私の宝石を探して

ひちゅ

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16.限界突破 *

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熱い


「ぅ...ぅ...はぁ...ん...んっ...?」

誰かに体を触られている、そう気付いたら眠気が一瞬で吹き飛んで朝日と思われる光を腕で遮っていたけど、どけて頭を起こせば寝起きには刺激が強すぎるものが目に入る。


「あーーっ!?ぃ、ぁ、なんでっ...ぬいてっ...」


隣で身を寄せている体を遠ざけようとしても首をがっちり左腕でホールドされ、右手は自らの尻の穴に入ってる、しかも2本。

「おはようサナン」

「ぃゃ...なんでっ、なんでっ!?ぁ!!ゃ...ゃ...ゃぁぁあっっ」

頬に小さくキスしながら素晴らしい笑顔で朝の挨拶をしてくるが、やっている事は朝とは思えぬほど卑猥極まりない。
ひたすら指を動かし続けてどのくらいの時間がたつのか痛みなど無く、むしろ腹の奥がむずむずして大きなモノを求めているような、そんな感覚に支配されていた。

「いい子だサナン、今から指を増やすところだった。お前の反応が見られて嬉しいよ」

「なにを、言って...ひぃぃぃっ!はいらないっ...はいらなっ...!?っっあぁああっ」

自分を暴く右手の暴走を止めようと震えながらも掴むが、騎士団長の強靭な腕力には適うわけもなく3本目の指は中へ吸い込まれていく。
荒い息をつく私をそれは嬉しそうに見ながら穴を拡げたり、早く、遅く抜き差ししては楽しんでいた。

「はぁ...可哀想に、私の様な男に犯されてしまって」

「はっ、はっ、な、に?」

「限界だよサナン、我慢の限界だ」

「なにを、言って...き、ゃああああっ!!!」

すさまじい強さで奥へ、奥へと指を突っ込まれれば仰げ反り喘ぐしか出来ない。
腕ごと中に入ってしまうのではないか、そんな恐怖を感じるのに不思議と受け入れている自分がいる。
言葉なくいやらしい音とお互いの息遣いだけが響く今が続けば、いつかは二人溶けあって交わる気がして。

ぐちゅぐちゅ掻き回して尻の感覚が消えつつある時、満足したのかやっと指を全て抜いてくれた。
息も絶え絶えにくたっとしていたら、アルデはベッドの横にあるチェストの上にあった水差しに手を伸ばして美味そうに水を飲み始ていた。

たくさんの敵を葬り、たくさんの人を救ってきた男の背中にあるのはたくさんの傷跡と揺るぎない自信が詰まっているのだろう。
逞しい体躯の持ち主が振り向けば見惚れてしまうほどの鮮やかな新緑の瞳と男らしい顔、誰しもが彼の伴侶となる地位の行方を気にするのに何故、私を可哀想だと言うのか。

彼の腕の中にいる私を、可哀想だと。



「わたしにも、みず」

起き上がろうとすればすかさず背中を支えてコップを渡してくれる、飲み終わるまでじっと見つめ続けてくるから何だ、と問いかけるように睨めば
小さく笑ってコップを回収ていった。

目的は飲み終わった自分

少しでも離れていた事を悔いるようにひくつく穴の奥深くまで指をねじ込んできた
新しく香油を足したのか、ぐちゅうぅぅ!と粘つく音をたてながら入れられれば渇く事なく中に留まり続けた香油がダラダラ溢れた。

「はぁぁぁっ...ぁ...ぁ...ぁ」

潤った喉からはより艶が増した声が出る

もう抗う気力もなくされるがまま囀るしか出来ない私をマーキングするかの様に全身舐め回し、暴かれた様を見続けられる。

そして両足を肩に担がれ散々弄り回された場所に恐ろしい程の大きさの杭が当てられる
熱の正体を確かめたくて上体を起こそうとしたが、首を掴まれてベッドに縫い付けられ耳に直接囁かれる。



「もう私から、逃げられない」



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