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42 レイの家 ⑤
レイが実家に帰って1ヶ月以上たった。ソードの元に何回か属の者が現れたが、特に何もする事なく去っていった。しばらくしたら、パタリと気配が消え監視される事も無くなった。それは、レイの帰宅が近いともとれソードは久々に我が家に戻った。
だめだ、あいつらの監視かなりイラついた。
あれから何回も宿に来やがって思った以上に鬱陶しい。
何なんだよアイツらは見習いか?
ノックして断るとまたノックして来るし。
しかも、ちょっとレイを匂わせる言い方して近づこうとしやがって!普通に俺に用があんなら来いよな~告白できない女子かよ!
暗殺者のがまだわかりやすい。
警戒した俺がバカみたいだ!
クソ~久しぶりにイラつく。
無心になりたい。
あ゛~深夜に討伐にいく!
□□□〈監視の属〉
全然情報が掴めない。こんなに掴めないやつは初めてだ。ヒューズのガルシアにいるのは間違いない。レイ様が通った検問から情報を得たのはフードを被った目付きの悪い眼鏡のやつと若い子どもと一緒だったと。間違いなくフードの方だ。
それからは、ハブウルフ乗り場をしらみつぶしに探しようやく手に入れたのはソードと言う名前でぐらいだ。
冒険者なら必ず討伐依頼所に来るはずなのに、全くそれらしいのはいない。なぜだ、ここなら直ぐに見つかると思ったんだが。
「そっちの情報は?」
「特にありません」
「手詰まりか…」
「他も探しましょう、冒険者なら酒場や賭場などにもいるかもしれません。調べ物するなら図書館もあり得ます」
「そうだな」
二人は話した場所を探すがソードは見つからないため焦りがでる。クラークス家直々の命令のため失敗はできない。
「容易に見つかると思ったんだが」
「何か手だては…一応また依頼所に行きますか?」
「そうだな、必ず見つけ出さねば…」
「行く前に何かお腹にいれましょう」
「そうだな、簡単なものにするか」
「ではあそこの店で」
二人は歩きながら食べれる物を近くの店で頼んだ。待っている間、隣の店に行列ができているのに目が行った。
「すごい人気ですね」
「甘い匂いがするから、菓子屋か?」
「若い女子に人気なんですかね」
「そーだな、いや男もいるな」
「何かあの男、フードに眼鏡ですね。探してる人あんな感じですよね」
「そーだな…」
「目付き悪いですね」
「そーだな…」
「お待たせしました~」
「「どーも」」
二人はハムハムと食べながらフードの男に目を向けた。
はむはむ。
「「………。」」
「あれ、だな」
「ですよね!?」
偶然にもソードを見つけた二人はそのまま尾行した。剣術訓練学校に向かうソードに二人はここまでかと距離を置き離れた場所から監視する。
「学校はまずいですね、警備もしっかりしてますし。ましてやここは剣術訓練学校、他よりも厳しいはずです」
「そうだな、出てくるまで待つか」
しばらくしてソードが出てくる。家を突き止めれるかと思ったが宿に行った。
「宿…冒険者だからですかね?」
「そうだな。もしかしたら、移動するかもしれん、このまま動きがあるまで監視だな」
動きがあったのは属のほう。別の属が追い情報を持ってくる。
「動きは?」
「特になしだ」
「そうですか。シリル様からの伝言で接触せよとの事です。情報を1つでも多く。後はレイ様との関係を聞き出し親しい仲なら破談に」
「そうか」
「どうしますか?」
「普通に接触しよう」
「相手は冒険者です、警戒するのでは?」
「ただの冒険者だろ、レイ様と知り合いと言えばすぐに開けてくれるはずだ。そして二人の仲を聞き出し別れさせる」
「わかりました」
二人でソードの泊まる宿へ向かい、ドアを叩いた。この時二人は、直接普通に会話ぐらいはできると思っていた。
コンコン 出ない。
コンコン また、出ない。
「でませんね、居留守ですかね」
「電気はついている、出るまで叩くぞ」
ヒソヒソと二人は話した。
コンコン 出ない
「中々でないな」
「はい」
コンコン
「どちら様ですか?」
やっと出た!
さあ、話してもらうぞ。
レイ様を引き合いに出せば警戒もないだろう。
「レイ様の友人です」
「何か」
「伝言を預かりました」
「あ、大丈夫です。おかえり下さい」
「「……。」」
え?
プチパニックになる。もう一人も首を振り、わからないとジェスチャーをした。
出直すと口パクをして、二人はその場を去った。
「どー言う事ですか?」
「わからない、しれた仲なら数日会ってないし伝言は聞きたいと思うのだか…わからないまるで他人扱いだ」
別日2回目
「よし、もう一回行く。次は会って話す」
「はい」
コンコン でない。 コンコン でない。
コンコン でない。 コンコン 「何か」
「レイさんの友人です」
「……。」
「レイさんが急用だとお呼びです」
「あ、大丈夫です。おかえり下さい」
なぜだ、急用だぞ!レイ様の急用どうでもいいのか?
別日3日目
「なかなか出てきてくれませんね」
「今日こそは、手荒な真似はしたくなかったが」
ドンドン! ドンドン!
ノックから拳でドアを叩く。
ドンドン! ドンドン!
「あの、ドア叩かないようにお願いしますよ」
「「すみません」」
宿屋に叱られた…。
別日4日目
もう、返事もしてくれなくなった。
「そーいえば、甘いもの好きでしたね。並んでましたし」
「そうだな…情報に入れるか…」
「…ですね」
そして二人はソードが甘いものが好きという報告をしたのだった。
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