2 / 8
再現風都市
2
しおりを挟む
平安京に到着したシャトル便から降りた「夜叉波 弥生」は五条に暮らす友人「紫 志乃」を訪ねる。数え切れないほど来ているが、ここのゆったりとした時間に慣れない。もとよりせっかちな性格も相まって、かったるくて牛車に乗る気になれず、徒歩で向かっている。街路は緑にあふれ、見上げる空は ただ空だけが広がっている。大地をおのれの足で歩いてゆく。実に単純な動作だが、爽快さと解放感はくせになる。この感覚に浸りたくて、かったるい平安京にリピートしている。
再現風都市といっても見せかけだけで、アナログ社会に身を置くサバイバル体験と観光を兼ねられるレベルであり、実際の平安京にはなかったホテルもコンビニ、カフェ、水洗トイレも設置されていた。普段の生活との違いは、執事ロボットがそばに居ないこと、アナログ社会体験なので、地図も紙ベース、連絡は手紙か直接会うか、交通手段は牛車くらいしかないことだ。
22世紀地球での暮らしは、空中生活がメイン。居住用宇宙船ホームが 共有施設を備えた大宇宙ステーションに接続して生活。引越しは 居住用宇宙船ホームで移動、旅行は人数により ホームごと移動する場合と ホームよりは小さめだが、様々な大きさのエアクラフトを利用する場合がある。共有施設とはショッピングモール、各ホームは電気水道の循環個別完結型だが、不足のときの補給基地の役割を果たし、家電ロボット、執事ロロボットのメンテナンスも出来るように整えられている。
夜叉波弥生は ホームもエアクラフトも浮いていない、空にあるのは 浮かぶ雲や生物100パーセントの飛ぶ鳥といった自然由来のものしかない空を眺めるために 平安京に友を訪ねる。
弥生の友人、紫志野は 弥生とは同い年で、大学も同窓、ゼミも同じで、ゼミ仲間旅行の際、リアルで会って親しくなった。かれこれ40年の付き合いだ。アナログ体験プログラムで 平安京に滞在してから、ゆったりとした時の流れに惹かれていた。夫に先立たれ、一人暮らしになった際。思い切って、平安京に移住した。
リアル平安時代の庶民は竪穴住居、貴族は寝殿造りの屋敷に暮らし、格差甚だしかったようだが、再現風都市 平安京では、庭付き和風戸建ての家が標準。好みで茅葺屋根があったりもする。食生活もリアル平安時代では、誰も体験プログラムに参加しないので、海のもの 山のもの 多彩で豊富に手に入り、ほほ21世紀地球人レベルの暮らしが出来た。
弥生を迎えて、漆塗の銘々皿に羊羹を載せ煎茶を入れた。
「ねえ、志野 ほとんど平安京で暮らしているでしょう? 宇宙船ホームと執事ロボットは どうしているの?」
【そのままあるわよ。実家みたいなものね。まるっきり空けておくのも勿体ないから、旅行者用民泊にしてるの。執事ロボットが仕切っているわ。彼も仕事があっていいみたい。】
再現風都市といっても見せかけだけで、アナログ社会に身を置くサバイバル体験と観光を兼ねられるレベルであり、実際の平安京にはなかったホテルもコンビニ、カフェ、水洗トイレも設置されていた。普段の生活との違いは、執事ロボットがそばに居ないこと、アナログ社会体験なので、地図も紙ベース、連絡は手紙か直接会うか、交通手段は牛車くらいしかないことだ。
22世紀地球での暮らしは、空中生活がメイン。居住用宇宙船ホームが 共有施設を備えた大宇宙ステーションに接続して生活。引越しは 居住用宇宙船ホームで移動、旅行は人数により ホームごと移動する場合と ホームよりは小さめだが、様々な大きさのエアクラフトを利用する場合がある。共有施設とはショッピングモール、各ホームは電気水道の循環個別完結型だが、不足のときの補給基地の役割を果たし、家電ロボット、執事ロロボットのメンテナンスも出来るように整えられている。
夜叉波弥生は ホームもエアクラフトも浮いていない、空にあるのは 浮かぶ雲や生物100パーセントの飛ぶ鳥といった自然由来のものしかない空を眺めるために 平安京に友を訪ねる。
弥生の友人、紫志野は 弥生とは同い年で、大学も同窓、ゼミも同じで、ゼミ仲間旅行の際、リアルで会って親しくなった。かれこれ40年の付き合いだ。アナログ体験プログラムで 平安京に滞在してから、ゆったりとした時の流れに惹かれていた。夫に先立たれ、一人暮らしになった際。思い切って、平安京に移住した。
リアル平安時代の庶民は竪穴住居、貴族は寝殿造りの屋敷に暮らし、格差甚だしかったようだが、再現風都市 平安京では、庭付き和風戸建ての家が標準。好みで茅葺屋根があったりもする。食生活もリアル平安時代では、誰も体験プログラムに参加しないので、海のもの 山のもの 多彩で豊富に手に入り、ほほ21世紀地球人レベルの暮らしが出来た。
弥生を迎えて、漆塗の銘々皿に羊羹を載せ煎茶を入れた。
「ねえ、志野 ほとんど平安京で暮らしているでしょう? 宇宙船ホームと執事ロボットは どうしているの?」
【そのままあるわよ。実家みたいなものね。まるっきり空けておくのも勿体ないから、旅行者用民泊にしてるの。執事ロボットが仕切っているわ。彼も仕事があっていいみたい。】
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる