Xのような呟き

みつきようか

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どこまでも

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「職場の怪」に登場したBちゃんについて追記。
 ある日の昼休憩中、休憩室にいた職員の間で虫談義が始まった。春になり気温も暖かくなり、虫どもも思い出したように職場にたまに現れ始めたからだ。ある職員は夜勤中にムカデに遭遇し、またある職員はやはり夜勤中にゲジゲジに遭遇していた。職員にとってはどちらも遭遇したくない。
「嫌だよね~」
「夜勤の時なんて最悪。相方にも仕事があるから、自分で退治しなきゃいけないし」
 職場の性質上、見て見ぬふりは出来ないのだった。
 私も、夜勤中ではないがゲジゲジを自分の部署内で発見し、スリッパで踏み殺した事ならある。そしてもう一種類、虫と言えばのあの虫も二、三度は同じやり口で始末していた。
「まだあの黒いのが出てないからいいけど……」 
「え?ゴキブリの事?」
 BちゃんがFちゃんに尋ね、続けて言った。
「全然触れるよ。あたし」
「えぇ―!!」
  その場にいた全員がどよめいた。
「え……。こっちが『えぇ―!!』だよ?」
 心外そうにBちゃんは言った。
「いやいや。すごいなと思って。じゃあ素手で始末できるね」
 と、私。本当に、殺虫剤いらずスリッパいらずでいいなと思った。
「平気ですよ」
 本当になんでこんなに驚かれるのだろう、と言う顔をBちゃんはしていた。
 そして私はその話をA君に話したのだった。
「Bでしょ」
 聞き終わったA君は何故か納得しているように、うんうんと頷いた。
「あいつゴキブリの脚もいで、体はアリに食わせるって言ってましたよ」
「嘘!」
「ホントじゃないですか?本人が言ってましたから」
 確かに……Bちゃんならそれぐらいやりかねん気もする……。
「しかしいくらなんでもじゃない?どこまで強いの?」
「サイコパス」
 A君が笑いを噛み殺した。
「サイコパス」
 私も含み笑いで頷いた。
 強いを通り越して怖い女かも知れないBちゃん。
 だが面白かった。私にとっては。
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