24 / 31
月の雫と星屑と 21
外伝 秘密の秘密
しおりを挟む
俺は今朝、出張先から帰宅した。昨夜帰りたかったが、イベント成功打ち上げ飲み会で終電に間に合わない可能性の方が高かった。実際、予想どおりになった。で、今朝の帰宅になった。
隼人が学校に行く前に間に合ってよかった。兄とふたりで、隼人を送り出した。
朝食の片付けで キッチンに立っている兄を 後ろから抱きしめた。ちゃんと告白するはずだったのに、俺はなにをやっている。俺の中心もすでに固くなって兄に押し付けていた。
兄は振り向きながら、「満、離して。わかっているから。ちゃんと話そう。」
わかってる?と言われた途端、脚の力が抜けた。いま 兄の足元にうずくまって、兄の両足を抱きしめて、大泣きしている。そんな俺を抱き起して、ソファに座らせてくれて 兄も隣に座った。
兄は 先に隼人のことを話していいかとことわり 風呂も独りで入れるし、ひとりで寝れるはずの隼人が 兄が面倒を見ている間は、兄と風呂に入り、兄に添い寝してもらっていたのは、隼人の本音に応えたからだと。
隼人は、兄に「ハギ、ギュットしてほしい。ギュットして欲しいならしてあげる」と聞いてきたので、兄は隼人に「抱きしめて」と応えて隼人を抱きしめた。隼人が「いっしょにお風呂に入りたい?」と聞くので、「入りたい」と応え、隼人が「一緒に寝たい?」と聞くので、添い寝していたと。
6歳くらいから隼人は、お風呂もひとりで入れるし、ひとりで寝れるし、それを 両親が 「ひとりで出来て偉いね」と褒めてくれる。が それは、親が、すぐそばで見守っていて、ほめてくれるから出来ることで、両親が留守の家では、心細くて ひとりで出来る虚勢をはれないことを 兄は見抜いていた。隼人も 自分からダイレクトにお願いするのは、小さいながらプライドが許さない。で、兄からのお願いになっていた。表向きは、添い寝もお風呂も抱きしめるのも 兄からのお願いで、本音は 隼人からのお願いだった。俺は、我が子ながら 兄に世話を焼いてもらっている隼人のことが 羨ましかった。
俺は兄に「萩」と名前で呼んでいいか聞いた。兄はふたりだけの時は いいと言ってくれた。
萩
「満、お前の気持ちに気付くのが遅れてごめん。でも、家族写真撮影のときのような目で、俺を見るな。御互いの兄弟以上の気持ちは、秘密の秘密だ。墓場まで持ってゆく。それと さっきみたいな事は、この家では絶対禁止だ。俺のせいで、満の家族に ヒビが入ってほしくない。」
兄の気持ちを聞いて すごく嬉しい。でも おさわり禁止なんて耐えられないから、うなだれてしまった。
そんな俺に ふたりきりの別な場所と時間をなんとかするから 態度にあらわすなと兄は釘をさしてきた。
隼人が学校に行く前に間に合ってよかった。兄とふたりで、隼人を送り出した。
朝食の片付けで キッチンに立っている兄を 後ろから抱きしめた。ちゃんと告白するはずだったのに、俺はなにをやっている。俺の中心もすでに固くなって兄に押し付けていた。
兄は振り向きながら、「満、離して。わかっているから。ちゃんと話そう。」
わかってる?と言われた途端、脚の力が抜けた。いま 兄の足元にうずくまって、兄の両足を抱きしめて、大泣きしている。そんな俺を抱き起して、ソファに座らせてくれて 兄も隣に座った。
兄は 先に隼人のことを話していいかとことわり 風呂も独りで入れるし、ひとりで寝れるはずの隼人が 兄が面倒を見ている間は、兄と風呂に入り、兄に添い寝してもらっていたのは、隼人の本音に応えたからだと。
隼人は、兄に「ハギ、ギュットしてほしい。ギュットして欲しいならしてあげる」と聞いてきたので、兄は隼人に「抱きしめて」と応えて隼人を抱きしめた。隼人が「いっしょにお風呂に入りたい?」と聞くので、「入りたい」と応え、隼人が「一緒に寝たい?」と聞くので、添い寝していたと。
6歳くらいから隼人は、お風呂もひとりで入れるし、ひとりで寝れるし、それを 両親が 「ひとりで出来て偉いね」と褒めてくれる。が それは、親が、すぐそばで見守っていて、ほめてくれるから出来ることで、両親が留守の家では、心細くて ひとりで出来る虚勢をはれないことを 兄は見抜いていた。隼人も 自分からダイレクトにお願いするのは、小さいながらプライドが許さない。で、兄からのお願いになっていた。表向きは、添い寝もお風呂も抱きしめるのも 兄からのお願いで、本音は 隼人からのお願いだった。俺は、我が子ながら 兄に世話を焼いてもらっている隼人のことが 羨ましかった。
俺は兄に「萩」と名前で呼んでいいか聞いた。兄はふたりだけの時は いいと言ってくれた。
萩
「満、お前の気持ちに気付くのが遅れてごめん。でも、家族写真撮影のときのような目で、俺を見るな。御互いの兄弟以上の気持ちは、秘密の秘密だ。墓場まで持ってゆく。それと さっきみたいな事は、この家では絶対禁止だ。俺のせいで、満の家族に ヒビが入ってほしくない。」
兄の気持ちを聞いて すごく嬉しい。でも おさわり禁止なんて耐えられないから、うなだれてしまった。
そんな俺に ふたりきりの別な場所と時間をなんとかするから 態度にあらわすなと兄は釘をさしてきた。
0
あなたにおすすめの小説
運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー
白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿)
金持ち社長・溺愛&執着 α × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω
幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。
ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。
発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう
離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。
すれ違っていく2人は結ばれることができるのか……
思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいαの溺愛、身分差ストーリー
★ハッピーエンド作品です
※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏
※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m
※フィクション作品です
※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです
定時後、指先が覚えている
こさ
BL
職場で長く反目し合ってきた二人。
それでも定時後の時間だけは、少しずつ重なっていく。
触れるはずのなかった指先。
逸らさなかった視線。
何も始まっていないのに、
もう偶然とは呼べなくなった距離。
静かなオフィスでゆっくりと近づいていく、
等身大の社会人BL。
無自覚オメガとオメガ嫌いの上司
蒼井梨音
BL
ベータとして生きてきた無自覚オメガの小国直樹は、オメガ嫌いの白鷹課長のいる部署に異動になった。
ビクビクしながら、なるべく関わらないように仕事をしてたのに、
ペアを組んでいた先輩が倒れてしまい、課長がサポートすることに。
そして、なぜか課長にキスされてしまい…??
無自覚オメガ→小国直樹(24)
オメガ嫌いの上司→白鷹迅(28)アルファ
第一部・完
お読みいただき、ありがとうございました。
第二部
白鷹課長と一緒に住むことになった直樹。
プロジェクトのこととか、新しくできた友だちの啓さんのこととか。
相変わらず、直樹は無自覚に迅さんに甘えています。
第三部
入籍した直樹は、今度は結婚式がしたくなりました。
第四部
入籍したものの、まだ番になってない直樹と迅さん。
直樹が取引先のアルファに目をつけられて……
※続きもいずれ更新します。お待ちください。
直樹のイラスト、描いてもらいました。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
貴族軍人と聖夜の再会~ただ君の幸せだけを~
倉くらの
BL
「こんな姿であの人に会えるわけがない…」
大陸を2つに分けた戦争は終結した。
終戦間際に重症を負った軍人のルーカスは心から慕う上官のスノービル少佐と離れ離れになり、帝都の片隅で路上生活を送ることになる。
一方、少佐は屋敷の者の策略によってルーカスが死んだと知らされて…。
互いを思う2人が戦勝パレードが開催された聖夜祭の日に再会を果たす。
純愛のお話です。
主人公は顔の右半分に火傷を負っていて、右手が無いという状態です。
全3話完結。
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
《完結》僕が天使になるまで
MITARASI_
BL
命が尽きると知った遥は、恋人・翔太には秘密を抱えたまま「別れ」を選ぶ。
それは翔太の未来を守るため――。
料理のレシピ、小さなメモ、親友に託した願い。
遥が残した“天使の贈り物”の数々は、翔太の心を深く揺さぶり、やがて彼を未来へと導いていく。
涙と希望が交差する、切なくも温かい愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる