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葵 と 空
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しおりを挟む一方、平安京から帰宅した 紺野葵青年と三日月空少年は、再会を約束しつつ、将来を再現風都市または萩尾村のような「空中都市ではなく、大地で暮らしたい」という共通の想いを確かめあった。
実現に向けて 平安京に暮らす紫志野の助言に従い、学業と並行して和楽器演奏を習うことにした。
平安京から現代までも通用する職業を考えたとき、和楽器奏者になることは 自分たちの趣味とも合うし とても魅力的に思えたからだ。
夜叉波弥生は、紫志野経由で、紺野青年と三日月少年に 大地で暮らす 候補地として 萩尾村の存在に関心を向けさせてもらった。真実を明かすのではなく、偶然を装い 木守り青年と三日月少年を引き合わせたいと考えている。
エピローグ
紺野葵は大学卒業後、再現風都市の観光ツアーガイドを生業とし、琵琶演奏者を目指し修行を続けている。
三日月空は、大学に進学し、やはり琵琶演奏を実践的に学んでいる。ふたりで同じ楽器にしたのは、迫力ある演奏が可能になると思うからだ。演奏が上達したら、「語り」を入れたいと思っている。琵琶法師の再現だ。
平安京で知己を得た夜叉波弥生と紫志野とも連絡を取り合い、4人で萩尾村も訪れた。
三日月空は案内にたってくれた村役場の木守樹とは初対面の気がしなかった。5人は萩尾村で 年齢も性別も違うのに 心軽く楽しい時を共有した。
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