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序章 七不思議

オカルトサークル

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-side やまと-




放課後の3階
3の2の教室。そこは俺達の部室
サークル、なんて言っているが誰も部活としても申請なんてしていない
ただ、怖いもの好きな奴らが数人集まって、いつの間にかこんな大人数になっただけだ

俺、神崎 やまとをふくめ、計8人
よくもまぁ、これだけ集まったよな、と言いたくなってしまう

最初の頃は俺と弥宵だけだったというのに


「やまとー!今日は何するのー?」

「あー…映画鑑賞すればいいじゃね?」

「だってー!なんか怖い映画持ってるやついない?」


佐賀宮 弥宵さがみや やよい
髪の長さはセミロングと言ったところ。
俺の幼馴染にしてサークルの(自称)副部長

弥宵がみんなをまとめてるのは確かだし、弥宵を中心に部が成り立っているのだから、実質部長のようなものだ…
だが、弥宵は断固として部長はやらないと言っている


とにかく、勝手に自己紹介でもしていこうか

誰に語るわけでもないが

俺はみんなの自己紹介を考える



まずは俺

神崎 やまと  

基本無気力、怖いことにしか興味がない
あとは菓子。芋系の菓子に目がない


次は…と目をやった先には
ツインテールの女子
見た目はまぁ、可愛い
ただ、俺はあんまり好きじゃない部類の女の子だ
彼女の名前は


「あー!るーちゃんのお菓子ー!とらないでよぉっ!」


むぅ、と頬をふくらませる、るーちゃんこと

五月 瑠梨さつき るり

ぶりっ子、というかただただ頭が子供なだけだ


「まぁまぁ、瑠梨、お菓子はまだあるから」


瑠梨にお菓子を渡す男子生徒
少し茶髪の長めの髪
完璧オカン系イケメン男子。

俺が女なら惚れそうな感じだな

こいつは
天谷 聡あまや さとる
瑠梨の保護者、もとい、幼馴染だ

モテるはずだが瑠梨がいるからと全て無視している


「お菓子とかってさ~早い者勝ちじゃん?だから、早く食べない五月が悪いんじゃなーい?」


ニヤニヤと意地悪そうにわらうこいつ、こいつも俺は好きじゃない
低身長のくせにイケメン、スポーツ万能
女子にもモテる
だが性格が難ありなため、彼女ができてもすぐ振られる


平橋  ひらばしカイ。
こんな感じでいっつも女子(間違えた、男女問わず、だ)をいじめている
勿論、そのせいでいつも別れている


「カイ、うるさい。今のはカイが悪い」


鈴のような可愛らしい優しい声
俺は彼女が大好きだ
黒髪ロング、大人しいし、言うときはちゃんという
クール系女子と言うやつだろうか?

彼女は宮苑 沙彩みやぞの  さあや
めちゃくちゃ美人
勿論モテモテだ


「まぁまぁ、も~喧嘩はやめようよ~」


ほのぼのとした口調のこいつ、少しぽっちゃり型の女子
みんなからもれなくお母さん呼びをされてる
無論、俺も心の中ではそう呼んでいる

本名は 山本 萌奈美やまもと ほなみ

まぁ、可愛いといやぁ可愛い


「やーまと、何見てんだよ?」


ニヤニヤしながら俺の頭に腕を乗せたコイツは
金髪にチャラチャラした服装と、完璧に不良だ
だが、俺の親友の一人でもある


「うっせ、悠」


森野 悠もりの かなた
俺の親友であり、案外気の利くいいやつだ



「森野~」

「なんだなんだー?」

「今度さ、そろそろ、調べてみない?」


カイの口から出たのは………



「七不思議!」




俺らの人生を変えてしまう一言だった………


 
 
 
 
 
 
 

  

  
 
『クスクス』
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