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第1章
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目が覚めた。
もう、朝なの? ううん、まっくらだから違う。
枕元の目覚まし時計は、まだ9時半だけど……。今から寝る時間じゃん。
え……。もしかして、次の日の9時半なの?
大河は、薬の副作用による睡魔に襲われ、3時間半の睡眠とは思えないくらい深い眠りについていた。
びじょり。結構汗をかいていた。
実歩が枕元に置いてくれていた替えのパジャマに着替える。
すると……。
かすかに壁の向こう側から、話し声が聞こえてくる。
(……実歩ちゃん……ほんとに大丈夫なの? ……大河くん起きないかな? ……)
(……大丈夫よ……あの子……薬で眠気が出やすいから……明日の昼まで起きないって……)
(……そっか……じゃあ……お言葉に甘えて付き合わせてもらおうっと……)
おばさん? それは香織の声。
壁越しだし小声だから、耳をすまさないとまるで聞こえない。
エアコンの音ですら妨げに感じる。大河は電源をオフにした。
暑いのはちょっとくらい平気。
盗み聞きはダメだよね……。
と、思いながらも、モラルよりも好奇心が勝り、大河の体は勝手に動く。
薄暗いオレンジの常夜灯だけが灯る部屋の中。壁に耳をつける。そっと息を潜めて。
大河は聴覚に全神経を集中させる。そして、大人たちの会話を聞く。
(……香葉来ちゃん、全然そんな風に見えないけど。元気だし、すごくなついてくれて礼儀正しいし。ちょっとだけペースがゆっくりなだけじゃない? ……)
(……うん。でもさ、あの子自分じゃどうしよもできないって思ってるんだよ。最近ずっと落ちこんでる。真鈴ちゃんのお誘いがあってからは元気だったんだけどね……)
話題は香葉来のことだ。でも、いい話じゃない。
香織は、最近の香葉来の様子がおかしかったと言っている。
実歩は否定しているけど、大河は香織と同感だ。
通知表をもらった日なんて、特に元気がなかった。
ガクガク、大河の顎は震えだす。
(……いつから、そう思ったの? ……)
(……うん。波はあったけど、算数のプリントが出る日とか特によくない……)
(……そう……苦手って聞いてたけど……)
(……うん。はっきりいってさ、苦手ってレベルじゃないんだよ。まったく理解できてない。私もバカだから偉そうに言える立場じゃないけどさ、1年生の1学期なんて、つまずかないでしょ? ……)
(……そんなことないよ。算数以外は、どうなの? ……)
(……まだなんとか。大河くんと真鈴ちゃんに比べたら、全然だけどね……)
(……比べちゃダメだって。香葉来ちゃんは香葉来ちゃん。香葉来ちゃんは絵が上手だし、そういう才能があるんじゃない? ……)
(……うん。ありがと……)
底抜けに明るい香織はどこにもいない。別人だった。
ぐんにゃり力の抜けた、弱った女性の声。
会話の内容は、ひどくつらいものだ。
ぐさぐさ。ぐさりぐさり。鋭いナイフに突き刺される。痛くなる。つらい。
大河は、香葉来が想像以上に苦しんでいることを知った。
算数、やっぱり、わからないの……?
ぼく、もっと、ちゃんと教えてあげるから。
だから……。
香葉来……。
大河は下唇を噛んだ。大切な友達の支えになっていない自分の無力さが憎くなった。
香織は、弱々しい声がまた……。
(……大河くんと真鈴ちゃんには本当に感謝してるよ。あの子、ふたりのことだけはいつも笑ってしゃべるからさ。真鈴ちゃんの家で勉強会をやった日は、「引き算できた!」ってよろこんで、勝手にハッピーマーチあけて、計算しだしたんだもん……)
(……いいじゃん。理解できていないってことはないと思うよ……)
(……でもどんどん難しくなるでしょ? 2学期からは繰り上がり繰り下がりが始まるし。はぁ……気が重くなるよ……)
沈黙。
実歩も、返す言葉が見つからない。
かーん……音がない張り詰めた空気。
大河は息苦しさを感じた。ごくり。唾を飲みこんだ。
静まり返る中、香織のかすれた声。
(……あの子すごくイヤがるんだけど。むりやりでも病院に連れて行こうと思うの……「ガクシュウショウガイ」かもしれないから……)
(……そう・・・……)
ガクシュウショウガイ。
大河は「ガクシュウショウガイ」の意味が理解できなかった。
でも。
「ガクシュウ」……学習。勉強をすること。
「ショウガイ」……障害。障害物の障害。障がいを持っている人。
切り分けたら意味はわかる。あわせたら意味はできる。
……学習障害。
(……うん。正直さ、学習障害だってなんだって、あの子が幸せになってくれるんだったらどうだっていいんだ。けど、そういうのはっきりさせた方が支援も受けられるかもしれないし、あの子もちゃんと向き合ってくれる気がするの。立派にならなくたっていい。大学も出なくたっていい……から……)
声はいったん途絶え、また沈黙を挟む。再び香織。
(……私、親と仲悪くてさ。元旦那もロクでもないヤツだった。逃げてきたんだよ。あの子にも、つらい思いさせた。もう、そんな思いさせたくないんだよ……。今は恵まれてると思う。りり社長に、保証人もいないのに、家に住ませてもらえてさ。バイトやって、パパ活で稼ぐ女とか、簡単に部屋なんか貸してもらえないよ。それに、実歩ちゃんに助けてもらってる。大河くんと真鈴ちゃんがあの子になかよくしてくれる。香葉来は、幸せになって……すんっ……。ごめん……)
声に涙が混ざる。
子供が聞いちゃいけない大人の話。
大河は今さら、強い罪悪感を感じていた。
(……香葉来ちゃんは幸せだと思うよ。得意不得意は誰にでもある個性だから、あんまり算数できない、算数できないって苦しくならないで? 私もかおちゃんにも、香葉来ちゃんにも感謝してる。大河だってそう思ってる……)
(……ありがと。そう言ってもらえるだけでも気持ちが楽になるよ……)
(……私はかおちゃんが心配。パパ活って……。初めて聞いたんだけど。モデルやってるって嘘なの? ……)
(……ごめん嘘ついて。バイトしながらモデルもしてたけど田舎だし……たいしてないんだ。パパ活、稼げるんだ。ご飯食べるだけで2万はもらえるから……)
(……そう……)
(……引いてる? ……)
(……ううん。かおちゃんの家の事情だから私がどうこう言う権利はないよ……)
(……まぁ……私、男でいい思い出ないから楽しくはないけど。……ちょっと話が通じない人もいて……金出してるんだからって横暴な人とか、勘違いしている人とか。だから昼間で人が多いモールとかでデートするって条件つけてるの。もちろん今しかできないと思ってる。子供を育てるのに1000万円かかるって言うでしょ? 私、かしこくないから、とりあえず「1000万目指して貯金」ができりゃ香葉来を不自由なく育ててやることができるんじゃないかって思って稼いでるんだ。あの子には「今日はモデルのお仕事の日」って嘘ついてるけどね。知られないように市内に出て活動してる。実歩ちゃん、りり社長は同じシンママだけど、ちゃんとした仕事をもってて尊敬するよ……)
(……しっかり考えてるんだ。お金、すぐ飛んじゃうもんね。わかるよ。私も家賃が安いからここに引っこしてきたし。でも危険な目にだけは遭わないで。香葉来ちゃんがいるんだから……)
(……うん。ま、今だけだよ。ごめんね、なんか気を遣わせて……)
大人の事情。大河は香織の苦労を知り、実歩に重ねていた。
もう、朝なの? ううん、まっくらだから違う。
枕元の目覚まし時計は、まだ9時半だけど……。今から寝る時間じゃん。
え……。もしかして、次の日の9時半なの?
大河は、薬の副作用による睡魔に襲われ、3時間半の睡眠とは思えないくらい深い眠りについていた。
びじょり。結構汗をかいていた。
実歩が枕元に置いてくれていた替えのパジャマに着替える。
すると……。
かすかに壁の向こう側から、話し声が聞こえてくる。
(……実歩ちゃん……ほんとに大丈夫なの? ……大河くん起きないかな? ……)
(……大丈夫よ……あの子……薬で眠気が出やすいから……明日の昼まで起きないって……)
(……そっか……じゃあ……お言葉に甘えて付き合わせてもらおうっと……)
おばさん? それは香織の声。
壁越しだし小声だから、耳をすまさないとまるで聞こえない。
エアコンの音ですら妨げに感じる。大河は電源をオフにした。
暑いのはちょっとくらい平気。
盗み聞きはダメだよね……。
と、思いながらも、モラルよりも好奇心が勝り、大河の体は勝手に動く。
薄暗いオレンジの常夜灯だけが灯る部屋の中。壁に耳をつける。そっと息を潜めて。
大河は聴覚に全神経を集中させる。そして、大人たちの会話を聞く。
(……香葉来ちゃん、全然そんな風に見えないけど。元気だし、すごくなついてくれて礼儀正しいし。ちょっとだけペースがゆっくりなだけじゃない? ……)
(……うん。でもさ、あの子自分じゃどうしよもできないって思ってるんだよ。最近ずっと落ちこんでる。真鈴ちゃんのお誘いがあってからは元気だったんだけどね……)
話題は香葉来のことだ。でも、いい話じゃない。
香織は、最近の香葉来の様子がおかしかったと言っている。
実歩は否定しているけど、大河は香織と同感だ。
通知表をもらった日なんて、特に元気がなかった。
ガクガク、大河の顎は震えだす。
(……いつから、そう思ったの? ……)
(……うん。波はあったけど、算数のプリントが出る日とか特によくない……)
(……そう……苦手って聞いてたけど……)
(……うん。はっきりいってさ、苦手ってレベルじゃないんだよ。まったく理解できてない。私もバカだから偉そうに言える立場じゃないけどさ、1年生の1学期なんて、つまずかないでしょ? ……)
(……そんなことないよ。算数以外は、どうなの? ……)
(……まだなんとか。大河くんと真鈴ちゃんに比べたら、全然だけどね……)
(……比べちゃダメだって。香葉来ちゃんは香葉来ちゃん。香葉来ちゃんは絵が上手だし、そういう才能があるんじゃない? ……)
(……うん。ありがと……)
底抜けに明るい香織はどこにもいない。別人だった。
ぐんにゃり力の抜けた、弱った女性の声。
会話の内容は、ひどくつらいものだ。
ぐさぐさ。ぐさりぐさり。鋭いナイフに突き刺される。痛くなる。つらい。
大河は、香葉来が想像以上に苦しんでいることを知った。
算数、やっぱり、わからないの……?
ぼく、もっと、ちゃんと教えてあげるから。
だから……。
香葉来……。
大河は下唇を噛んだ。大切な友達の支えになっていない自分の無力さが憎くなった。
香織は、弱々しい声がまた……。
(……大河くんと真鈴ちゃんには本当に感謝してるよ。あの子、ふたりのことだけはいつも笑ってしゃべるからさ。真鈴ちゃんの家で勉強会をやった日は、「引き算できた!」ってよろこんで、勝手にハッピーマーチあけて、計算しだしたんだもん……)
(……いいじゃん。理解できていないってことはないと思うよ……)
(……でもどんどん難しくなるでしょ? 2学期からは繰り上がり繰り下がりが始まるし。はぁ……気が重くなるよ……)
沈黙。
実歩も、返す言葉が見つからない。
かーん……音がない張り詰めた空気。
大河は息苦しさを感じた。ごくり。唾を飲みこんだ。
静まり返る中、香織のかすれた声。
(……あの子すごくイヤがるんだけど。むりやりでも病院に連れて行こうと思うの……「ガクシュウショウガイ」かもしれないから……)
(……そう・・・……)
ガクシュウショウガイ。
大河は「ガクシュウショウガイ」の意味が理解できなかった。
でも。
「ガクシュウ」……学習。勉強をすること。
「ショウガイ」……障害。障害物の障害。障がいを持っている人。
切り分けたら意味はわかる。あわせたら意味はできる。
……学習障害。
(……うん。正直さ、学習障害だってなんだって、あの子が幸せになってくれるんだったらどうだっていいんだ。けど、そういうのはっきりさせた方が支援も受けられるかもしれないし、あの子もちゃんと向き合ってくれる気がするの。立派にならなくたっていい。大学も出なくたっていい……から……)
声はいったん途絶え、また沈黙を挟む。再び香織。
(……私、親と仲悪くてさ。元旦那もロクでもないヤツだった。逃げてきたんだよ。あの子にも、つらい思いさせた。もう、そんな思いさせたくないんだよ……。今は恵まれてると思う。りり社長に、保証人もいないのに、家に住ませてもらえてさ。バイトやって、パパ活で稼ぐ女とか、簡単に部屋なんか貸してもらえないよ。それに、実歩ちゃんに助けてもらってる。大河くんと真鈴ちゃんがあの子になかよくしてくれる。香葉来は、幸せになって……すんっ……。ごめん……)
声に涙が混ざる。
子供が聞いちゃいけない大人の話。
大河は今さら、強い罪悪感を感じていた。
(……香葉来ちゃんは幸せだと思うよ。得意不得意は誰にでもある個性だから、あんまり算数できない、算数できないって苦しくならないで? 私もかおちゃんにも、香葉来ちゃんにも感謝してる。大河だってそう思ってる……)
(……ありがと。そう言ってもらえるだけでも気持ちが楽になるよ……)
(……私はかおちゃんが心配。パパ活って……。初めて聞いたんだけど。モデルやってるって嘘なの? ……)
(……ごめん嘘ついて。バイトしながらモデルもしてたけど田舎だし……たいしてないんだ。パパ活、稼げるんだ。ご飯食べるだけで2万はもらえるから……)
(……そう……)
(……引いてる? ……)
(……ううん。かおちゃんの家の事情だから私がどうこう言う権利はないよ……)
(……まぁ……私、男でいい思い出ないから楽しくはないけど。……ちょっと話が通じない人もいて……金出してるんだからって横暴な人とか、勘違いしている人とか。だから昼間で人が多いモールとかでデートするって条件つけてるの。もちろん今しかできないと思ってる。子供を育てるのに1000万円かかるって言うでしょ? 私、かしこくないから、とりあえず「1000万目指して貯金」ができりゃ香葉来を不自由なく育ててやることができるんじゃないかって思って稼いでるんだ。あの子には「今日はモデルのお仕事の日」って嘘ついてるけどね。知られないように市内に出て活動してる。実歩ちゃん、りり社長は同じシンママだけど、ちゃんとした仕事をもってて尊敬するよ……)
(……しっかり考えてるんだ。お金、すぐ飛んじゃうもんね。わかるよ。私も家賃が安いからここに引っこしてきたし。でも危険な目にだけは遭わないで。香葉来ちゃんがいるんだから……)
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