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第二部
8 謎の男 ②
『カウロック国』別名「黄土の国」と呼ばれ広い高原にごつごつした岩崖が有名な国。気候もよく土地は恵まれている。
隣国はヒューズとグリーンセル、どちらも今は友好関係を保っている。条約も結び協定もあり、治安も良いとされている。
こんなにも豊かな国だが人手不足に悩まされていた。一つを除けば誰もが住みたい平和な国たがその一つが重く国にのし掛かる。
カウロックの南に位置する場所は全て魔の森で囲まれており国を脅かす最大の問題だった。人々は魔獣を恐れ国を離れる人も少なくなかった。
無論兵士はいたのだがヒューズ国との協定でヴィゴラの領土戦に大量に駆り出していた。国の人手不足もあり魔の森まで活発になれば攻めこまれかねない。そこを冒険者の協力を経て何とかしのいできた。だが、ここ最近ヒューズからの兵士要請が上澄みになり更に魔獣の情報も上がってきていた。
「王、また情報が」
「またか」
フェリシア=エマ=スマース女王。才色兼備で市民からの信頼も厚く行動や考えも慎重で武力行使のヒューズとは真逆の存在である。故にヒューズからは使い回しのような存在であり国の為仕方なく協和している状態であった。
「これで目撃は17件になります。いずれも種類は重複していて2~3体かと。ただし魔獣が強力なため上級者でないと仕留めれません」
「もっと調べろ、末端にも全てだ。手が足りないというのに。上級冒険者もかき集めれるだけ集めろ」
最近強い魔獣の目撃が頻繁している、今までそんな事はなかった。間違いなく何かの前兆だ。嫌な予感がする。情報からすると故意としか考えられない。
ヴィゴラか…それともウェザーか。ヒューズは協定を組んでいる。グリーンセルは我が国無しでは成り立たない。
「お前はどう思う」
「攻めこむ気…ですかね」
「何処だと思う?」
「ヒューズだったら面白いですね」
「あり得ないぞ!大量の兵士を出し協定まで結んでいる!」
「それが何か?攻められる時は攻められます」
そんなのが曲がり通るものか。そんな事はあってはならない!ならないんだ……
□□□
あれからソード達は月に1度は魔の森を訪れ情報を収集していたが目立った動きはなかった。
ゼンテの家は冬になると山に囲まれているため雪が積もる。そんな中でも情報を集めようとしていた。
「出かけるのか?」
「うん」
「動きがあるかないか確認したい」
「わかった、俺らも行く」
細かい動きもすべて今は情報になりそれが何かの紐を解く鍵になるかもしれないと信じていた。三人はハブウルフを使いカウロックまで駆ける。冬場の依頼所は人も依頼も少なく閑散としていた。
「流石に冬場に薬草依頼は無いね」
「はは、だな」
三人で依頼を見ていたら後ろから話しかけられた。
「ソードさん、また会いましたね」
この男は以前話を聞きたいと部屋に案内した責任者だった。
「良かったら寒いのでお茶でも…」
「いえ、結構です。すぐ出ます」
「そうですか。そちらの二人は?」
「冒険者です」
「この間の魔獣は三人で?」
レイもロキも話しかけられても一切情報は話すなとソードに言われていた。
「そんな感じです」
「それはそれは、二人とも強そうだ」
口角を上げソードはにこりと見えるような表情だけした。
「でわ、行きます」
「あ~良かったらこの依頼受けてもらえませんか?」
ポケットから直接紙を出してソードに見せた。紙には冬場に見る魔獣討伐の依頼だった。
「困ってましてね」
「何故私に?」
「いえ、無理ならそのお二人のどちらかでも構いません」
こっちが狙いだとしたら強い冒険者探してるのか。何も情報が無いよりましか、直接依頼の誘い込み受けてみるか。
「いいのか?」
「…実際わからない、ただ気になる」
この後討伐報告をして終わり別部屋に案内され話を聞かれた。やはり魔獣退治の上級者依頼で魔獣を倒して欲しいとごく普通にみえたが、三人は魔獣の食い止める係だとわかった。
□□□
第4深層中半
「君はどこでこれを?」
「頼まれただけだ」
「誰に?」
「知らない男に渡された。そんな事より…おい、早くそれ打って帰るぞ!第4なんてヤバいに決まってる!」
予想通りの答え、人相を聞いた所でいらない情報が増えるだけ。
「でも、私がいればここに来れます、来れるだけですけど」
「何でもいい!第4の魔獣に打て!俺はこんなとこさっと…うわ!」
「私はここに連れてきただけ、打つのは貴方の仕事ですよ」
「な!うわ、なんだこいつは!助けろ!」
ピー!!
「そんなの鳴らしてもここに助けに来る人なんていませんよ」
「ぐぅわー!!ぐお゛」
「派手に飛んだな…拾いに行くか」
さてさて、一番欲しいものを貰おうかな。情報収集とは言え嫌な役だな。助けてもいいんだけど金で動く奴だし…みっけ☆
誰だ、速いな
双剣…?
何も知らずに助けに来たか。まぁ端から見たら冒険者が助け呼んだだけに見えるし。
彼にこの事態が見つかったから俺の失態か?いや、彼と会えたからこの失態は失態にならないか。それにしてもこんな所で会えるとは嬉しいな~助けたらもっと仲良くなれるかな。
!?
なんだ…あれは…目が光ってる?
人か?人だよな…
あの強さは光る目のお陰か?
あ、しまった。
闘いに気を取られて助けるの忘れてた。
折角、王子様になれたのに。
魔獣にとどめを刺せなかったあの子は飛ばされ森へ沈んでいく。
……。
ふふふ、持って帰ろ
□□□〈謎の男達〉
「魔獣を仕向けた国がわかったが指示はやはり王か?」
「未確定」
「領土戦は起こさせない…止めなければ。私達にできる事はまだある。活発になる前にカウロックに入り王に会うか…グリーンセルも誤解をとらなければ」
「それは私が」
「先ずはこの薬の流出を止める。出所は間違いなくウェザーのクラークスだ、お前に行ってもらう」
「わかった」
「残りは魔獣の討伐と情報をできるだけ」
「「了解」」
隣国はヒューズとグリーンセル、どちらも今は友好関係を保っている。条約も結び協定もあり、治安も良いとされている。
こんなにも豊かな国だが人手不足に悩まされていた。一つを除けば誰もが住みたい平和な国たがその一つが重く国にのし掛かる。
カウロックの南に位置する場所は全て魔の森で囲まれており国を脅かす最大の問題だった。人々は魔獣を恐れ国を離れる人も少なくなかった。
無論兵士はいたのだがヒューズ国との協定でヴィゴラの領土戦に大量に駆り出していた。国の人手不足もあり魔の森まで活発になれば攻めこまれかねない。そこを冒険者の協力を経て何とかしのいできた。だが、ここ最近ヒューズからの兵士要請が上澄みになり更に魔獣の情報も上がってきていた。
「王、また情報が」
「またか」
フェリシア=エマ=スマース女王。才色兼備で市民からの信頼も厚く行動や考えも慎重で武力行使のヒューズとは真逆の存在である。故にヒューズからは使い回しのような存在であり国の為仕方なく協和している状態であった。
「これで目撃は17件になります。いずれも種類は重複していて2~3体かと。ただし魔獣が強力なため上級者でないと仕留めれません」
「もっと調べろ、末端にも全てだ。手が足りないというのに。上級冒険者もかき集めれるだけ集めろ」
最近強い魔獣の目撃が頻繁している、今までそんな事はなかった。間違いなく何かの前兆だ。嫌な予感がする。情報からすると故意としか考えられない。
ヴィゴラか…それともウェザーか。ヒューズは協定を組んでいる。グリーンセルは我が国無しでは成り立たない。
「お前はどう思う」
「攻めこむ気…ですかね」
「何処だと思う?」
「ヒューズだったら面白いですね」
「あり得ないぞ!大量の兵士を出し協定まで結んでいる!」
「それが何か?攻められる時は攻められます」
そんなのが曲がり通るものか。そんな事はあってはならない!ならないんだ……
□□□
あれからソード達は月に1度は魔の森を訪れ情報を収集していたが目立った動きはなかった。
ゼンテの家は冬になると山に囲まれているため雪が積もる。そんな中でも情報を集めようとしていた。
「出かけるのか?」
「うん」
「動きがあるかないか確認したい」
「わかった、俺らも行く」
細かい動きもすべて今は情報になりそれが何かの紐を解く鍵になるかもしれないと信じていた。三人はハブウルフを使いカウロックまで駆ける。冬場の依頼所は人も依頼も少なく閑散としていた。
「流石に冬場に薬草依頼は無いね」
「はは、だな」
三人で依頼を見ていたら後ろから話しかけられた。
「ソードさん、また会いましたね」
この男は以前話を聞きたいと部屋に案内した責任者だった。
「良かったら寒いのでお茶でも…」
「いえ、結構です。すぐ出ます」
「そうですか。そちらの二人は?」
「冒険者です」
「この間の魔獣は三人で?」
レイもロキも話しかけられても一切情報は話すなとソードに言われていた。
「そんな感じです」
「それはそれは、二人とも強そうだ」
口角を上げソードはにこりと見えるような表情だけした。
「でわ、行きます」
「あ~良かったらこの依頼受けてもらえませんか?」
ポケットから直接紙を出してソードに見せた。紙には冬場に見る魔獣討伐の依頼だった。
「困ってましてね」
「何故私に?」
「いえ、無理ならそのお二人のどちらかでも構いません」
こっちが狙いだとしたら強い冒険者探してるのか。何も情報が無いよりましか、直接依頼の誘い込み受けてみるか。
「いいのか?」
「…実際わからない、ただ気になる」
この後討伐報告をして終わり別部屋に案内され話を聞かれた。やはり魔獣退治の上級者依頼で魔獣を倒して欲しいとごく普通にみえたが、三人は魔獣の食い止める係だとわかった。
□□□
第4深層中半
「君はどこでこれを?」
「頼まれただけだ」
「誰に?」
「知らない男に渡された。そんな事より…おい、早くそれ打って帰るぞ!第4なんてヤバいに決まってる!」
予想通りの答え、人相を聞いた所でいらない情報が増えるだけ。
「でも、私がいればここに来れます、来れるだけですけど」
「何でもいい!第4の魔獣に打て!俺はこんなとこさっと…うわ!」
「私はここに連れてきただけ、打つのは貴方の仕事ですよ」
「な!うわ、なんだこいつは!助けろ!」
ピー!!
「そんなの鳴らしてもここに助けに来る人なんていませんよ」
「ぐぅわー!!ぐお゛」
「派手に飛んだな…拾いに行くか」
さてさて、一番欲しいものを貰おうかな。情報収集とは言え嫌な役だな。助けてもいいんだけど金で動く奴だし…みっけ☆
誰だ、速いな
双剣…?
何も知らずに助けに来たか。まぁ端から見たら冒険者が助け呼んだだけに見えるし。
彼にこの事態が見つかったから俺の失態か?いや、彼と会えたからこの失態は失態にならないか。それにしてもこんな所で会えるとは嬉しいな~助けたらもっと仲良くなれるかな。
!?
なんだ…あれは…目が光ってる?
人か?人だよな…
あの強さは光る目のお陰か?
あ、しまった。
闘いに気を取られて助けるの忘れてた。
折角、王子様になれたのに。
魔獣にとどめを刺せなかったあの子は飛ばされ森へ沈んでいく。
……。
ふふふ、持って帰ろ
□□□〈謎の男達〉
「魔獣を仕向けた国がわかったが指示はやはり王か?」
「未確定」
「領土戦は起こさせない…止めなければ。私達にできる事はまだある。活発になる前にカウロックに入り王に会うか…グリーンセルも誤解をとらなければ」
「それは私が」
「先ずはこの薬の流出を止める。出所は間違いなくウェザーのクラークスだ、お前に行ってもらう」
「わかった」
「残りは魔獣の討伐と情報をできるだけ」
「「了解」」
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