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1日目
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その日はいつもと違った
何が、とは言えないけれど何かが違った
「あぁ、またか」
そう何気なく呟く
私には持病がある
それは【記憶が無くなってしまう】という症状を引き起こす病
詳しいことも何もわからなくて、お薬なども聞かない
ただわかっていることは
眠ると記憶が一部かける、ということ
それは他愛もない事ばかりだったから気にしていなかった
けれど今回は多分は一部、ではない気がする
たくさんの記憶が抜け落ちている気がする
考えても仕方ない
それが私の運命なのだから
ベットから起き上がり、準備を整え学校へ向かう
何を忘れているのかもわからないから今日は屋上へ向かった
みんなが授業を受ける中、私は一人屋上でサボっていた
「教えられたって忘れちゃうもん」
屋上の柵にも頬杖をつき、ぼんやりと他の教室を見つめる
私の記憶はどうやら1年分抜けているらしい
ここに通いはじめて夏ごろまでは記憶がある。それ以降から約1年分記憶が消えてるらしい
「2年になってるなんて、知らなかったもんなぁ」
私の人生に意味はあるのだろうか?
こうやって原因不明で1年分も記憶が無くなるなんて
「しょうもない人生」
ため息を吐き、柵に背を預ける
このまま落ちてしまってもいいかもしれない、と思う
ゆっくりと目を閉じ、記憶をたどる
私の名前は椛 ワスレ
高校2年になっているらしい
この病気が現れたのは両親が離婚した頃
小学3年になった頃だった
曖昧な私の記憶がどこまで正しいのかもわからない
ただ一言で表すならくだらない人生
いつ、友人のことも忘れてしまうかもわからない
いつ何を忘れるかもわからないのだから恋もする暇もない
「もういいかな」
そう呟いて、ぐっと身体の重心を後ろに傾ける
フッと体が浮く感覚
このまま飛べたらいいのに、なんて考えてしまう
この気持ちもいつまで続くんだろう、なんて考えながら……
「椛」
グイッと腕を引かれ目を開くと誰かの腕の中にいた
「ちょ…、なに」
「何じゃないだろう。じゃじゃ馬バカ女」
聞き覚えもない声に、顔を上げてそいつの顔を見ようとする
黒髪で短めのの癖っけ
やる気のなさそうな気だるげな目をしてる
けれどどこか怒っているような
私はこの人に見覚えがない
ましてや年齢からして20代はいってるだろう男性だ
「あの、誰なんですか」
「……椛、忘れてんの?」
私は小さく頷く
男の人は少し動揺したように瞳が揺らいだ気がした
「……椛の担任だよ」
「担任…?」
「そうだよ。名前も覚えてない?」
「全く」
はぁ、とため息をつき、私に向き直る
「想野、カスミ」
「想野先生?」
「カスミでいい。お前はそう呼んでたよ」
それが私の2度目らしい想野カスミとの
私の人生を狂わす男との出会いでした
何が、とは言えないけれど何かが違った
「あぁ、またか」
そう何気なく呟く
私には持病がある
それは【記憶が無くなってしまう】という症状を引き起こす病
詳しいことも何もわからなくて、お薬なども聞かない
ただわかっていることは
眠ると記憶が一部かける、ということ
それは他愛もない事ばかりだったから気にしていなかった
けれど今回は多分は一部、ではない気がする
たくさんの記憶が抜け落ちている気がする
考えても仕方ない
それが私の運命なのだから
ベットから起き上がり、準備を整え学校へ向かう
何を忘れているのかもわからないから今日は屋上へ向かった
みんなが授業を受ける中、私は一人屋上でサボっていた
「教えられたって忘れちゃうもん」
屋上の柵にも頬杖をつき、ぼんやりと他の教室を見つめる
私の記憶はどうやら1年分抜けているらしい
ここに通いはじめて夏ごろまでは記憶がある。それ以降から約1年分記憶が消えてるらしい
「2年になってるなんて、知らなかったもんなぁ」
私の人生に意味はあるのだろうか?
こうやって原因不明で1年分も記憶が無くなるなんて
「しょうもない人生」
ため息を吐き、柵に背を預ける
このまま落ちてしまってもいいかもしれない、と思う
ゆっくりと目を閉じ、記憶をたどる
私の名前は椛 ワスレ
高校2年になっているらしい
この病気が現れたのは両親が離婚した頃
小学3年になった頃だった
曖昧な私の記憶がどこまで正しいのかもわからない
ただ一言で表すならくだらない人生
いつ、友人のことも忘れてしまうかもわからない
いつ何を忘れるかもわからないのだから恋もする暇もない
「もういいかな」
そう呟いて、ぐっと身体の重心を後ろに傾ける
フッと体が浮く感覚
このまま飛べたらいいのに、なんて考えてしまう
この気持ちもいつまで続くんだろう、なんて考えながら……
「椛」
グイッと腕を引かれ目を開くと誰かの腕の中にいた
「ちょ…、なに」
「何じゃないだろう。じゃじゃ馬バカ女」
聞き覚えもない声に、顔を上げてそいつの顔を見ようとする
黒髪で短めのの癖っけ
やる気のなさそうな気だるげな目をしてる
けれどどこか怒っているような
私はこの人に見覚えがない
ましてや年齢からして20代はいってるだろう男性だ
「あの、誰なんですか」
「……椛、忘れてんの?」
私は小さく頷く
男の人は少し動揺したように瞳が揺らいだ気がした
「……椛の担任だよ」
「担任…?」
「そうだよ。名前も覚えてない?」
「全く」
はぁ、とため息をつき、私に向き直る
「想野、カスミ」
「想野先生?」
「カスミでいい。お前はそう呼んでたよ」
それが私の2度目らしい想野カスミとの
私の人生を狂わす男との出会いでした
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