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「だ、だめです」
「ルルドラ、捕まえてろ」
「え、えと、ごめんなさい。ライン義姉様」
うわああん。
後退りしてたらルルドラ王子が手を握って離さないし、人前でリカルド王子にぎゅーってされて頬っぺたチュッ、チュッされた。
起きてからずっとこれ。
朝の支度を終えたらメイドさん達のいるのにするし、陛下と朝食を食べたら陛下の目の前でも、三人でお勉強の合間にも隣に来なさいって引寄せる。
仲良くしてるところを見せないとだめだって言うの。
「こ、こういうことされなくても皆さん、分かってくれます」
半泣きだよぉ。
今まで通りでいいじゃないですかぁ。
メイドがいいよぉ。
床磨きしたいぃ。
無心になりたい。
「夫婦らしい距離を見せないと汚名返上にならない。お前からもしろ」
「む、無理です」
「せめて逃げるな」
「だって、」
雇い主とメイドなのに。
先生と教え子だったのに。
いきなり夫婦って言われても。
そりゃぁ、始まりは逆だけどさ。
でもさ、だってさ。
午後になるとあちらのお屋敷からメイド長と執事長が来てくれた。
使用人全員は無理だし、まだ回復してない人もいるけど。
ルーラさんを含めた数人も復活で一緒にここへ。
私達の身の回りのお世話をするって。
私達へのご挨拶が済んで早速とメイド長達女性陣がピリついた空気で微笑む。
「奥様のお手入れが早急に必要なので、午後から予定を入れさせていただきます」
え?何?
「指先のお怪我だけではなく火傷やアザもあるそうですね。こちらの方々からお話を聞いて驚きました。大切な奥様のお身体に傷あるなど、お仕えする私共の不手際でございます」
……全員、目が怖い。
私の怪我はメイド長達のプライドを傷つけたみたい。
みんなの前で真っ裸。
湯あみで丹念に洗われて全身に色々塗られるし、もみもみと肉も骨もマッサージだからって揉まれたし、怪我の手当てから体毛の処理も。
恥ずかしくて泣いたのにやめてくれない。
みんな怖い。
ルーラさんなんか、肌も髪も全て艶々にしたるって息巻いてた。
メイド長もルーラさんにその息だ!って滾ってたし。
病み上がりなのになんで皆はそんなに元気なの。
「もうきついですぅ」
へろへろ。
骨の矯正はかなり痛いし、マッサージも結構痛い。
姿勢が悪くて老廃物が溜まってるせいだって。
裸でみんなの前にいるのも羞恥心がガリガリに削られる。
「がんばりなさいませ!リカルド王子のためです!」
絶対喜ぶからって。
リカルド王子が喜ぶならもうひと頑張り。
泣くほど痛いのを頑張った。
出来上がって晩餐でリカルド王子に会うと、ぐうぅって唸ってた。
渋い顔でそれだけ。
陛下とルルドラ王子は誉めてくれたのに。
「……誉めてもらえると思ったのですが」
しょんぼり。
「素晴らしいと思う。手放しに誉めたいが私の我慢が増やされた」
「……?」
理性がどうのとぼやいてるけど、全く何のことか分かんない。
陛下はゲラゲラ笑ってルルドラ王子は私と同じできょとんとしてる。
頑張ったからとまた飴の瓶をくれた。
今回もキラキラでキレイ。
あとでルーラさん達と分けっこ。
メイド長も。
もうお手入れはこれで終わりと思ったのに。
「奥様、お手入れは毎日いたしましょうね」
「え、」
慣れてくれば痛くないし、毎日の積み重ねでこんなに時間をかけなくて手早く終わるようになるって。
それまで頑張りましょうと微笑むけど、地獄のお誘いにしか見えない。
午前はルルドラ王子とお勉強。
午後は身体のお手入れ。
夜はリカルド王子とルルドラ王子の添い寝。
合間でリカルド王子のぎゅーって抱っことチュッチュッ攻撃。
毎日、床が懐かしいって遠い目をしちゃう。
「ルルドラ、捕まえてろ」
「え、えと、ごめんなさい。ライン義姉様」
うわああん。
後退りしてたらルルドラ王子が手を握って離さないし、人前でリカルド王子にぎゅーってされて頬っぺたチュッ、チュッされた。
起きてからずっとこれ。
朝の支度を終えたらメイドさん達のいるのにするし、陛下と朝食を食べたら陛下の目の前でも、三人でお勉強の合間にも隣に来なさいって引寄せる。
仲良くしてるところを見せないとだめだって言うの。
「こ、こういうことされなくても皆さん、分かってくれます」
半泣きだよぉ。
今まで通りでいいじゃないですかぁ。
メイドがいいよぉ。
床磨きしたいぃ。
無心になりたい。
「夫婦らしい距離を見せないと汚名返上にならない。お前からもしろ」
「む、無理です」
「せめて逃げるな」
「だって、」
雇い主とメイドなのに。
先生と教え子だったのに。
いきなり夫婦って言われても。
そりゃぁ、始まりは逆だけどさ。
でもさ、だってさ。
午後になるとあちらのお屋敷からメイド長と執事長が来てくれた。
使用人全員は無理だし、まだ回復してない人もいるけど。
ルーラさんを含めた数人も復活で一緒にここへ。
私達の身の回りのお世話をするって。
私達へのご挨拶が済んで早速とメイド長達女性陣がピリついた空気で微笑む。
「奥様のお手入れが早急に必要なので、午後から予定を入れさせていただきます」
え?何?
「指先のお怪我だけではなく火傷やアザもあるそうですね。こちらの方々からお話を聞いて驚きました。大切な奥様のお身体に傷あるなど、お仕えする私共の不手際でございます」
……全員、目が怖い。
私の怪我はメイド長達のプライドを傷つけたみたい。
みんなの前で真っ裸。
湯あみで丹念に洗われて全身に色々塗られるし、もみもみと肉も骨もマッサージだからって揉まれたし、怪我の手当てから体毛の処理も。
恥ずかしくて泣いたのにやめてくれない。
みんな怖い。
ルーラさんなんか、肌も髪も全て艶々にしたるって息巻いてた。
メイド長もルーラさんにその息だ!って滾ってたし。
病み上がりなのになんで皆はそんなに元気なの。
「もうきついですぅ」
へろへろ。
骨の矯正はかなり痛いし、マッサージも結構痛い。
姿勢が悪くて老廃物が溜まってるせいだって。
裸でみんなの前にいるのも羞恥心がガリガリに削られる。
「がんばりなさいませ!リカルド王子のためです!」
絶対喜ぶからって。
リカルド王子が喜ぶならもうひと頑張り。
泣くほど痛いのを頑張った。
出来上がって晩餐でリカルド王子に会うと、ぐうぅって唸ってた。
渋い顔でそれだけ。
陛下とルルドラ王子は誉めてくれたのに。
「……誉めてもらえると思ったのですが」
しょんぼり。
「素晴らしいと思う。手放しに誉めたいが私の我慢が増やされた」
「……?」
理性がどうのとぼやいてるけど、全く何のことか分かんない。
陛下はゲラゲラ笑ってルルドラ王子は私と同じできょとんとしてる。
頑張ったからとまた飴の瓶をくれた。
今回もキラキラでキレイ。
あとでルーラさん達と分けっこ。
メイド長も。
もうお手入れはこれで終わりと思ったのに。
「奥様、お手入れは毎日いたしましょうね」
「え、」
慣れてくれば痛くないし、毎日の積み重ねでこんなに時間をかけなくて手早く終わるようになるって。
それまで頑張りましょうと微笑むけど、地獄のお誘いにしか見えない。
午前はルルドラ王子とお勉強。
午後は身体のお手入れ。
夜はリカルド王子とルルドラ王子の添い寝。
合間でリカルド王子のぎゅーって抱っことチュッチュッ攻撃。
毎日、床が懐かしいって遠い目をしちゃう。
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