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再現風都市
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しおりを挟む再現風都市 平安京 の電気は、街全体を最低限清潔かつ安全を保つためだけなので、インターフォンもなければ、夜の照明は、蝋燭を灯すしかない。
門脇に設置された ドラ を木槌でたたいて来訪を知らせた。
おしゃべりに興じていた志野と弥生は ぎょっとして顔を見合わせた。ドラを吊るしたものの 飾りとしか思っていなかった。弥生が 非常ボタンを押せる位置に移動し 志野が玄関を出た。門扉前には美青年と美少年が並んで立っていた。
美青年曰く「初めまして、突然伺がったことをお詫びいたします。僕は 紺野葵 こちらが 三日月空 です。紫志野さまの執事ロボットさまから 紹介状をいただいております」と封書を差し出した。封書の中には 執事ロボットからの手紙と 紹介状を渡した青年の写真が入っていた。青年の身分確認内容も書き添えられていた。
訪問者がだれで、なんの目的で訪ねてきたかは わかったので、家に入ってもらうことにした。弥生に手早く説明して、リビングで相対した。
おばさん二人と若者二人 全員絶滅危惧種であることがわかり 年齢差のわりには 話がはずんだ。
全員が程度の差こそあれ、政府の監視に 息苦しさ を感じていた。動物園で飼われている 希少動物と同じように 大切にはされているが、檻の中なのだ。かといって 政府の管理エリア外の密林に行こうとは思わない。密林では、1日生きることもかなわないだろう。政策に不満はあるが、転覆をはかるほどでもなく、要するに ときどき監視網から外れて 少しだけスリルと自由を味わいたいのである。
紺野葵は紫志野に平安京移住のノウハウを ここぞとばかりに質問攻めにした。
夜叉波弥生と志野は 若者ふたりに どこに一番息苦しさを感じるのかを話題にした。
葵は正直に 空とは友達以上の関係で、自分たちのセクシュアリティへの監視が一番嫌だと話した。プライベイトゾーンに立ち入る率直な応えに おばさん二人は感激しつつも、馴初めを聞かずにいられなかった。
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