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俺の羽の下にいて! 12
12 類の弱点は櫂 櫂の弱点は類
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櫂の2足のわらじは忙しすぎた。
「グラノス デ カフェ」をそっくり売却するか? 経営をまかせるか? 櫂が「プレイプレイ」を退職してカフェに専念するか? 選択肢は3つあるように思われた。櫂は類と24時間一緒に居たかった。カフェならずっと一緒に仕事が出来るが、類の元の交際相手にばれてしまった。元の交際相手と思っているのは類だけで、星川も紫乃川も別れたつもりはないらしいので、厄介だった。客として来店したら、追い返すわけにもゆかず、あからさまに邪険にも出来なかった。
紫乃川は類のカフェに連日通った。東京からではきついので、この街の駅前のホテルにロングステイを決め込んだ。最近はBLものも手掛けているので、類のカフェでの方が仕事が捗るくらいだ。カフェは最新のつくりなので、海を眺めるカウンター席と壁際の席には電源がセットされ、WIFIも飛んでいた。紫乃川は類がバリスタとして珈琲を入れている内側のカウンター席に陣取り類の働く姿を見ながら珈琲を味わった。
それに類の弟も美形だった。類があまりにもつれないので、弟の方を誘ってみた。睨まれたが それがまたあまりにもかわいくてぞくぞくした。類を花にたとえるなら、弟は若木で野性味が魅力だ
櫂は類目当ての紫乃川に声をかけられて凄みを効かせて睨んでやった。俺に直接チョッカイをかけてくるなら断るし躱せるが、俺に内緒で類に俺をだしにされたら類が承知しそうで心配だった。
紫乃川のみるところ 兄弟はお互いにかばおうとするので、類の弱点は弟で、弟の弱点は類だ。
客商売は類が狙われるリスクにさらされるので、本当は櫂が働き類は家に居てくれるのが櫂の望みだが、類は櫂に養ってもらおうなどとつゆほども思っていないし、よしとするわけがない。類がカフェをやりたいと言うので、櫂は類の希望に沿っただけだ。
カフェ経営自体はうまく回っているのだが。これからどうすればよいのか、櫂の退職するか否かも含めて話し合う必要がある。
類が櫂の多忙ゆえの疲労を心配して、声をかけたくれたので、思い切って櫂は類にカフェを続けることでの類への心配を口にした。本当は類に家に居てほしいと。
類も 星川も紫乃川もカフェに通ってくるようになったので、どう対策するばよいかを悩んでいた。
自分から言い出して始めたカフェで、櫂にも苦労かけているのが心苦しかった。櫂の類に家に居てほしいとの気持ちを聞いてカフェを仕事場にせず、在宅ワークの仕事を見つける決心がついた。
木枯らしが吹き、海にも海岸にも人気が少なくなり、カフェも外に並ぶ列はなくなった。
浮名夫妻もバンクーバーから戻り、大神も都合をつけてくれて 実家に類と櫂兄弟もカフェを臨時閉店して集まり、久々に家族和気あいあいの時を持つことが出来た。
櫂は思い切って今後のことを家族会議に持ち出した。
類との仲も打ち明けようと思ったが それは類に止められた。特に母浮名夫人は類のセクシュアリティも男たちとの付き合いも初耳になるので、その衝撃に さらに浮名父にも初耳となる「櫂と類の関係」を打ち明けるのは衝撃が大きすぎて時期尚早と。これまでのことを知らせていない母には今まで通り知らせない方がよいのかとの櫂の念押しに 類は自分たちのことをいきなり打ち明けるより まずは父もハルも承知している類の既成事実を打ち明けて カフェと自分たち仕事上の今後を相談する方がよいと思うと答えた。
櫂からカフェ運営は順調だが、類目当ての男たちの対応に苦慮している状況説明と今後どうするかの提案があり、相談にのってほしいと言われ、浮名夫妻もハルも一瞬言葉を失ったが、ふたりだけでなんとかしようとせずに相談してくれたことを喜んだ。
類にご執心の男たちを振り切るむずかしさに 櫂の提案どおり、類が在宅ワークするのが最善の策に思えた。
カフェは譲渡することにして まずは隣のパン屋さんに話を持ち掛け、事業ローンの残額はそっくり返済し、残りの預金も解約してM銀行A支店とも縁切りにする。類はいまだに腕時計が星川に繋がっていることは知らないが、銀行は浮名兄弟に年中投資家とのマッチングパーティに参加を薦めていた。カフェ事業を拡大するつもりもないし、追加投資が必要なわけでもないので、投資家を紹介してもらいたいとは思っていない兄弟にすれば、鬱陶しかった。
南米産珈琲豆直輸入のネット販売は類の在宅ワークのひとつとして残してはどうかとハルが提案した。販売窓口は 浮名夫妻の輸出入雑貨販売店に間借りするかたちにすれば、類の住まいを突き止めるのは難しくなる。
カフェに住居を併設にしていたが、当面実家に戻ることになった。実家の兄弟の部屋はどちらもシングルベッドと机と椅子、本棚が入っているだけの狭い部屋で、カフェ併設住居のダブルベッドは入らない。ダブルベッド云々を持ち出せば、類と櫂のただならぬ仲も明かさなくはならず、トランクルームを借りることにした。
カフェ譲渡の目途もたち、櫂はサラリーマンを続け、類は珈琲豆輸入を在宅ワークのひとつとして引き継ぐことになった。
クリスマスも元旦も家族揃って過ごし、年明けの櫂の年始の休みを利用して、櫂と類は初詣を兼ねて旅行に出かけた。兄弟での旅行はイギリス、エジプトに次いで3度目だが、恋人同士の旅行は初めてだった。
新幹線から在来線に乗り継ぎ、I駅までは宿からの送迎シャトルバスを利用して猫魔々ホテルに着いた。山々を背負い湖畔にたたずむプレミアムリゾートホテルだ。ホテルながら、温泉大浴場、露天風呂、貸切風呂もあり、ロビーはまるで宮殿のような豪華さだった。
雪見の露天風呂に類が行こうとすると 櫂が類の裸を誰にも見せたくないと反対した。類は考えすぎだよ。誰も人の裸なんて気にしていないよ。と櫂をなだめようとした。貸切風呂にゆっくり浸かり、大浴場と露天風呂は、夕食時のもっとも空いている時間帯に櫂と一緒に入ることで、妥協した。
貸切風呂は半露天で、大人ふたりで一緒に湯舟に入っても手足を伸ばせる余裕の広さだった。珍しく風のない穏やかな夜、上弦の月が山間にかかり、ほのかな灯が植栽に積もっている雪を照らす。櫂は背中から類を抱いて湯に浸かった。
部屋はダブルで、ソファで類の肩を抱いて暖炉の炎を見つめる温かくて満ちたりて このときが永遠に続くことを願いながら、櫂は類に口づけた。類は櫂にもたれてすでにウトウトしていた。こうなることを予測して櫂は類との第一ラウンドを夕食前に済ませていた。
櫂がカフェ併設住まいに帰宅したとき あきらかに他の誰かに抱かれたあとの類がリビングのソファで眠っていた夜、類を激しく抱いたあの夜、俺が絶頂に達した瞬間 類が「櫂やめて」と擦れ声を発して脱力した。俺はあせった。ジェットコースターが天国から地獄へ猛スピードで落下するような。類の心臓が止まったのかと 俺の心臓が凍りそうだった。
あのとき類も気を失うと同時に射精していた。すぐに意識が戻ったから良かったが30秒後には眠ってしまった。
類はいつも果てた後は眠ってしまう。昼間なら1時間もすれば起こせば起きるが、夜のときは朝までぐっすりだ。それを見越して、類が寝入る前に 夕食、風呂、第一ラウンドをこなしておいた。案の定、類は俺に寄り掛かって眠っている。暖炉の前でしばらくこうして居よう。
類と櫂の兄弟が旅行から帰宅してから1週間後には 浮名夫妻は京都に移動して輸出品の買い入れにあたった。手はずを整えるとカナダ、バンクーバーに戻った。極寒のモントリオールと違いバンクーバーは暖流の影響で、温暖な気候で、冬は東京よりは少し気温が下がる程度だ。次に帰国するのは数ヶ月先の予定だ。
夫妻が海外の間、実家は類と櫂のふたりだけになる。2階のそれぞれの寝室からシングルベッドを出してトランクルームに入れ、各自のリモートワーク専用室とした。1階のリビングの家具を移動させて、トランクルームに保管しておいたダブルベッドを置いた。恋人同士で暮らすための臨時対応だ。両親が帰国するまでに、模様替えの許可とるか ふたりで暮らす新たな部屋を確保するか いずれにしても ふたりの新たな関係を両親に話す必要がある。いつ どう 切り出すか?
日頃両親とは連絡を取り合っているので、櫂も類もリモートワークがメインになるため、家を模様替えしたことを報告しておいた。ダブルベッドの件は触れずに。
カフェ営業中と違って、櫂がサラリーマンに専念したので、リモートワーク、出社に関係なく完全週休二日制の勤務体制となり、土曜、日曜、祝日は休みで、ずいぶんと時間のゆとりが出来た。
「グラノス デ カフェ」をそっくり売却するか? 経営をまかせるか? 櫂が「プレイプレイ」を退職してカフェに専念するか? 選択肢は3つあるように思われた。櫂は類と24時間一緒に居たかった。カフェならずっと一緒に仕事が出来るが、類の元の交際相手にばれてしまった。元の交際相手と思っているのは類だけで、星川も紫乃川も別れたつもりはないらしいので、厄介だった。客として来店したら、追い返すわけにもゆかず、あからさまに邪険にも出来なかった。
紫乃川は類のカフェに連日通った。東京からではきついので、この街の駅前のホテルにロングステイを決め込んだ。最近はBLものも手掛けているので、類のカフェでの方が仕事が捗るくらいだ。カフェは最新のつくりなので、海を眺めるカウンター席と壁際の席には電源がセットされ、WIFIも飛んでいた。紫乃川は類がバリスタとして珈琲を入れている内側のカウンター席に陣取り類の働く姿を見ながら珈琲を味わった。
それに類の弟も美形だった。類があまりにもつれないので、弟の方を誘ってみた。睨まれたが それがまたあまりにもかわいくてぞくぞくした。類を花にたとえるなら、弟は若木で野性味が魅力だ
櫂は類目当ての紫乃川に声をかけられて凄みを効かせて睨んでやった。俺に直接チョッカイをかけてくるなら断るし躱せるが、俺に内緒で類に俺をだしにされたら類が承知しそうで心配だった。
紫乃川のみるところ 兄弟はお互いにかばおうとするので、類の弱点は弟で、弟の弱点は類だ。
客商売は類が狙われるリスクにさらされるので、本当は櫂が働き類は家に居てくれるのが櫂の望みだが、類は櫂に養ってもらおうなどとつゆほども思っていないし、よしとするわけがない。類がカフェをやりたいと言うので、櫂は類の希望に沿っただけだ。
カフェ経営自体はうまく回っているのだが。これからどうすればよいのか、櫂の退職するか否かも含めて話し合う必要がある。
類が櫂の多忙ゆえの疲労を心配して、声をかけたくれたので、思い切って櫂は類にカフェを続けることでの類への心配を口にした。本当は類に家に居てほしいと。
類も 星川も紫乃川もカフェに通ってくるようになったので、どう対策するばよいかを悩んでいた。
自分から言い出して始めたカフェで、櫂にも苦労かけているのが心苦しかった。櫂の類に家に居てほしいとの気持ちを聞いてカフェを仕事場にせず、在宅ワークの仕事を見つける決心がついた。
木枯らしが吹き、海にも海岸にも人気が少なくなり、カフェも外に並ぶ列はなくなった。
浮名夫妻もバンクーバーから戻り、大神も都合をつけてくれて 実家に類と櫂兄弟もカフェを臨時閉店して集まり、久々に家族和気あいあいの時を持つことが出来た。
櫂は思い切って今後のことを家族会議に持ち出した。
類との仲も打ち明けようと思ったが それは類に止められた。特に母浮名夫人は類のセクシュアリティも男たちとの付き合いも初耳になるので、その衝撃に さらに浮名父にも初耳となる「櫂と類の関係」を打ち明けるのは衝撃が大きすぎて時期尚早と。これまでのことを知らせていない母には今まで通り知らせない方がよいのかとの櫂の念押しに 類は自分たちのことをいきなり打ち明けるより まずは父もハルも承知している類の既成事実を打ち明けて カフェと自分たち仕事上の今後を相談する方がよいと思うと答えた。
櫂からカフェ運営は順調だが、類目当ての男たちの対応に苦慮している状況説明と今後どうするかの提案があり、相談にのってほしいと言われ、浮名夫妻もハルも一瞬言葉を失ったが、ふたりだけでなんとかしようとせずに相談してくれたことを喜んだ。
類にご執心の男たちを振り切るむずかしさに 櫂の提案どおり、類が在宅ワークするのが最善の策に思えた。
カフェは譲渡することにして まずは隣のパン屋さんに話を持ち掛け、事業ローンの残額はそっくり返済し、残りの預金も解約してM銀行A支店とも縁切りにする。類はいまだに腕時計が星川に繋がっていることは知らないが、銀行は浮名兄弟に年中投資家とのマッチングパーティに参加を薦めていた。カフェ事業を拡大するつもりもないし、追加投資が必要なわけでもないので、投資家を紹介してもらいたいとは思っていない兄弟にすれば、鬱陶しかった。
南米産珈琲豆直輸入のネット販売は類の在宅ワークのひとつとして残してはどうかとハルが提案した。販売窓口は 浮名夫妻の輸出入雑貨販売店に間借りするかたちにすれば、類の住まいを突き止めるのは難しくなる。
カフェに住居を併設にしていたが、当面実家に戻ることになった。実家の兄弟の部屋はどちらもシングルベッドと机と椅子、本棚が入っているだけの狭い部屋で、カフェ併設住居のダブルベッドは入らない。ダブルベッド云々を持ち出せば、類と櫂のただならぬ仲も明かさなくはならず、トランクルームを借りることにした。
カフェ譲渡の目途もたち、櫂はサラリーマンを続け、類は珈琲豆輸入を在宅ワークのひとつとして引き継ぐことになった。
クリスマスも元旦も家族揃って過ごし、年明けの櫂の年始の休みを利用して、櫂と類は初詣を兼ねて旅行に出かけた。兄弟での旅行はイギリス、エジプトに次いで3度目だが、恋人同士の旅行は初めてだった。
新幹線から在来線に乗り継ぎ、I駅までは宿からの送迎シャトルバスを利用して猫魔々ホテルに着いた。山々を背負い湖畔にたたずむプレミアムリゾートホテルだ。ホテルながら、温泉大浴場、露天風呂、貸切風呂もあり、ロビーはまるで宮殿のような豪華さだった。
雪見の露天風呂に類が行こうとすると 櫂が類の裸を誰にも見せたくないと反対した。類は考えすぎだよ。誰も人の裸なんて気にしていないよ。と櫂をなだめようとした。貸切風呂にゆっくり浸かり、大浴場と露天風呂は、夕食時のもっとも空いている時間帯に櫂と一緒に入ることで、妥協した。
貸切風呂は半露天で、大人ふたりで一緒に湯舟に入っても手足を伸ばせる余裕の広さだった。珍しく風のない穏やかな夜、上弦の月が山間にかかり、ほのかな灯が植栽に積もっている雪を照らす。櫂は背中から類を抱いて湯に浸かった。
部屋はダブルで、ソファで類の肩を抱いて暖炉の炎を見つめる温かくて満ちたりて このときが永遠に続くことを願いながら、櫂は類に口づけた。類は櫂にもたれてすでにウトウトしていた。こうなることを予測して櫂は類との第一ラウンドを夕食前に済ませていた。
櫂がカフェ併設住まいに帰宅したとき あきらかに他の誰かに抱かれたあとの類がリビングのソファで眠っていた夜、類を激しく抱いたあの夜、俺が絶頂に達した瞬間 類が「櫂やめて」と擦れ声を発して脱力した。俺はあせった。ジェットコースターが天国から地獄へ猛スピードで落下するような。類の心臓が止まったのかと 俺の心臓が凍りそうだった。
あのとき類も気を失うと同時に射精していた。すぐに意識が戻ったから良かったが30秒後には眠ってしまった。
類はいつも果てた後は眠ってしまう。昼間なら1時間もすれば起こせば起きるが、夜のときは朝までぐっすりだ。それを見越して、類が寝入る前に 夕食、風呂、第一ラウンドをこなしておいた。案の定、類は俺に寄り掛かって眠っている。暖炉の前でしばらくこうして居よう。
類と櫂の兄弟が旅行から帰宅してから1週間後には 浮名夫妻は京都に移動して輸出品の買い入れにあたった。手はずを整えるとカナダ、バンクーバーに戻った。極寒のモントリオールと違いバンクーバーは暖流の影響で、温暖な気候で、冬は東京よりは少し気温が下がる程度だ。次に帰国するのは数ヶ月先の予定だ。
夫妻が海外の間、実家は類と櫂のふたりだけになる。2階のそれぞれの寝室からシングルベッドを出してトランクルームに入れ、各自のリモートワーク専用室とした。1階のリビングの家具を移動させて、トランクルームに保管しておいたダブルベッドを置いた。恋人同士で暮らすための臨時対応だ。両親が帰国するまでに、模様替えの許可とるか ふたりで暮らす新たな部屋を確保するか いずれにしても ふたりの新たな関係を両親に話す必要がある。いつ どう 切り出すか?
日頃両親とは連絡を取り合っているので、櫂も類もリモートワークがメインになるため、家を模様替えしたことを報告しておいた。ダブルベッドの件は触れずに。
カフェ営業中と違って、櫂がサラリーマンに専念したので、リモートワーク、出社に関係なく完全週休二日制の勤務体制となり、土曜、日曜、祝日は休みで、ずいぶんと時間のゆとりが出来た。
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