捕まえて揃えた両足を跨いでズボンの腰ひもに手をかけた。
「キス、ここにします」
初チャレンジです。
「……ぅおう、マジか。ちょっと待て、ロニー」
紐をほどいてたら、いいよ、しなくてと遠慮してるし、しかも上から手を被せて邪魔された。
「……何でですか?」
じろっと睨むと困り顔でへらっと笑った。
「熱意は嬉しいがなぁ。徹夜になるぞ。いいのか?」
「……は?……あむっ!んっ!むむっ!」
すぼっと口に指を突っ込まれてぐちゃぐちゃかき混ぜられた。
「あ、むむぅ、」
「ここに俺の突っ込みてぇなぁ。ガンガンに喉ついてえずくくらい。奥に。あぁ、でもヤりすぎたヤバイもんなぁ」
剣を振り回した三人に追われそうなんだって。
真面目に明日が王都行きの最終確認だから手が抜けない。
分かってるんだけどベイル副団長の股間が惜しい。
触りたいし咥えたい。
次、いつ勇気出るか分からないし。
「と言うわけでまた考えるのは明日だ。先に仕事」
「……ふぁい。あむ、んちゅ、」
咥えたまま答えたら、ベイル副団長が指を広げて出し入れしたり舌を挟んで引っ張ったり、こぼれた涎を舐めとったり。
楽しそうだった。
「ありだな」
「ほーでふか?」
そうですか、と答えたが、意外と伝わった。
「これ以外も好きだがな。本当に可愛い俺の白猫」
「うぷ、ぷはぁ、ちょっと、猫呼ばわりはやめてください」
指から逃げて抗議して睨む。
「はは、言うのは俺だけだ」
猫のように顎を撫でるから、それはさすがに不愉快で叩く勢いで手をよけた。
終わりってんだからさっさと上から降りて隣へ寝転んだ。
「癪だが、本当にあいつの言う通りだ」
何のことかと視線を向けると眉を下げてため息を吐く。
「相変わらず警戒心が強いし、俺はがっついて荒っぽい。お前も慣れないことに耐えられそうにないし」
「……あ、ダグか」
心当たりに声が漏れた。
あいつが常々、忠告してることだ。
「そう、あいつ。先輩の話は参考にすべきかなと思う。ロニー次第だけど」
うう。
分かってるけど気が進まない。
恥ずかしいから。
「保留でお願いします」
「了解。……ロニー、キスだけ」
「は、い。……ん、」
「はぁ、ふ、」
真っ暗な部屋、月明かりが差し込むだけの暗がり。
俺達のキスの息遣いだけ響いた。
もちろん、俺も繋がりたい。
受け入れたいし受け入れて欲しい。
童貞も処女ももらう予定だし。
でも上手くいかなくて悩むけど、ベイル副団長と試行錯誤するのも嫌じゃない。
優しい気遣いや柔らかい手つきで労られるのも、全部好きだ。
急がなくてもとも思えるし、急がなくていいとなだめられて、そのぬるま湯が心地好くて甘えたい気もする。
相談は本当に保留。
いずれだ。
今はこの柔らかいキスと眼差しに暖められたい。
長く続くキスをしながら時々絡む琥珀の瞳に俺が映る。
ルガンダ兄さんの代わりになりたくて、なったら拗ねていた。
好きだと伝わる熱さと弧を描いた目元は何もかも受け入れるという甘さがある。
この人が求めて瞳に映すのは俺だ。
多幸感と隙間に微かに風が入る。
胸を締める痛みがあった。
寂しいと思うこともある。
「ん、………はぁ、切りがないな。悪い。もう寝るぞ」
最後に軽く触れるだけのキスして腕枕で寝る。
ベイル副団長はそうやって寝るのが好きだ。
肩に頬を乗せてじっとすると寝付きのいいベイル副団長の寝息が聞こえた。
俺は深い眠りになるまでこそっと起きて待つ。
寝付きの悪さを心配されたが、本当は俺も寝付きはいい方だ。
目的は別にある。
顔や胸に手を置いて軽く撫でて反応がないのを確認したら枕にしていた腕をどかした。
ベイル副団長の耳の裏に手を添えて、髪に指をもぐらせて優しくほぐす。
手で髪をすいてうなじへ。
それを何度も繰り返す。
「…ベル」
小さく声をかけて優しく頬を唇でなぞった。
段々、顔を苦しそうにしかめて閉じた瞳からじわじわ涙が出る。
「………ルゥ」
微かに動いた唇の応えにホッと笑みがこぼれた。
夢の中でルガンダ兄さんと会ってる。
タイミングがあればこうやってルガンダ兄さんと過ごしてもらってる。
勝手にだけど。
悪いと思いつつ止められない。
ベイル副団長、あんたは寝ぼけてルガンダ兄さんの名前を呼ぶのが減った。
それが寂しい。
忘れなくていい。
忘れてやるなよと思う。
ダグの記憶はやっぱり薄い。
覚えてるのは髪が燃えながらも必死になって外へ放り投げた顔だけらしい。
あとは本人か分からないほど黒く焦げた遺体の山。
ルガンダ兄さんは綺麗な人だった。
優しくて憧れの人で。
股かけ放題のヤリちんって聞いても、俺の中であの人の価値は変わらない。
忘れたくない。
悪いけどあんたも忘れないでくれよ。
好きだったんだろ?
死んで10年たったのに。
あんなに泣くほど。
俺は嬉しかったんだ。
だからあんたを好きになった。
何かしてやろうって思うくらい。
大事なルガンダ兄さんがこんなに愛されていたことが嬉しくて。
今思うとベイル副団長のためだけではなくルガンダ兄さんのために代わりを勤めたい気持ちが強かった。
ほだされて好きだったってのもあるけど、場所と回数を思い出せば俺はこの見境のない猿を許しすぎる。
例え上の命令だろうと意に反することを割り切れる性格じゃない。
特にシモに関して。
メンタル最強のダグとは違うんだ。
だからどんなにしつこくされようが、羨ましくて拗ねながらもこの熱がルガンダ兄さんのものだったと思うと17で亡くなったあの人を想って慰められた。
慰め合った関係から生きたあんたは俺のものだ。
だけどそれじゃあ寂しい。
俺はルガンダ兄さんを忘れられない。
ダグの家族のことは溺愛の我が家並みに好きだったんだ。
親父や姉弟と同じくらい。
整理がついたと言われて可愛がられても、割りきりが下手な俺はそう簡単に切り替え出来ない。
この人の中から消えてほしくない。
だから覚えてようよ。
俺達は。
もう一度、ルガンダ兄さんが好んで呼んでたと言う呼び名を耳元で囁く。
ベルって。
女みたいで嫌だったって聞いたけど。
いいじゃん別に。
抱かれていいと思うくらい好きだったんだから。
俺もダグ達と変わらないくらい複雑らしい。
あんたに逆上せそうなほど愛されるのも大好きだけどルガンダ兄さんを愛しているあんたのことも大好きなんだ。
「………ふっ、………うぅ」
にじんだ涙がこぼれそうになり、ちゅっと吸い上げた。
すいません、ベイル副団長。
ルガンダ兄さんの弔いに付き合ってくださいと心の中で囁いた。
~終~
ぐにゃぐにゃに寝転がる俺の手を引いて立たせて隣の部屋へ押した。
「は、い」
掠れた声で返事をすると先に何か飲むかと聞かれて頷く。
いつも通り薄い果実酒を受け取ってそのままボトルに口をつけて飲んだ。
「ぷはっ、」
一発抜くだけで頭ガツンと殴られたみたいな快感。
マジ馬鹿になりそう。
ため息をつきながら顔をこすった。
ふらふらする。
「大丈夫か?」
「はい」
ウキウキした声だ。
お互い夜勤と昼勤の関係で夜を一緒に過ごすのは三日ぶりだからこのあと期待してるんだ。
食後に酒を少し飲んでもう二、三発。
お互いに出すのがいつもの流れ。
でもぐずぐずの俺は翻弄されっぱなしで、あうあうしてる間に太ももや手を使ってあっちは発散する。
こっちは根本を握られてまだまだと焦らされる。
泣いて懇願して、エロいことさせられて、ワケ分かんなくことも言わされてメンタルも体も持たねぇ。
気ぃ張っても職場で顔見るだけで発情して物欲しげな顔になるのが分かるし、でも一緒にいたいしもっとして欲しくなる。
あー、くそ。
頭がおかしくなるわ。
毎回、気持ちよすぎるせいだ。
溶けすぎて死ぬかもしんねぇ。
「……きっちぃ。……マジ死ぬし」
テーブルにボトルを置いて部屋に行こうと溶けた頭を片手で支えながら、ぽそっと呟く。
「……は?……ロニー?」
後ろからベイル副団長が俺に声をかけた。
近所の奥さんに作ってもらった夕飯を皿によそってたのに手が止まっていた。
「え?あ、はい?なんですか?」
振り返って目が合うとギクリとした。
なんで睨むの?
ビビって後退り。
壁に背中を当てて固まった。
眉をひそめてじっとりとねめつけられるけど、何なのか分からない。
目線で俺を捕らえたまま盛り付けた皿をテーブルに運んでる。
「……支度は済んだ。早く着替えてこい」
「……は、い」
よたよたと前のめりに隣へ逃げた。
飯の間もいつもより口数少なくて無表情。
なんか怒らせたのは確実。
口に運んでいたフォークを置いて頭を下げた。
「……すいません」
「何がだ?」
「……なんか怒らせたみたいなので。理由分からなくて、また申し訳ないんですけど」
しばらくの無言のあと長いため息。
「……気にするな。残念だと思っただけだ。喜ばせていたつもりだったが、俺の独りよがりだったんだな。反省するよ」
「え?」
「俺とするとキツいんだろ?悪いな、気づかなくて」
「ぐっ、」
確かに言った。
きっちぃって。
マジで心の底から。
「……すいません。あの、き、気持ちよすぎて、キツくなるんで、」
そう言い訳を言うとベイル副団長の手が止まった。
「……へぇ、……そうか」
でも声に抑揚はなくてどう思ってるのか分からない。
目も伏せたままで伺えなかった。
そのあとも静かに食事を終えて、今日の皿洗いは俺が担当した。
ベイル副団長は寝台を置いた部屋で先に酒を飲んでる。
いつもなら俺の背中を眺めながらテーブルで飲むのに。
失敗にしょげながら洗った皿を拭いて棚に突っ込む。
俺の馬鹿と罵りながら。
顔を会わせるのが気まずくて寝室に行かず、テーブルの椅子を引いて腰かける。
そうやってしばらく頭を抱えて落ち込んでると隣から寝台のきしむ音が聞こえた。
「ロニー、まだ寝ないのか?明日は早いぞ」
「あ、はい」
聞こえた声に返事を返して、ふっと蝋燭を消してから隣へ向かう。
高窓から月明かりが入ってくるから暗くても平気だ。
入るとベイル副団長は寝台の背もたれに寄りかかってサイドテーブルの酒を片手にくつろいでいる。
「飲むか?」
「いただきます」
俺も背もたれの寄りかかりながら隣に並んでグラスを受け取った。
「こっち」
もっと寄れという意味で首を軽く撫でられたから、ひくっと跳ねた。
「う、」
「……嫌なら、」
「ち、違います」
自分から肩に頭を乗せるけど恥ずかしくて猫背になる。
ごまかすようにすぐに飲むんだけど、肩に回した手はおろした髪の毛を巻いて遊んでで、耳を撫でたり反対からはこめかみにいくつもキスされた。
優しく名前も呼ばれて少しずつ緊張がほぐれる。
まったりと寄りかかって微睡んでるとベイル副団長の肩が揺れた。
「くく、ふふっ」
「ベイル副団長?」
「いやぁ、何も」
この含み笑いで何もないことないだろう。
体を離して見てみると締まりのない顔で笑いを堪えてた。
「……なんですか?……ちょっと、気持ち悪いんですけど」
睨むのに気にした風もない。
「酒はまだ飲むか?」
「いえ、いいです」
サイドテーブルに飲み干したグラスを置いてもらうと、寝るぞと言って俺を引っ張りながら横になった。
まだニヤニヤした気配は変わらなくて段々こっちはムッとしてくる。
「ベイル副団長?」
「悪い。ふふ、いやぁ、嬉しくて」
「何がですか?」
「言わん。また恥ずかしがる。ん、」
額にキスされて寝るぞとまた言われた。
「何ですか?気になりますよ」
「寝ろって」
「嫌です。ずっと話しかけますよ?」
「それは嫌だなぁ」
明日早いのにと愚痴っぽく言うのにそれでもどこか楽しげでますます分からない。
「なんでそんな機嫌良くなったんですか?」
「お前のせいだ」
「俺ぇ?なんで?……さっきまで不機嫌だったくせに。……分かんねぇ」
「分からないか?」
「そうですよ。ころころ態度が変わると困ります」
「ふふ、悪かったな」
「う、お」
「可愛い」
くふくふと笑いながら抱き締められてた。
「今度から手加減する」
「はあ?だから何が、あっ!ちょっと!」
「キスして、ここを咥えただけで死ぬほどキツいんだろ?気持ちよすぎて?」
いきなりもにもにと服の上から揉まれた。
気が抜けてたせいでデカイ手は膨らみをがっしり掴んで玉の方まで。
「うぁっ、あっ、ん、」
「……嬉しいこと言いやがって。あー、叫ばせてぇ。でろでろに甘やかしてもっと。ああ、何してやろうか?咥えられるのが好きなら一晩中、口で遊んでやろうか?」
「し、しぬ、勘弁してください」
冗談じゃねぇ、一発抜くのにあの労力だ。
「ふは、溶けてる。このタレ目が」
ちゅっちゅっと顔にキスをして鼻を甘噛み。
「入れてぇなぁ。ロニーの処女欲しい」
童貞にここまで我慢させるなよと苦しそうに呟いた。
「す、すいません」
そう。
まだお互い清い処女。
やっぱり初心者同士だと開発が全く進まない。
オイルひとつどこで買うかも知らない。
マジで縁がなかった。
今のところ俺が作るけど。
でも腹の掃除とか尻肉のほぐし方が全く分からん。
知識ゼロ。
お互い男娼より、エルセリナや他に女を買うことが多かったから、やり方も使い方も知らない。
ぶっちゃけダグに惚れてた俺は男娼に食指が動かなかったせいだ。
女なら割りきれるけど、男だとなんかダグじゃないってすごい気になってやる気が出なくて。
もう爪はぎとか皮むきの方がやり方分かるわー。
あと関節抜くの。
今は身近に先輩いても、俺が恥ずかしがって聞けないせいなんだけど。
ダグとアリオンに。
「だから、せめて代わりに好きなだけ舐めさせて欲しいけど、それもキツイってんならなぁ。何か考えないと無理か」
「……そうですね」
「今日のこのくらいにして寝よう」
「あ、でもベイル副団長は?すっきりしてないじゃないですか?」
「明日は出立の支度でバタバタだし、いい。……キスだけしてくれ」
「……どもってる」
「あ?ああ?!な、なんだ?!」
むくっと起きて毛布を剥いだ。
捕まえて揃えた両足を跨いでズボンの腰ひもに手をかけた。
「キス、ここにします」
初チャレンジです。
「……ぅおう、マジか。ちょっと待て、ロニー」
紐をほどいてたら、いいよ、しなくてと遠慮してるし、しかも上から手を被せて邪魔された。
「……何でですか?」
じろっと睨むと困り顔でへらっと笑った。
「熱意は嬉しいがなぁ。徹夜になるぞ。いいのか?」
「……は?……あむっ!んっ!むむっ!」
すぼっと口に指を突っ込まれてぐちゃぐちゃかき混ぜられた。
「あ、むむぅ、」
「ここに俺の突っ込みてぇなぁ。ガンガンに喉ついてえずくくらい。奥に。あぁ、でもヤりすぎたヤバイもんなぁ」
剣を振り回した三人に追われそうなんだって。
真面目に明日が王都行きの最終確認だから手が抜けない。
分かってるんだけどベイル副団長の股間が惜しい。
触りたいし咥えたい。
次、いつ勇気出るか分からないし。
「と言うわけでまた考えるのは明日だ。先に仕事」
「……ふぁい。あむ、んちゅ、」
咥えたまま答えたら、ベイル副団長が指を広げて出し入れしたり舌を挟んで引っ張ったり、こぼれた涎を舐めとったり。
楽しそうだった。
「ありだな」
「ほーでふか?」
そうですか、と答えたが、意外と伝わった。
「これ以外も好きだがな。本当に可愛い俺の白猫」
「うぷ、ぷはぁ、ちょっと、猫呼ばわりはやめてください」
指から逃げて抗議して睨む。
「はは、言うのは俺だけだ」
猫のように顎を撫でるから、それはさすがに不愉快で叩く勢いで手をよけた。
終わりってんだからさっさと上から降りて隣へ寝転んだ。
「癪だが、本当にあいつの言う通りだ」
何のことかと視線を向けると眉を下げてため息を吐く。
「相変わらず警戒心が強いし、俺はがっついて荒っぽい。お前も慣れないことに耐えられそうにないし」
「……あ、ダグか」
心当たりに声が漏れた。
あいつが常々、忠告してることだ。
「そう、あいつ。先輩の話は参考にすべきかなと思う。ロニー次第だけど」
うう。
分かってるけど気が進まない。
恥ずかしいから。
「保留でお願いします」
「了解。……ロニー、キスだけ」
「は、い。……ん、」
「はぁ、ふ、」
真っ暗な部屋、月明かりが差し込むだけの暗がり。
俺達のキスの息遣いだけ響いた。
もちろん、俺も繋がりたい。
受け入れたいし受け入れて欲しい。
童貞も処女ももらう予定だし。
でも上手くいかなくて悩むけど、ベイル副団長と試行錯誤するのも嫌じゃない。
優しい気遣いや柔らかい手つきで労られるのも、全部好きだ。
急がなくてもとも思えるし、急がなくていいとなだめられて、そのぬるま湯が心地好くて甘えたい気もする。
相談は本当に保留。
いずれだ。
今はこの柔らかいキスと眼差しに暖められたい。
長く続くキスをしながら時々絡む琥珀の瞳に俺が映る。
ルガンダ兄さんの代わりになりたくて、なったら拗ねていた。
好きだと伝わる熱さと弧を描いた目元は何もかも受け入れるという甘さがある。
この人が求めて瞳に映すのは俺だ。
多幸感と隙間に微かに風が入る。
胸を締める痛みがあった。
寂しいと思うこともある。
「ん、………はぁ、切りがないな。悪い。もう寝るぞ」
最後に軽く触れるだけのキスして腕枕で寝る。
ベイル副団長はそうやって寝るのが好きだ。
肩に頬を乗せてじっとすると寝付きのいいベイル副団長の寝息が聞こえた。
俺は深い眠りになるまでこそっと起きて待つ。
寝付きの悪さを心配されたが、本当は俺も寝付きはいい方だ。
目的は別にある。
顔や胸に手を置いて軽く撫でて反応がないのを確認したら枕にしていた腕をどかした。
ベイル副団長の耳の裏に手を添えて、髪に指をもぐらせて優しくほぐす。
手で髪をすいてうなじへ。
それを何度も繰り返す。
「…ベル」
小さく声をかけて優しく頬を唇でなぞった。
段々、顔を苦しそうにしかめて閉じた瞳からじわじわ涙が出る。
「………ルゥ」
微かに動いた唇の応えにホッと笑みがこぼれた。
夢の中でルガンダ兄さんと会ってる。
タイミングがあればこうやってルガンダ兄さんと過ごしてもらってる。
勝手にだけど。
悪いと思いつつ止められない。
ベイル副団長、あんたは寝ぼけてルガンダ兄さんの名前を呼ぶのが減った。
それが寂しい。
忘れなくていい。
忘れてやるなよと思う。
ダグの記憶はやっぱり薄い。
覚えてるのは髪が燃えながらも必死になって外へ放り投げた顔だけらしい。
あとは本人か分からないほど黒く焦げた遺体の山。
ルガンダ兄さんは綺麗な人だった。
優しくて憧れの人で。
股かけ放題のヤリちんって聞いても、俺の中であの人の価値は変わらない。
忘れたくない。
悪いけどあんたも忘れないでくれよ。
好きだったんだろ?
死んで10年たったのに。
あんなに泣くほど。
俺は嬉しかったんだ。
だからあんたを好きになった。
何かしてやろうって思うくらい。
大事なルガンダ兄さんがこんなに愛されていたことが嬉しくて。
今思うとベイル副団長のためだけではなくルガンダ兄さんのために代わりを勤めたい気持ちが強かった。
ほだされて好きだったってのもあるけど、場所と回数を思い出せば俺はこの見境のない猿を許しすぎる。
例え上の命令だろうと意に反することを割り切れる性格じゃない。
特にシモに関して。
メンタル最強のダグとは違うんだ。
だからどんなにしつこくされようが、羨ましくて拗ねながらもこの熱がルガンダ兄さんのものだったと思うと17で亡くなったあの人を想って慰められた。
慰め合った関係から生きたあんたは俺のものだ。
だけどそれじゃあ寂しい。
俺はルガンダ兄さんを忘れられない。
ダグの家族のことは溺愛の我が家並みに好きだったんだ。
親父や姉弟と同じくらい。
整理がついたと言われて可愛がられても、割りきりが下手な俺はそう簡単に切り替え出来ない。
この人の中から消えてほしくない。
だから覚えてようよ。
俺達は。
もう一度、ルガンダ兄さんが好んで呼んでたと言う呼び名を耳元で囁く。
ベルって。
女みたいで嫌だったって聞いたけど。
いいじゃん別に。
抱かれていいと思うくらい好きだったんだから。
俺もダグ達と変わらないくらい複雑らしい。
あんたに逆上せそうなほど愛されるのも大好きだけどルガンダ兄さんを愛しているあんたのことも大好きなんだ。
「………ふっ、………うぅ」
にじんだ涙がこぼれそうになり、ちゅっと吸い上げた。
すいません、ベイル副団長。
ルガンダ兄さんの弔いに付き合ってくださいと心の中で囁いた。
~終~
10
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
悪役令嬢と呼ばれた侯爵家三男は、隣国皇子に愛される
木月月
BL
貴族学園に通う主人公、シリル。ある日、ローズピンクな髪が特徴的な令嬢にいきなりぶつかられ「悪役令嬢」と指を指されたが、シリルはれっきとした男。令嬢ではないため無視していたら、学園のエントランスの踊り場の階段から突き落とされる。骨折や打撲を覚悟してたシリルを抱き抱え助けたのは、隣国からの留学生で同じクラスに居る第2皇子殿下、ルシアン。シリルの家の侯爵家にホームステイしている友人でもある。シリルを突き落とした令嬢は「その人、悪役令嬢です!離れて殿下!」と叫び、ルシアンはシリルを「護るべきものだから、守った」といい始めーー
※この話は小説家になろうにも掲載しています。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!
ミクリ21
BL
聖女様(男)は、理不尽な不遇を受けていました。
その不遇は、聖女になった7歳から始まり、現在の15歳まで続きました。
しかし、聖女ラウロはとうとう国を捨てるようです。
何故なら、この世界の成人年齢は15歳だから。
聖女ラウロは、これからは闇落ちをして自由に生きるのだ!!(闇落ちは自称)
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
君さえ笑ってくれれば最高
大根
BL
ダリオ・ジュレの悩みは1つ。「氷の貴公子」の異名を持つ婚約者、ロベルト・トンプソンがただ1度も笑顔を見せてくれないことだ。感情が顔に出やすいダリオとは対照的な彼の態度に不安を覚えたダリオは、どうにかロベルトの笑顔を引き出そうと毎週様々な作戦を仕掛けるが。
(クーデレ?溺愛美形攻め × 顔に出やすい素直平凡受け)
異世界BLです。
偽りの聖者と泥の国
篠雨
BL
「感謝すら忘れた者たちに、明日を語る資格はない」
自らの都合で聖王セシルを追放し、異世界から新たな「勇者」を召喚したアドレアン聖王国。
しかし、その身勝手な選択が、国を、大地を、そして人々の心を根底から腐らせていく。
壊れゆく少年勇者と、彼を歪に愛した騎士。
二人の執着が交わったとき、聖王国は二度と再生不能な終焉へと突き進む。
裏切り者たちには、因果応報という名の、容赦なき報いが下る。
これは、傲慢な国が崩壊するまでの、無慈悲な記録。
-----------------------------------------
『嘘つき王と影の騎士』から引き続き読んでくださる皆様へ
この物語は、セシルを虐げた者たちが、ただただ因果応報の末路を辿るだけの物語です。
本編に救いはありません。
セシルたちのその後が気になるという方は、本編は飛ばして、最終話の後に掲載する「閑話」のみをお読みいただくことをお勧めいたします。
本作は『嘘つき王と影の騎士』の続編となりますが、前作をお読みでない方でも一つの物語としてお楽しみいただけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
私は好きな作品でした〜
いつの間にか感想が?!気づかなくてすいませんでした!
好んでいただいて感謝です!ありがとうございます!
喜びすぎて踊りそう(*´∀`*)
強気が剥がれて従順な受けになるガチムチとミニマム体格の下克上は楽しいです。
極端な割り切りで今を生きるダグとベイルに愛されてるのに、ルガンダ兄さんへの愛着から抜け出せないロニーもツボです。
またいつか変わったツボの作品を書くと思います。
その時、ぼっさん様のツボに刺されば幸いです。
退会済ユーザのコメントです
感想ありがとうございます(*´・∀・`*)自分の独特な趣味を斬新と評していただけて嬉しいです(* ´ ▽ ` *)