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31 知るという事
「へー!ここがソードの部屋なんだ!普通!」
「普通だよ!」
「隣の部屋見たら驚くぞ」
「見なくていい!」
「見たい」
初めてのソードの部屋を楽しそうに見るロキ。勿論、レイが見たあの部屋も見る。
「すごい、ソード!これすごいじゃん」
「だろ?俺もビビった。さすがソードだよな」
「……ありがとう」
あ、レイも凄いって思ってくれてたんだ。よかった。てっきり、変なの見せたから引かれたかと思った~
照れたソードを二人がぎゅっと抱き締めた。
あれからソード達は学校を出てグースにあるソードの部屋に帰宅した。ロキの転入は来週からとなり、今週はソード達といれることになった。
「てか、何でベッドダブルなの?」
「シングルだったのを」
「俺が買った!」
「……。まぁ、いいですけど今日は俺、ここで寝ます」
「三人はきついだろ!宿とれよ二人で」
「「やだ」」
「はぁ~」
ため息をつき、三人だとこの部屋手狭だな~と思いながらお菓子を食べた。落ち着いた所でレイが話を切り出す。
「ロキも居るから丁度いい。ソード話がある」
「ん?」
今日、レオと話した事と今までの出来事をソードに話してみた。なぜ、ソードがいつも唐突な行動をとるのかレイは自分なりに考えた答えがこれだった。
「ソード、お前未来が予知できるのか?」
ロキは驚いて絶句している。すると、ソードは軽く話した。
「んーちょっと違う。多分」
「でも…今までの行動を見てるとそうとしか」
「厳密に言うと違うと思うが。みたいなものかな?」
ソードの話はこうだった。いつからかはわからないが、寝ていると夢を見る時があるそうだ。その時に夢の中で違和感がでてくるらしい。人がでてくる夢が大体その違和感らしい。で、何日か何ヵ月かするとその人に何かが起こってると。それは、自分で止めれないし、起こった後なのだと。
「予知なら止めたりできるが、起こった後にはどうしようもない。しかも、曖昧だから何が起こるか迄はわからない。ただ、いつも誰かの危機が迫る時に見る。もしかしたら、まだ間に合うかもしれないって思ってかけつけるけど。でも、いつも終わった後なんだ」
ソードは少し悲しげに言った。
ニケとレオのはそれだったのかと合点がいったレイだった。だから、あんな必死に会いに行ったのも納得できた。ただ、一つ疑問が。
「テッタの時は?」
「あーあれは、頭に急に浮かんだり目に見えたり。何でかはわかんない」
こっちはまた夢とは別か?
わかんねぇな…レオの知ってるのはこれの方か…。
「なぁ、体に異変とかは無いのか?」
「今の所無い」
「そっか、なら良かった。てか、なんだよそれ」
「…やっぱ、気持ち悪いよな?」
「いや全然、早く言えっていいたいが、こんな事いえないよな」
「うん、言っても仕方ないしな。不安煽るだけだし。実際、嫌な事が起きてるしな。てかレイ良くわかったな」
「まぁ、ソードの事だからな」
ふと、喋らないロキを見た。
「うぅ…だからソード、急に出ていっちゃう時あったんだ。それなのに俺…うぅ…」
「わー!ロキ泣くな!」
「だって…そんな、うぅ…俺の時ぅ…も…」
ソードが慌ててロキに駆け寄りあたふたする。ロキはソードに抱きつき泣いていた。ソードもロキを抱き締めた。
「ロキ悪かった、ちゃんと言ってなくて。嫌だったよな。どうしても言えなくてさゴメン」
「いい、うぅ…いいからソード謝らないで…うぅ…」
「あ~ロキ泣いたらやだ~お菓子食べよう。な?」
ロキはロキで今までのソードの気持ちを考え、思うことがあった様子。そんな中レイが話す。
「ソード、もしまたそういう時があったら、連れてってくれ。一人で行くなよ」
ソードは冷静にレイに答えた。
「……嫌だ」
「実際一人で行った方が早く着くし、待ってられない。時間が惜しい。もしかしたら危機に間に合うかもしれない。連れてはいかない」
「それは、俺が足手まといってことか?」
「……。俺の行動に制限はかけないでほしい」
「じゃあ、俺がソードについて行けたらどうだ?」
「それなら、いいよ」
「よし、ありがとうな」
「ん、レイこそ」
……俺はバカか。
連れてってなんて、甘えてんじゃねぇよ。誰を好きになったと思ってんだよ。これじゃソードに愛想つかされるかもな。くそ、情けねぇ。
レイはソードの事を思うばかりに、ソードの気持ちを考えず自分のワガママな発言をしたと反省した。
ソードは優しくて厳しい。レイは一人で悲しい思いをさせたくないから一緒に行きたいと思ったがソードはそれは要らないと突っぱねる。
それよりも一番に何を優先するか決めている。自分の気持ちを後回しに誰かを助けようとする。そこに、いつも寄り添いたいとレイは思った。
「俺も行く」
「学校優先な」
ロキは泣き止み、ソードも二人に打ち明けた事で少し楽になった。
□□□〈レオ〉
俺がシャワーを浴びていたらレイが来た。
なんだ?
警戒してるな。
ドア付近にいるなんて聞かれたくない話しか。ま、ソードの事だろうな。
「悪い、待たせたな」
レイが焦っていたが話はやはりソードの事だった。しかも、あいつのよくわからない勘みたいなやつの話だった。
知らない訳じゃないがちょっと俺の知ってるソードの話しと違うか?
「そりゃ、前にニケの時みたいな感じか?」
俺の知ってるのは急に話し出す感じだがちょっと種類が違うがな。でも、レイの言いたいことはわかる。アレだろ?
「………誰かの何かに繋がったりとかか?」
レイも気がついたか。勘のいいやつだな、そらソードが気に入るわけだな。
ニケの時に何かあったか……
「ちなみに、それがあった後は普通か?」
なんだ?本人はなんともなさそうだったがな。レイは何か心配してんのか。俺より知ってそうだな。話さないでもいいと思ったが、こいつにはソードの実家の話して良さそうだな。
俺もこれは人づてで聞いたからこれ以上知りたいなら自分で確かめるんだな。
「俺より詳しい事情がわかるやつがいるぞ、知りたいならそいつ尋ねたらどうだ?もしかしたら、何かわかるかもな」
「そうか、因みに焔目はわかるか?」
焔目?ソードがか?
「なんだそりゃ?それもソードがらみか?」
「いいや。助かった」
こっちは牽制されたか、誰かに知られたくないのはこの話か。焔目ね、ソードがだろうな…。目がなんだってんだ?そんなにソードを知りたいかね~ソードはソードだろうに。
「レイ、知ってどーする?」
「ん、どーもしない。一緒にいたいだけ」
んー違ったか。てっきり知りたがりかと思ったがレイが知りたいのはソードの気持ちか…多分支えたいんだろうな。なんだよ、やるじゃねぇか。
ソードを振り向かせるのには苦労だな。
ま、頑張れよ。
「そうか」
「あ、来週からロキ宜しくな!」
いいやつだな。
さて、ロキはどーすんだ~レイは強敵だぞ。
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