7 / 10
始動編
とある基地
しおりを挟む
その夜、ある基地でのこと
「モマャーズの書店にてシャルーと思われる猿を発見。どうします?今すぐ捕まえます?命令されれば部隊を派遣しますが……」
「へへへ。あんな『退屈な所』にいちゃあ『こっち』に来たくなんのも無理ねぇ。もう少し堪能させといてやれ。へへっ。」
筋肉隆々なボディにスカジャンを着て女をはべらかせてる男は言った。
「で、ですが、この映像を……」
メガネをかけたソフトモヒカンの猿はパソコンを彼に見せた。
「あん?シャルーと………こいつはエレェ大物が出張ってきたじゃない。(元々こいつらは知り合いだったのか?……)そうか。わざわざ監視カメラに映ることで手出しするなと牽制してきたわけか」
少し嬉しそうにスカジャンを着た猿は画面を覗き込む。
「ヤロチ様?顔が怖かです」
「あぁ?俺の顔が聖母だって?全くノットは褒め上手だな!」
「そんなことは言っておりません!それよりも……」
「あぁ、シャルーがあっちサイドについたのか、ただ、『鷹波』と知り合いなだけなのか。どちらにしても確かめに行かないとな。なぁ、朱藤」
すると奥からショートカットの女性が現れた。
「名前を呼ばないでもらえる?アンタらとは利害一致しただけだから組んでるだけで、そいつがなくなったら即殺すよ。忘れんな。」
「いいねぇ、その強気な感じ。結婚してやりたいぜぃ」
「はっ、その竿をちょん切ってまともな服装するなら首輪をつけてデートしてやんよ」
明らかに狭い空間が圧迫されていく。1ミリたりとも動いていないのに、時計の針が進む度、身体が動かなくなってくる。そんな時
「パンッ、はい終了!」
朱藤の横からスーツを着た男が現れた!
「み、三笠司令!!」
驚いた顔をした朱藤は素早く敬礼をした。
「よくないな朱藤。またまだこちらさんは『味方』だ。仲良くね。」
「はい!」
明らかにヤロチに聞こえる声量で言っている。しかし、ヤロチはピクリともしなかった。
「すまないね、部下が暴言を吐いてしまったみたいで」
「ん、あぁ、気にするな。挨拶を交わしたようなもんだ。来て早々だけどよ」
「どうした」
「このクソ猿についてるこの男………」
「(このクソ猿ね………)あぁ、間違いない。海防一佐の不知火だな!(何故こんなところに……)」
三笠は少し沈黙した後、ヤロチを見て
「事情はわかった、穏便に事を進めてみよう………穏便にね!」
そう言って朱藤を連れて部屋を出た。
「モマャーズの書店にてシャルーと思われる猿を発見。どうします?今すぐ捕まえます?命令されれば部隊を派遣しますが……」
「へへへ。あんな『退屈な所』にいちゃあ『こっち』に来たくなんのも無理ねぇ。もう少し堪能させといてやれ。へへっ。」
筋肉隆々なボディにスカジャンを着て女をはべらかせてる男は言った。
「で、ですが、この映像を……」
メガネをかけたソフトモヒカンの猿はパソコンを彼に見せた。
「あん?シャルーと………こいつはエレェ大物が出張ってきたじゃない。(元々こいつらは知り合いだったのか?……)そうか。わざわざ監視カメラに映ることで手出しするなと牽制してきたわけか」
少し嬉しそうにスカジャンを着た猿は画面を覗き込む。
「ヤロチ様?顔が怖かです」
「あぁ?俺の顔が聖母だって?全くノットは褒め上手だな!」
「そんなことは言っておりません!それよりも……」
「あぁ、シャルーがあっちサイドについたのか、ただ、『鷹波』と知り合いなだけなのか。どちらにしても確かめに行かないとな。なぁ、朱藤」
すると奥からショートカットの女性が現れた。
「名前を呼ばないでもらえる?アンタらとは利害一致しただけだから組んでるだけで、そいつがなくなったら即殺すよ。忘れんな。」
「いいねぇ、その強気な感じ。結婚してやりたいぜぃ」
「はっ、その竿をちょん切ってまともな服装するなら首輪をつけてデートしてやんよ」
明らかに狭い空間が圧迫されていく。1ミリたりとも動いていないのに、時計の針が進む度、身体が動かなくなってくる。そんな時
「パンッ、はい終了!」
朱藤の横からスーツを着た男が現れた!
「み、三笠司令!!」
驚いた顔をした朱藤は素早く敬礼をした。
「よくないな朱藤。またまだこちらさんは『味方』だ。仲良くね。」
「はい!」
明らかにヤロチに聞こえる声量で言っている。しかし、ヤロチはピクリともしなかった。
「すまないね、部下が暴言を吐いてしまったみたいで」
「ん、あぁ、気にするな。挨拶を交わしたようなもんだ。来て早々だけどよ」
「どうした」
「このクソ猿についてるこの男………」
「(このクソ猿ね………)あぁ、間違いない。海防一佐の不知火だな!(何故こんなところに……)」
三笠は少し沈黙した後、ヤロチを見て
「事情はわかった、穏便に事を進めてみよう………穏便にね!」
そう言って朱藤を連れて部屋を出た。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
☘ 累計ポイント/ 180万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
✿ 私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
Husband's secret (夫の秘密)
設楽理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる