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対策
『うそ!うそ!お願い!嘘だって言うて!』
思わず兄貴の足元にすがり付いた。
やめて、真剣な顔やめて。
そんな苦しそうにせんで。
ウッソ~♪どっきりでーすとか言うてバカにしてください。
お互い前世が日本人なんて荒唐無稽な事実が判明したあとに、そんな話じゃマジに聞こえるやん。
『嘘じゃない。だから真面目に話をしたかったんだ。』
だーよーねー!!!
サプライズなんかしたことないもんねー!!!
ジョーク通じないって言われてるもんねー!!
『なんでかーい!あー!いやだー!死にたくなーい!』
飛び上がってクッションに顔を埋めて叫び、兄貴は静かになるまで黙って待っとる。
おいこら、慰めろよ。
『…私、なんで死ぬん?』
駄々こねるのも疲れたわ。
『婚約者を寝取られて復讐しようとして返り討ち。婚約者がいなくても男の取り合いでヒロインにキャットファイトをけしかけ切り殺される。あと階段落ちの巻き添え。下敷きになって死ぬ。ヒロインの代わりに誘拐されて殺されるのもある。ヒロインの代わりに毒を飲むのも。お前はヒロインの命を狙うが悪事が全て自分に帰ってくるパターンで死ぬ。』
『なんね、それ!チョイ役じゃないじゃん?けっこういい敵役じゃん。修道院とか国外追放はないとね?』
もうそれでいい。
生存ルート、何かないの?
フラフラになりながらもなんとか突っ伏したソファーから体を起こして兄貴に向き直る。
『ない。死ぬ。』
『そうだ!ヒロインを先に捕獲するとか…』
『ヒロインは12通りから選べる。平民から伯爵家の我が家より高位も選べる。ヒロインによって死に方が変わだけだ。』
『うそだろおおおぉ!』
死ぬ要員便利棒バージョンか。
どこでも死ぬので便利ですよーってか。
もう一回ソファーに突っ伏したわ。
必死でクッションに顔を突っ込んで喉がヒリヒリするくらい叫ぶ。
足も投げ出してバタバタ暴れてみたけど、また兄貴はじっと待っとる。
靴がどっか飛んだ。
慰めろよ。
『俺も攻略対象だ。怒りに任せて切り殺す。』
『うわぁぁ!殺害予告ぅぅ!恐ろしかぁぁ!』
そりゃぁ、兄貴イケメンだけどさ!!
イケメンだけどさ!
『だから、ニアの協力がいるんだ。俺がいなくなるだけじゃお前は死ぬぞ。』
『マジかぁ…』
叫び疲れて喉がガラガラだし、貴族令嬢の非力な身体は暴れ疲れてぐったりしとる。
寝転がったまま動けん。
八方塞がりで泣けてきた。
『てか、悪いことしなければ良くない?大人しくしとけば関係ないんじゃないん?』
『こういう転生物の小説を見たことないのか?』
『…分からん。…覚えとらんもん。知らんわ。』
クッションを抱きしめ寝転んだまま睨んだ。
優しく説明してくれたけどさ。
何さ、シナリオの強制力って。
舞台の流れみたいに必ず事件が起きるって?
あるかもしれんし、ないかもしれんとはっきりしないんだって。
もし強制力があったら、最悪、全員で仲良くハーレムエンド、男はみんな兄弟になるだと。
強制力って頭、腐らすの?
思わず兄貴の足元にすがり付いた。
やめて、真剣な顔やめて。
そんな苦しそうにせんで。
ウッソ~♪どっきりでーすとか言うてバカにしてください。
お互い前世が日本人なんて荒唐無稽な事実が判明したあとに、そんな話じゃマジに聞こえるやん。
『嘘じゃない。だから真面目に話をしたかったんだ。』
だーよーねー!!!
サプライズなんかしたことないもんねー!!!
ジョーク通じないって言われてるもんねー!!
『なんでかーい!あー!いやだー!死にたくなーい!』
飛び上がってクッションに顔を埋めて叫び、兄貴は静かになるまで黙って待っとる。
おいこら、慰めろよ。
『…私、なんで死ぬん?』
駄々こねるのも疲れたわ。
『婚約者を寝取られて復讐しようとして返り討ち。婚約者がいなくても男の取り合いでヒロインにキャットファイトをけしかけ切り殺される。あと階段落ちの巻き添え。下敷きになって死ぬ。ヒロインの代わりに誘拐されて殺されるのもある。ヒロインの代わりに毒を飲むのも。お前はヒロインの命を狙うが悪事が全て自分に帰ってくるパターンで死ぬ。』
『なんね、それ!チョイ役じゃないじゃん?けっこういい敵役じゃん。修道院とか国外追放はないとね?』
もうそれでいい。
生存ルート、何かないの?
フラフラになりながらもなんとか突っ伏したソファーから体を起こして兄貴に向き直る。
『ない。死ぬ。』
『そうだ!ヒロインを先に捕獲するとか…』
『ヒロインは12通りから選べる。平民から伯爵家の我が家より高位も選べる。ヒロインによって死に方が変わだけだ。』
『うそだろおおおぉ!』
死ぬ要員便利棒バージョンか。
どこでも死ぬので便利ですよーってか。
もう一回ソファーに突っ伏したわ。
必死でクッションに顔を突っ込んで喉がヒリヒリするくらい叫ぶ。
足も投げ出してバタバタ暴れてみたけど、また兄貴はじっと待っとる。
靴がどっか飛んだ。
慰めろよ。
『俺も攻略対象だ。怒りに任せて切り殺す。』
『うわぁぁ!殺害予告ぅぅ!恐ろしかぁぁ!』
そりゃぁ、兄貴イケメンだけどさ!!
イケメンだけどさ!
『だから、ニアの協力がいるんだ。俺がいなくなるだけじゃお前は死ぬぞ。』
『マジかぁ…』
叫び疲れて喉がガラガラだし、貴族令嬢の非力な身体は暴れ疲れてぐったりしとる。
寝転がったまま動けん。
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『てか、悪いことしなければ良くない?大人しくしとけば関係ないんじゃないん?』
『こういう転生物の小説を見たことないのか?』
『…分からん。…覚えとらんもん。知らんわ。』
クッションを抱きしめ寝転んだまま睨んだ。
優しく説明してくれたけどさ。
何さ、シナリオの強制力って。
舞台の流れみたいに必ず事件が起きるって?
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