夜の冒険者は牙をむく

かぷか

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13 初討伐


 朝からロキに叩き起こされた。俺がサルノに居るときはロキも一緒に宿に泊まらせていた。少しでも俺との時間を共有したかった。

今回はレイも一緒だから3人部屋をとった。3人部屋の方が、広くてお得なんだな!いいな!と言ったら二人とも不服そうだった。

 ロキの成果を見たがまぁ良かったな。ちょっとだけ殺気混ぜたのわかったかな?ロキに戦いのを見せてあげれたかなー?感じてくれたらいいな~

それに、もともとここに来たのも討伐一緒に行かせるつもりだったしな。レイもいるから丁度いい、時期としては頃合いかな。

にしても、ロキにをかけた時レイが叫んだのはわかるが。魔術も出そうとしてたな。殺気=殺すとは限らないが、まだわかんないかもな。

てか何の魔術だしかけたんだ?やっぱ氷かな。

「ソード早く起きろよ!」

「討伐依頼は逃げないから…まだ寝たい」

「逃げる!いい討伐依頼は早い者勝ちと誰もが知ってる事実だ!!早くいこー!」

「あ゛~レイは?」

「さっき起きてた」

「……。午後からで」

「ない!!絶対ない!!!」

 昨日こいつが一番疲れてる筈なのに。ロキのパワーはすげぇな。そーいや、昨日剣も落とさなかったしスタミナもきれてなかったな。良いことだ。

「諦めろ、ほら行くぞ」

レイが着替え終わって言った。

「はぁ…今起きる」


さぁ起きるぞ………

……起きてやるんだ。

……………。

「「起きろよ!!」」


□□□

 二人に腕を引っ張られ眠たい体と頭を起こして身仕度をした。

「二人とも朝ごはんは?」

「「まだ」」

「じゃあ、依頼見てその後食べるか」

「ここの討伐依頼初めて来たけど、どんな感じだ?」

「普通~」

ロキが説明に入る。

「説明になってない。討伐、騎士や兵士からの依頼が4割づつで残り2割は民間かな?討伐はいろいろあって、大体中堅冒険者が受けるやつが多い気がします」

「へー民間の依頼はロキも受けれるんだろ?」

「孤児は特に受けれます!このサルノ内しかダメだけど」

 そ、なのでロキは他の依頼も見れるし孤児だが少しは稼げる。だが、俺は民間依頼はご飯食べれるぐらいだけにしとけと話した。学校と鍛練と遊ぶ方がいいからな。

 民間の依頼を受けすぎて兵士に誘われるなんてよくある話しだしな。身近なトラブルにも巻き込ませたくない。

「そーいや、ロキは討伐にどうやって連れてくんだ?冒険者プレート無いだろ?仮申請だって17歳からだろ」

「普通に連れてく。コレとコレとコレ」

 討伐依頼表を見てソードは迷いなく選んだ。
 プレートに依頼書を読み取らせ受付完了。後は終了したら受付にプレートを見せてお金を入金してもらえば完了となる。

朝ごはんを食べて門の方へ向かう。

「ロキ、じゃあまた後で」

 手を降ってロキは掛けていった。討伐依頼を受付た冒険者は出入りは基本自由になる。ロキは未成年だから当然受けれないので一般の門から出た。

ロキと合流して、討伐に向かう。

「ロキ、討伐に連れていってやるって言ったが、わかってると思うけど…」

「わかってるよ、ついてくだけだろ」

「あ?」

レイが変な声を出す。

「ロキが参加したのバレたら俺もレイも捕まるからな。だから、見てるだけで手を出すなよ」

「連れていってくれるだけで嬉しいからいい!」

 そう、未成年を討伐に参加させるのはどの国も御法度。それが見つかれば捕まる。17歳で仮申請をして1年かけて下級依頼を受けながら冒険経験をつみ18歳になって晴れて冒険者になる。

 無謀な若者を作らない為の厳正で歴史のある制度である。が、裏を返せばしなければいいのだ。

「あーそゆこと」

 レイも納得した。正規のルートで冒険者になったレイは思いつかなかった。それはある意味、由緒ある有名学校に行っていた証拠でもある。

「ロキ、復唱~」

「1.手は出さない 2.口も出さない 3.たまたま通りかかって見えただけ」

レイに宣言するように言った。

「なるほどな」

「てことで、まずは薬草探すぞ!!」

「「えー」」

「何だよ!基本だろ!」

「「討伐じゃねぇし!!」」

 二人の嫌そうな顔は無視!
 討伐途中に拾えるから、いいんだよ!

 薬草をそこそこで切り上げ本来の討伐場所にいく。勿論、ロキは隠し短剣意外の武器なし。

「で、討伐は何だ?」

「ハブウルフ~森を群れで暴れてるんだとさ。そんな遠くないし森を散策しながら行くぞ~」

 走りだすとソードは森に一直線に走る。街道も山もお構い無しに一直線。見失わないようにロキも着いていく。

2時間走りっぱなしでソードは足を止めた。

「ロキはここ迄、自分で見える場所わかるか?」
「んー木の上?」
「んじゃ、木の上の足場が無くなったら?」
「避けながら追う」

「それじゃ足りない。ハブウルフより風下に避けて自分の匂いを消してから追え。あいつらは鼻が利くから風上に入るな。後は縄張りの匂いに気をつけろ」

「レイはロキと反対側に居て。連れてくるから」
「おぅ」

「ロキ、しっかり見とけよ」
「はい」

「じゃあ、行ってきます!」

ロキの「はい」はちゃんとしてる時かしてない時だな。前者だったらいいな~さて、連れてくるか。
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