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17.求めよ、尽きるまで *
しおりを挟む出会いは両親と共に挨拶した時
年上のお兄さんと話すのが少し恥ずかしくて自己紹介で噛んだ、更に恥ずかしくなって顔を真っ赤にしていたら手を握ってエメロード邸の庭を案内してあげる、と言って引っ張って連れて行ってくれた。
あの時の輝く色は、何色だっただろうか?
「あぁぁあああっ!!」
侵食してくる熱に耐えきれず悲鳴を上げてしまう、逃げようと無意識に体を上に動かそうとするのを止めるように腰を掴んだ両手に力が入る。
「ぅそ、ぅそっ...なんっでっ...!?」
「はっ...サナン?」
痛くない、むしろ、もっと奥へ来てほしい
そんな異変を感じとってアルデが進めていた腰を止めて様子を伺う、すぐに困惑が悪い方ではないと察した男は歓喜し身を震わせた。
「ゃめて...もうっ、とまって...」
ついには涙を溢し弱々しく全身を震わせるサナンを見下した男は優しげな顔を見せる
あまり外での活動を行わない白い肌は暑さでほんのりピンクに染まっている、うっすら割れた腹筋の中央に走るくぼんだ線を確かめるように上から下へたどる指がくすぐったい。
つつ、と指はヘソの少し上あたりで止まった時、優しげな顔を見せながら慈悲など無い言葉をサナンへ浴びせた。
「私をここまで、迎えてくれ」
なにを、と問いかける事を許してはくれず頑強な腰を前へ、前へと突き入れてきた。
「くぅぅっ...ぁうっ...ぁぁあ」
「はぁっ、はぁっ、あぁ...中が蠢いてる...」
「ぁっ...あっ、ぅぅ...だ、めぇ、だぁっ」
「だめ?こんなにも、私を捕まえて離さないのに...」
やがて肌がくっついて離れなくなったのかぐいぐい押し付けながら腰を回す、まるで奥にしか興味が無いのだと伝えるかのように。
アルデの思いに応えるように、中の肉壁も吸い付き全てを奪う動きで翻弄する。
理性をすでに捨て去っていたアルデは我慢などするはずも無く、本能のままに目の前のご馳走を喰らう事しか考えていなかった。
「んあぁんっ!...あっ、あっ、あっ、あっ」
「ふっ、...ふっ、はぁ、ああ、気持ちいいよサナン」
「ふぅぅっ...ぅくっ、き、もち、いいの?アルデっ...」
「あぁ、ずっとこうしていたい...」
ただ嬉しかった
この思いが伝わってくれと願って、首に腕を回して引き寄せた。
濃厚に香るワリンに包まれながら全てを奪われたい。
私も、目の前の男から全てを奪いたい
取りこぼす事など、ありえない
「あっ!あんっ、あんんっ!んんん~、んはっ、はっ、はっ、はっ...たりないっ...たりないよアルデっ!!もっと...つよく...!」
「くそっ...はっ、はっ...はぁっ」
「ぁぁぁ、ふかい...いぃ...きもち、いぃっ」
激しく突き上げられ、休憩するように緩やかに腰を回し、そしてまた激しく奥まで抉られる。
ひたすら自らの欲望を満たす行為のみを求めた
噛み跡を残し、汗を舐めとり、髪を乱し
お互いぐちゃぐちゃなのに、目は絶対に相手から逸らさなかった。
「はぁ、ぁんっ、ぁぁー、あー、ぁっ、もぅ...もぅいっ...ぃきたいぃ!」
「ああ、私も...でるっ!」
「なんでっ...?だめっ、だめっ...なか、ぜんぶ、なかで、だしてっ」
「うっ、サナン!...くそっ...!」
何故離れていくのか理解出来ずに足を回してより近くへ引き寄せた、奪うのだ、全て、私が。
口に噛みつかれながら腹の中へと精液が大量に染み渡る瞬間を感じた、香油の音なのか吐き出された白濁の音なのか、区別が付かないほどの粘着質な響きを出す下肢に下生えを押し付けられてざりざりする。
やがて全てを吐き出したのかゆっくりと熱杭を抜き取った後、力の入らない両足を持ち上げてどろどろの局部を見られた。
今まで無邪気に兄さん!と慕った相手がまさかの変態だったとは...と冷静に思いながら瞼をゆっくり閉じる。
やはり記憶にある懐かしい輝きは、今と変わらず美しいままなのに、と微笑みながら。
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