聖女を隷属させてこき使う国は捨てちゃいます!

SHEILA

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運命の出会いの日の一コマ

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この12年で急速に大国となった、暴君で有名なヒューマニア国の国王の誕生日パーティーが、無駄に大きな第二王城で執り行われている。

毎年、ヒューマニア国の国王の誕生日パーティーには、近隣諸国の王族と国内外の貴族が軒並み招待強制参加されている。

招待客のほとんどは、ヒューマニア国国王の誕生日を祝うために招待強制参加されたわけではない。

強欲な国王は、自分の誕生祝いに、他国の王族にはその国のの7割から8割を誕生日祝いの贈答品として納めなければ、一切の農作物の販売をしないと脅していたのだ。

自然災害や魔物の脅威が多いこの大陸には、数多くの小国が存在していた。

そして、ここ12年間、何の被害も受けずに農作物が豊富に採れ、それらを各国にで売りつけているヒューマニア国に逆らえる国は、少なかった。

ヒューマニア国に逆らうことができる国には、必ず、代々聖女が受け継がれる家系が存在していた。





そんなヒューマニア国国王に不満を抱えた人ばかりが集まっているパーティーが開かれている第二王城の庭園の一角に、無駄に広くて豪華な薔薇園があった。

その薔薇園の薄暗い隅から、長い時間泣き声が聞こえていた。

華やかで賑やかなパーティーで、その泣き声を聞いたものは、誰もいない。





ララはオレンジ色のふわっふわなうさぎを抱きしめて泣いていた。

オレンジ色のうさぎも、ララにぎゅうぎゅうに抱っこされながら泣いていた。

そしてそんなララたちを包むように抱きしめながら、青白く光る大きなうさぎが泣いていた。

みんな泣きすぎて、目が真っ赤になって、目のまわりが腫れてしまっていた。

青白く光る大きなうさぎは、冷たくて気持ちいい肉球で、ララの目と腫れを冷やしてくれた。

この国の理不尽な扱いに、現状なす術のない3人の邂逅だった。
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