聖女を隷属させてこき使う国は捨てちゃいます!

SHEILA

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魔獣 2

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「絶対に欲しいの!欲しいの欲しいの欲しいの欲しいの欲しいの欲しいの欲しいの欲しいの欲しいの!!!!!」

バーバラが床に転がって、泣き叫んでいる。

ハロルドとブルネッタは頭を抱えている。

ハロルドの手には、侯爵家と子爵家、そしてあの子爵令嬢の誕生日パーティーに参加していた複数の貴族家から届いた抗議文の1通が握られていた。

「なんのためにお前はバーバラに付き添っていたんだ!」

「私にも付き合いがあります。バーバラの縁談のために、挨拶回りをしていた一瞬に…」

「縁談のための挨拶回りに、当のバーバラを連れて行かないでどうする!!」

とはいえ、今までも何度もあったことだ。
今回も何とかなるだろうと、図太い神経の二人は考えていた。
当面の問題は、「を従えていることを証明しろ」と、多くの貴族の連名で要求されていることだ。

「仕方がない。ペット用に調教されている魔獣を買いに行くか。」
「そうね。それしかないわね。」

その言葉を聞いたバーバラは、あっという間に泣き止み、上機嫌で両親に抱きついた。

「私、誰も持っていない、大きくてカッコいい魔獣がいいわ。」



正規の魔獣屋は王都内に1件しかなかった。
温厚な魔獣は広い部屋や敷地内の柵の中に放し飼いにされていた。
通常の性格が温厚でも、攻撃力がある魔獣は、檻の中だった。
どの魔獣もしっかりと躾がされていて、可愛らしく人懐こかったのだが、訪れた男爵家3人の誰にも、魔獣たちは興味を示さなかった。
魔獣屋の店主は、珍しいこともあるものだと、魔獣たちの体調不良を心配したほどだった。

一通り魔獣を見て回った3人だったが、バーバラが気に入る魔獣はいなかった。

「どれもこれもみすぼらしいわ!!もっと大きくてカッコよくて立派な魔獣はいないの!?」

バーバラが魔獣屋の店主に怒鳴った。

店主はバーバラの言い様に、魔獣たちの体調にはなんの問題もないことを理解した。
こんなガキにうちの可愛い魔獣たちは売りたくないと思い、早々に退店していただけるよう、誘導することにした。

「ここに居るのは、テイムスキルが無くても飼い慣らせるように躾けられた小型の温厚な魔獣のみです。お嬢様がお望みの魔獣ですと、魔獣屋ではなく奴隷商に行かれた方がよろしいかと。あちらでは戦える強い魔獣に隷属の魔道具を付けて主従契約を結ぶので、お嬢様が希望される大きくてカッコよくて立派な魔獣が手に入るかもしれません。」
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