カノジョの秘密は俺だけが知っていればいい。

多上陸夜

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隠し事はコジレる?

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莉乃の反応がいちいち可愛いくて、どうしたら良いのか。
今日一緒にいたら、抑える自信はない。
莉乃の初めては欲しいけど、今じゃない様な気がする。
性急過ぎて嫌われたら、立ち直れない…。

莉乃が俺の自宅へ泊まるのは2度目だが、前回はキスすら出来ず…色々あった。
今日…………。


俺がシャワーを浴びながら、気持ちを落ち着かせリビングへ戻る。
莉乃も汗を流したいとバスルームへ。


莉乃が戻るまでも、俺はどうしたらいいか考えてしまう。
莉乃の今の行動は、今日大丈夫という事なのか。
ただ、本当に汗を流したいだけなのか?
そう考えても、答えはまとまらない。

バスルームから声が聞こえ、ガタンと大きな音もしている。
「莉乃……何かあった?」
声を掛けようとバスルームの扉を開ける。
浴槽から上がり、体勢を崩したのか莉乃が倒れている。
「ごめんなさい。左脚が引っかかったみたいで」
申し訳無さそうに言う莉乃に、バスタオルを掛け抱き上げる。
俺の部屋……ベッドまで連れて行き、ゆっくり降ろす。
莉乃の左脚…義足を外しているのは前回も確認している為、気にはならなかった。
でも、湯上がりの莉乃の姿はヤバい。
これ以上は、見てはいけない…………。

この感情を悟られないよう、莉乃の着替えを取りに行くからと部屋を出…………………れなかった。

「惶伽…。やっぱり別れたくなったの?」
今にも泣きそうな様子で、言われれば部屋から出る選択肢は俺にはない!
「莉乃。何でそう思うのか教えて欲しい」
直ぐに莉乃のいるベッドに腰を掛け、抱きしめキスをする。
俺のキスに安心したのか、固まっていた身体が解れていく。
「脚……見て、いつもの惶伽じゃない気がしたから」
莉乃の答えに、自分が莉乃へ欲情し求めてしまいそうな衝動を顔に出さまいとした結果、莉乃を不安がらせてしまったことに気づく。
「さっきのは、莉乃が好き過ぎて……莉乃が欲しくて……。でも、莉乃が不安にならないように我慢してたからだよ」
俺は、正直に莉乃への想いを打ち明ける。莉乃が不安になる方が、俺にとっては1番の苦痛だから。

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