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バラライド国脱出 1
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木々の間から草原に出ると、遠くに明るい炎が見えた。
小学生の頃校庭でやった、キャンプファイヤーのようだと思った。
その現実離れした光景は、まるでテレビか映画を見ているようだった。
強力そうな武器を持ったリザードマンたちが、堀の手前から石を投げて、城壁にぶつけている。
( 石投げるだけって、緩い攻撃だなぁ…遊んでいる様にしか見えない。あの姿で石投げて遊ぶって、ミスマッチ過ぎて逆に笑える。コメディか。)
その上空を、ドラゴンが悠々と飛んでいる。
( 実物のドラゴンは、かっこいいなぁ… 私もあんな風に空を飛んで、家に帰ることができたら……… )
五体満足で、無事に逃げることはできた。
死にそうな目に遭ったけれど、なんとか生きている。
おそらく2時間に満たないであろう過去が蘇り、ありえない現実に、心が軋む。
次から次へと涙が溢れ、零れ落ちた。
「お母さん、洸兄ちゃん、槙兄ちゃん、朔弥ぁ…なんで、なんで、なんでぇええええええ!!!!!!!!!」
こんなにつらくて悲しくて孤独なのは、生まれて初めてだ。
泣いてもどうしようもないことが分かっていても、今はただ、泣きたかった。
ここが異世界で、魔獣がいる世界で、いつ襲われて食べられてもおかしくない状況で、でも、涙も声も抑えられなかった。
「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああぁ!!!!!」
眩しくて目が覚めた。
目は覚めたけれど、
( あれ?瞼が重くて目が開かない…… )
そう思いながら目を擦ると、手が光った。
「うわぁっ!」
吃驚すると、目が開いた。
( …そっか、夢じゃなかったんだ、ご都合主義……異世界…か… )
胸がきゅーっと締め付けられる。
今まで味わったことのない孤独と不安に、押し潰されそうになる。
生きたいという本能と、もういいやという絶望が、鬩ぎあっている。
こんなとんでもない世界で、平々凡々な一般人の私が、生き延びられるとは思えない。
ぎゅっと自分を抱きしめようとして、自分が狭い所に潜り込んでいることに気付く。
「?」
( なに?この黒いの。暖かいけど…岩?にしては柔らかい。いつの間に私こんなところに入り込んだんだろう?)
ぺたぺたと黒い岩のようなものを触ってみる。
つやつやもっちりした触感。
ちょっとやみつきになるような手触りだ。
不安な気持ちを紛らわせるように、私は自分のまわりにある黒いそれを触ることに集中し、その感触にほんのひと時の癒しを求めた。
( あれ?なんかドクンドクンって…これ、鼓動みたい……え?…まさか生き物!?私、魔獣に食料としてお持ち帰りされてる!?)
全身からぶわっと嫌な汗が噴き出す。
昨夜大泣きしてから後の記憶が無い。
( どうしよう、どうしよう、どうしよう…………… )
ふと視線を感じて、視線の元を探す。
私が触っている黒いもの一部分が動いていた。
動いているのは頭の部分のようで、そこには爬虫類独特の目が在り……しっかりと目が合ってしまった。
小学生の頃校庭でやった、キャンプファイヤーのようだと思った。
その現実離れした光景は、まるでテレビか映画を見ているようだった。
強力そうな武器を持ったリザードマンたちが、堀の手前から石を投げて、城壁にぶつけている。
( 石投げるだけって、緩い攻撃だなぁ…遊んでいる様にしか見えない。あの姿で石投げて遊ぶって、ミスマッチ過ぎて逆に笑える。コメディか。)
その上空を、ドラゴンが悠々と飛んでいる。
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死にそうな目に遭ったけれど、なんとか生きている。
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「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああぁ!!!!!」
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そう思いながら目を擦ると、手が光った。
「うわぁっ!」
吃驚すると、目が開いた。
( …そっか、夢じゃなかったんだ、ご都合主義……異世界…か… )
胸がきゅーっと締め付けられる。
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ぎゅっと自分を抱きしめようとして、自分が狭い所に潜り込んでいることに気付く。
「?」
( なに?この黒いの。暖かいけど…岩?にしては柔らかい。いつの間に私こんなところに入り込んだんだろう?)
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