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60 会議
「それでは、只今より会議を始めます」
「「はい」」
「本日の議題は《部屋が狭い》です。意見のあるかたどーぞ」
「はい」
突如ソードの部屋で開かれた会議はリッカ旅行から帰宅し部屋が狭いと訴えるソードから始まった。そんな会議はロキが取り仕切る中、行われた。
「では、レイ君どーぞ」
「ソードの部屋が狭いので引っ越しを提案します」
その案には前から三人とも賛成だった。ロキも17歳になり学校が終わるまで後半分。元々ソードの独り暮らし用の部屋にレイが住み込み、今度はロキがソード達と一緒に暮らすとなるとかなり手狭であった。引っ越しには賛成だったが会議が行われると言う事は一致しない部分があったのだ。
「はい」
「ソード君どーぞ」
「引っ越し先はお菓子屋がたくさんあるガルシアを希望します!!」
「はい」
「レイ君」
「ガルシアは便利ですが、家賃が高く同じ金額を出すなら広い部屋の借りれるゼンテを希望します」
休暇で訪れたゼンテをレイは気に入ったといい、そこに住みたいと提案したがお菓子屋が少ないためソードは渋っていた。
ロキはというと…どこでも良かった。
「待て、レイ。ゼンテにはお菓子屋が少ない。致命的だ!」
「お菓子は買い出しに行けばいいだろ」
「すぐ、買いに行けない!!」
「1日あれば行けるだろ」
「夜中に食べたくなったら、朝になっちゃう!」
「我慢しろよ、てか買い置きしろ」
「えーえー。ロキ~レイがあんな事言う~」
「俺は正直どこでもいいですが、本来は広い部屋に住むという話なので。多分ガルシアへ行ったら今と変わらないと…」
「えー!ロキまでー」
「ほら、ゼンテなら緑いっぱいだし今と同じ金額でめちゃくちゃ広い部屋借りれるぞ。それに人も少ない!」
「えーえーならグースでもいいじゃん」
「グースでもいいけど、今より広い部屋にするなら家賃高くなるし、そんなにガルシアと変わんないじゃん。しかもゼンテとグースなら近いからお菓子屋行きたいならグース行けよ」
「ガルシアにしかないお菓子屋があるんだよ!」
ロキがやれやれと口を開いた。
「なら、お菓子専用のストックルーム1部屋あればいいんじゃない?それに、お菓子屋探せばあるかもよ?」
「……。」
「部屋広い方がいいだろ」
「……。」
「ベッド広いの置けるし」
「……。」
「静かで人もそんなにいない」
「…わかった」
「やったー!俺、さっそく部屋探す~!」
「では、部屋が狭い問題はゼンテに住むで決定。以上会議を終了します」
こうして三人はロキの学校が修業したらグースを出て新しくゼンテに住む事が決定した。
□□□〈ミイナ〉
レイが好きな人を見せたいと言って紹介してくれたのがソードさん。そして、もう一人は話にでてた学生のロキ君かな?
初めてソードさんを見た。そんなに身長かわらなかったな~。それに、意外と普通?レイならもっとめちゃくちゃ可愛い子か綺麗な人選びそうなのに。隣のロキ君なかなか可愛い顔してたな。モテそう~それに若い。
自分の上司に一応紹介しとこうかな。
「あの、スメルさん。僕の友人が来てるんですが、紹介してもいいですか?」
「えーいいよ。研究が遅れる」
「そう、言わず。ずっと籠りっぱなしじゃないですか。体に悪いですよ、ちょっとぐらい動いた方がいいと思いますよ」
この人、全く動かないんだよな~だから、こんな体になるんだよ。研究員としては優秀なんだけどな。
「わかったよ」
皆にスメルさんを紹介しようとしたらソードさんが叫び声をあげた。どうやら、スメルさんを知ってるようだ。しかも、全然嬉しくなさそう。スメルさんが近寄り過ぎたからロキ君がソードさん抱っこしてる。抱っこ?
スメルさんめちゃくちゃ嫌がられてない?
それにあの距離感、近すぎるんだよあの人。
てかソードさん嫌なのに会う約束するのすごいな…そんなにお菓子好きなんだ。
少し話を聞いてスメルさんと同じ学校の同期とわかったが。まぁ、プライベートではあの人と関わりたくないよな。わからんでもない。
てことで、四人でご飯を食べに来た。
今日はレイの事いろいろ聞けるし楽しみだな~
「レイの好きな人を見れて嬉しいです」
「あーミイナ、ちなみにロキもソード好きなんだ」
「へぇ~」
「はい」
「……え?」
え、今、何て!?
ロキ君もソードさん好きなの!?
「はい」てことは三人で付き合ってるって事だよな??
二人ともいいの!?
レイがプロポーズしたの1年ぐらい前だよな?
てことはソードさんまだ返事してないって事だよな?でもロキ君とも付き合ってて…
結婚も三人?それとも取り合ってる?
いや、そんな風に見えないけど。複雑なのかな?
何かいろいろ過ぎてなに聞いていいか迷う…。
てか何で三人普通なの!!
「三人は付き合ってるって事だよね」
「うん」
「はい」
「……。」
いや、この先聞けねーわ!!
何聞いたらいいの!
ソードさんが飲み物取りに行ったら、絡まれそうになってるのをロキ君があわてて連れ帰っていた。
絡まれやすいのかな?目付きかな?フードを被ってお菓子を食べ始めたソードさん。
不思議…
「ねぇソードさん、二人のどんな所が好きなの?」
「「!?」」
何でそこで二人が固まるの!?
変な事聞いた!?
「うーん…」
何、この二人の緊張感。
何!
「俺の事、好きな所」
「そうなんですね」
ホッ…普通に答えてくれた。
何でこっちがホッとするんだ。
あれ、二人もホッとしてる??
謎すぎる。
付き合ってるんだよね…?
この後、同じ質問を二人にもしたけど二人はめちゃくちゃ好きみたいで止まらなかった。
レイ、こんなんだっけ?
歴代の付き合った人達が見たら…レイ様像崩れるな。
ソードさんは「趣味悪い」って言ってたけど話してたら三人仲良さそうだしいいよね?
□□□
研究室
「スメルさん、ソードさんどんな人ですか?」
「ミイナも興味あるの?あれ、初めに僕がみつけたんだからね!」
「取りませんよ…」
てか、レイとロキ君と付き合ってるし。知らなさそうだから黙っとこ。
「目だよ目!あの見透かした感じの!」
「あー目付きちょっと悪いですかね?まぁ、あれぐらい普通じゃないですか?」
「違うんだよな~感じない?あのヒリヒリする感覚」
「んーよくわかりません。性格とか聞きたいです」
「あー性格は、よくわかんない。でも、アイツ俺の事見放さないからいい奴じゃない?」
「そうですか…」
それでよく友達って言えるなこの人。
結局スメルさんに聞いたところでよくわからなかったが、この後のソードさんの話を聞かされ俺も驚いた。
正直、聞いて良かったのかな…二人とも辛そうだったな。きっと三人にしかわかり得ない事が今までに幾つかあったんだろうな。
次の日にまたレイ達が来てビックリしたけど、スメルさんはソードさん来て喜んでた。二人は渋々にしか見えなかったけど。そりゃそうか、昨日のあれだし。
なのに当の本人は普通にお菓子取りに来たっていう、ちょっとソードさん可愛いな。嬉しそうだし。何か知れば知るほど謎が深まるな~もっと話してみたいな。興味が沸くのわかる気がするかも…
それに、ほんのちょっとだけ同じ研究者としてソードさんを調べてみたいと思ったけど一生かかっても無理だとすぐに悟った。
だって、あんなレイ見たことないんだもん~!!
「うぎゃーー!!」
「スメルさん、諦めてください!ソードさんはレイとロキ君のですよ!」
「嫌だー!!諦めない!!」
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