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番外編※ルルドラ
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「父上、うるさいですよ」
「怒ることありませんよ。単なる反抗期です。いい加減、大人の都合に振り回せるのはうんざりしたんでしょう。巻き添えは私達ですからね」
「ふざけるんじゃない!三大公爵家のひとつと揉めおって!ルルドラはあの女のせいで立場が弱いというのに!そんなこともわからんのか?!浅はかな弟をもっと諌めろ!お前の代わりをしっかり勤めねば、」
「もとを正せばあなた達夫婦仲の問題でしょうが。母親がどうのと言うのならあなたはなんですか?父親ですよ」
「リ、リカルド!」
「母親の件を持ち出すならご自身が小言を言われる覚悟があるんでしょうね」
「なんてことを言うんだ!?」
「父上は私達に対して浅はかで薄情なのだと自覚してください。今まで私やルルドラのために行動しなかったことに責任があります。トラブルが起こるとそうやって文句を言うだけなんて親として情けないと思いませんか?」
「む、昔はそうだったかもしれんが今は違うだろう?父親としてこうやって立派に関わってる」
「そうやって叱るだけなのに立派に関わってると言えますか?」
「あ、か、か、過去の過ちを責めるなんて、」
「責めるなんてとんでもない。これは話し合いです。責められた気になるのは罪悪感があるせいですよ。今と昔を一緒にしては話になりませんしね。だけど私が父に恨みがましくなるのは仕方ないでしょう。ルルドラも一人で堪えていたんです。周囲を信用せず頼ろうとしないのは自然なことでしょう」
「し、仕方なかったんだ。私だって妻を亡くして」
「はあー、驚いた。言い逃れは今まで散々したのにまだ続けるんですね。子供相手に。あなたの無関心は15年も前から。ルルドラは産まれた時から始まりました。いつまで親の泣き言に振り回されなくてはいけないんですか」
兄上の怒りから逃げ出そうとしたけど捕まって「まだ話があります」と言いながら、プライベートの応接室へ連れて行ってしまった。
「あらら、リカルド王子が怒っちゃった」
驚いたみたいだけど、のんびりとライン義姉様は呟いた。
お茶にする?と聞かれて断った。
「僕もあっちに行くよ」
兄上の尻馬に乗らなきゃ。
「あら、そう?」
「それ、貸して」
書類を指した。
「これで何するの?」
「こいつの破棄」
「出来る?家同士の契約は両家の権利よ」
そうだね。
契約そのものは生きてる。
今は書類を取り上げて申請をできなくさせただけだ。
そして公爵の憎しみをわざわざ煽って申請する気を放棄させた。
「させる」
「そう?お願いね。あ、そうそう。今なら人がいないし、言えそう。耳を貸して」
キョロキョロと周囲を見て小声になる。
「なに?」
顔を寄せるとひんやりとした柔らかい手が耳を囲って頬に当たった。
やっぱり僕はライン義姉様が好きでこの距離に顔が熱くなって胸が苦しくなる。
「私は商家の愛人か、娼館に行くはずだったと思うの。多分だけど」
「は?」
「受けた教育の内容を考えたらそうでしょ?」
閨と妊娠に関してのみ。
商家の間で貴族を夜の相手にすることはかなりのステータス。
大金を払ってはべらかすのだとあの仮面舞踏会の夜に兄上から聞いた。
「だから何?どうしてほしいの?」
「聞いてほしかっただけ。でも出来るなら私みたいな子がいない世の中にして」
孤児院に来る子供達も自分と同じだと言う。
「……難しいことを言うね」
無茶だ。
「だってルルドラ王子なら出来そうなんだもん」
「皇太子だから?」
「え?ルルドラ王子だからよ。賢くて強いもん」
「……兄上と違って?」
そう言うと不思議そうに目を丸く見開いて首をかしげる。
「二人とも一緒。賢くて強い。だけど根気強いとかせっかちとか。性格の違いがあるよね。乱暴だけどいつもあなたの方が早い。これが結果。あなたにお願いした理由はわかるでしょ?」
書類をつつく。
悪くない答えに僕の機嫌は良くなった。
僕は兄上とライン義姉様が好きだ。
だけど僕より周囲に愛される兄上の存在は疎ましくて憎い。
兄上と同じであることを求められ、違えば勝手に失望し見下される。
僕のものにならないライン義姉様も憎たらしい。
こんなに欲しいのに愛してるのは兄上だ。
僕じゃない。
何もかも壊してしまいたくて苦しくなる。
死ぬほど、殺したくなるほど。
怒りに引きずられる。
見たくないくらい憎たらしいけど側にいてほしい。
あの時。
周囲の軋轢と二人への愛憎が混じりすぎて頭がおかしくなりそうだった。
実際、おかしかったからあんなことしたんだ。
今も以前と変わらずいつか同じことをしそうなくらい憎いけど“嫌われたくない”が勝ってるから大人しくしてる。
処刑された母のことが羨ましい。
罪悪感のひとつも感じずに欲しいものだけを目指した。
あの人の生き様は楽で魅力的。
兄上とライン義姉様に引っ張られ、向こう岸から母の手招きに目を背けてる。
僕は何かギリギリのところを生きてるんだと思う。
「貴族教育どころか、閨教育さえまともに受けてないと思ってたよ。何にも知らないからね」
目の前の引き止める存在が疎ましくて嫌味を言う。
いなければ楽になれたのにと恨んでる。
「……どういうこと?待って、どういう意味?ねえ、」
気づかないと思ったのに、僕の滑らせた言葉に珍しく食いついた。
意地悪をしたくて口が軽くなる。
「いつまでも清い関係でまともな夫婦仲じゃないのは有名。プライベートの使用人達は身の回りの世話で夜のことを把握できるからね。僕の耳に入るくらい二人のことは皆の噂なの」
「え!」
「今は凄いってね!噂どころか毎晩、僕の部屋まで激しい声が聞こえてドキドキしちゃう。あはは!いったぁ!!」
一瞬で真っ赤になったライン義姉様が面白くてからかったら顔をひっぱたかれた。
最後は嘘だったのに。
「もう言わないで!これを持ってさっさと行って!」
「ひどすぎ。ご褒美もないくせに仕事を押し付けるの?」
持っていた書類を振って見せつけた。
「上手くできたら今のは許してあげる」
「えー?ひどくない?」
「怒らせるからよ」
首から耳まで赤くしてつんとそっぽを向く。
その仕草にいつも胸がくすぐられる。
ナメクジ以下の女どもが同じことをした時は憎悪で寒気がしたのにね。
「はいはい」
機嫌よく返事を返した。
叩かれたって怒られたって。
僕のありのままを受け入れるライン義姉様を嫌いになれない。
この顔を見せるのは僕にだけ。
回りにいい子ちゃんを貫くのに強気な態度と無茶なワガママは僕にだけ。
今、この瞬間のライン義姉様は僕のものだ。
「ねえ」
「ん?」
足取り軽く向かおうとしたら呼び掛けられた。
「膝枕と頬にキスならどっちがいい?」
「両方」
「欲張り。聞かなきゃよかった」
「ふふ」
気が向いたらどちらかしてあげると、年上ぶった言い方にも満足。
本当に僕にだけ見せる態度だから。
「もう行くよ。兄上のお説教が終わっちゃう」
「うん、いってらっしゃーい」
ライン義姉様の期待に背筋が伸びる。
手を振って兄上と父のいる部屋へ向かった。
~終~
「怒ることありませんよ。単なる反抗期です。いい加減、大人の都合に振り回せるのはうんざりしたんでしょう。巻き添えは私達ですからね」
「ふざけるんじゃない!三大公爵家のひとつと揉めおって!ルルドラはあの女のせいで立場が弱いというのに!そんなこともわからんのか?!浅はかな弟をもっと諌めろ!お前の代わりをしっかり勤めねば、」
「もとを正せばあなた達夫婦仲の問題でしょうが。母親がどうのと言うのならあなたはなんですか?父親ですよ」
「リ、リカルド!」
「母親の件を持ち出すならご自身が小言を言われる覚悟があるんでしょうね」
「なんてことを言うんだ!?」
「父上は私達に対して浅はかで薄情なのだと自覚してください。今まで私やルルドラのために行動しなかったことに責任があります。トラブルが起こるとそうやって文句を言うだけなんて親として情けないと思いませんか?」
「む、昔はそうだったかもしれんが今は違うだろう?父親としてこうやって立派に関わってる」
「そうやって叱るだけなのに立派に関わってると言えますか?」
「あ、か、か、過去の過ちを責めるなんて、」
「責めるなんてとんでもない。これは話し合いです。責められた気になるのは罪悪感があるせいですよ。今と昔を一緒にしては話になりませんしね。だけど私が父に恨みがましくなるのは仕方ないでしょう。ルルドラも一人で堪えていたんです。周囲を信用せず頼ろうとしないのは自然なことでしょう」
「し、仕方なかったんだ。私だって妻を亡くして」
「はあー、驚いた。言い逃れは今まで散々したのにまだ続けるんですね。子供相手に。あなたの無関心は15年も前から。ルルドラは産まれた時から始まりました。いつまで親の泣き言に振り回されなくてはいけないんですか」
兄上の怒りから逃げ出そうとしたけど捕まって「まだ話があります」と言いながら、プライベートの応接室へ連れて行ってしまった。
「あらら、リカルド王子が怒っちゃった」
驚いたみたいだけど、のんびりとライン義姉様は呟いた。
お茶にする?と聞かれて断った。
「僕もあっちに行くよ」
兄上の尻馬に乗らなきゃ。
「あら、そう?」
「それ、貸して」
書類を指した。
「これで何するの?」
「こいつの破棄」
「出来る?家同士の契約は両家の権利よ」
そうだね。
契約そのものは生きてる。
今は書類を取り上げて申請をできなくさせただけだ。
そして公爵の憎しみをわざわざ煽って申請する気を放棄させた。
「させる」
「そう?お願いね。あ、そうそう。今なら人がいないし、言えそう。耳を貸して」
キョロキョロと周囲を見て小声になる。
「なに?」
顔を寄せるとひんやりとした柔らかい手が耳を囲って頬に当たった。
やっぱり僕はライン義姉様が好きでこの距離に顔が熱くなって胸が苦しくなる。
「私は商家の愛人か、娼館に行くはずだったと思うの。多分だけど」
「は?」
「受けた教育の内容を考えたらそうでしょ?」
閨と妊娠に関してのみ。
商家の間で貴族を夜の相手にすることはかなりのステータス。
大金を払ってはべらかすのだとあの仮面舞踏会の夜に兄上から聞いた。
「だから何?どうしてほしいの?」
「聞いてほしかっただけ。でも出来るなら私みたいな子がいない世の中にして」
孤児院に来る子供達も自分と同じだと言う。
「……難しいことを言うね」
無茶だ。
「だってルルドラ王子なら出来そうなんだもん」
「皇太子だから?」
「え?ルルドラ王子だからよ。賢くて強いもん」
「……兄上と違って?」
そう言うと不思議そうに目を丸く見開いて首をかしげる。
「二人とも一緒。賢くて強い。だけど根気強いとかせっかちとか。性格の違いがあるよね。乱暴だけどいつもあなたの方が早い。これが結果。あなたにお願いした理由はわかるでしょ?」
書類をつつく。
悪くない答えに僕の機嫌は良くなった。
僕は兄上とライン義姉様が好きだ。
だけど僕より周囲に愛される兄上の存在は疎ましくて憎い。
兄上と同じであることを求められ、違えば勝手に失望し見下される。
僕のものにならないライン義姉様も憎たらしい。
こんなに欲しいのに愛してるのは兄上だ。
僕じゃない。
何もかも壊してしまいたくて苦しくなる。
死ぬほど、殺したくなるほど。
怒りに引きずられる。
見たくないくらい憎たらしいけど側にいてほしい。
あの時。
周囲の軋轢と二人への愛憎が混じりすぎて頭がおかしくなりそうだった。
実際、おかしかったからあんなことしたんだ。
今も以前と変わらずいつか同じことをしそうなくらい憎いけど“嫌われたくない”が勝ってるから大人しくしてる。
処刑された母のことが羨ましい。
罪悪感のひとつも感じずに欲しいものだけを目指した。
あの人の生き様は楽で魅力的。
兄上とライン義姉様に引っ張られ、向こう岸から母の手招きに目を背けてる。
僕は何かギリギリのところを生きてるんだと思う。
「貴族教育どころか、閨教育さえまともに受けてないと思ってたよ。何にも知らないからね」
目の前の引き止める存在が疎ましくて嫌味を言う。
いなければ楽になれたのにと恨んでる。
「……どういうこと?待って、どういう意味?ねえ、」
気づかないと思ったのに、僕の滑らせた言葉に珍しく食いついた。
意地悪をしたくて口が軽くなる。
「いつまでも清い関係でまともな夫婦仲じゃないのは有名。プライベートの使用人達は身の回りの世話で夜のことを把握できるからね。僕の耳に入るくらい二人のことは皆の噂なの」
「え!」
「今は凄いってね!噂どころか毎晩、僕の部屋まで激しい声が聞こえてドキドキしちゃう。あはは!いったぁ!!」
一瞬で真っ赤になったライン義姉様が面白くてからかったら顔をひっぱたかれた。
最後は嘘だったのに。
「もう言わないで!これを持ってさっさと行って!」
「ひどすぎ。ご褒美もないくせに仕事を押し付けるの?」
持っていた書類を振って見せつけた。
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「えー?ひどくない?」
「怒らせるからよ」
首から耳まで赤くしてつんとそっぽを向く。
その仕草にいつも胸がくすぐられる。
ナメクジ以下の女どもが同じことをした時は憎悪で寒気がしたのにね。
「はいはい」
機嫌よく返事を返した。
叩かれたって怒られたって。
僕のありのままを受け入れるライン義姉様を嫌いになれない。
この顔を見せるのは僕にだけ。
回りにいい子ちゃんを貫くのに強気な態度と無茶なワガママは僕にだけ。
今、この瞬間のライン義姉様は僕のものだ。
「ねえ」
「ん?」
足取り軽く向かおうとしたら呼び掛けられた。
「膝枕と頬にキスならどっちがいい?」
「両方」
「欲張り。聞かなきゃよかった」
「ふふ」
気が向いたらどちらかしてあげると、年上ぶった言い方にも満足。
本当に僕にだけ見せる態度だから。
「もう行くよ。兄上のお説教が終わっちゃう」
「うん、いってらっしゃーい」
ライン義姉様の期待に背筋が伸びる。
手を振って兄上と父のいる部屋へ向かった。
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雰囲気が幼くなっても賢さは変わってないと伝わるエピソードもあるわけではなく、終盤は焦点を当ててなかったので周囲に守られておんぶに抱っこ状態。
読み直しのモヤモヤポイントが明確になりました。
ありがとうございます!
拝読、ご感想ありがとうございます(*´∀`*)
ふぢりん様のご推測通り、貴族への嫁入りのさせるつもりがありません。家事手伝いのために家に置いておくか、持参金をつけないですむように平民に嫁がせる心積もりでした。
ラインの親は教育ネグレクトです。貧乏で金銭的な平等が無理だから、自己主張の少ない末子のラインにしわ寄せが行きます。勉強も学ぶ機会がなければ見よう見まねの習得が難しいのが普通の人間と思い、未熟なラインの出来上がりです。兄弟も、必ず慈しみ合うというものでもないので、なぜこうなったかエピソードを乗せれていきたいと思います。(あとは作者の文章能力の問題です。がんばります)
そして作者がハピエン厨なので幸せは必ずラインに訪れます。
まだストーリーは続くので最後まで読んでいただけたら幸いです(*´∀`*)
改めて感想をありがとうございました!