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第三部 最終
変わらぬ日々
相変わらず目は見えない。
「お菓子は?」
「食べる」
「いい場所ですよね」
「だな。アビサルの街は目と鼻の先で何かあっても大丈夫だしな。それに、静かだ」
「ハイルに設計してもらって良かった。ほぼレイの意見だったけどな」
「あいつも役にたった」
「レイさんの意見にハイル君困ってましたね」
城から見える森の中に大きな建物がある。2階建てにプライベートな庭が作られ湖も近くにある。
あれから数ヵ月たった。住み慣れたゼンテを引っ越し国籍も全てアビサルに移動させた。家からはシルバとレオのいる城がよく見える。
「この婚姻証明書ここに飾るね」
「ああ、よくもこれだけ証人の名前が書いてあるな」
「レオの結婚をそれだけ皆が望んでたんだよ。嬉しい。しかもソードの名前が一番大きく書いてある」
「んとに、あいつは」
「一番、喜んでたよね!」
ベランダテラスから二人で外を見る。
「全くあんな所に家を建てやがって」
「ここからよく見えていいんじゃない?」
「誰も寄り付かねぇじゃねぇかよ。普通、魔の森に建てるか?」
「ふふふ、ソードらしい。レオ、左腕はどう?」
「んー思ったより悪く無いな」
「良かった。優秀な技術者揃えたからね」
「ありがとな」
「じゃあ、抱きしめてくれる?」
「ん、あ…」
「レオ?」
「抱きしめるだけじゃ終わらないな」
シルバ=レオナルド=ブルーク
技術力と魔獣討伐に力を入れ国を発展させる。生涯中立国を貫き領土戦時代から国の発展と技術戦へと変えていった。レオと国を生涯愛する
レオナルド=アーサー=ブルーク
シルバの支えとなり一生その身を捧げる。左義手は彼の強さの象徴となり他国でも優秀な剣術士として名をはせる。シルバを生涯守り愛し続ける
「ヒューズが領土戦から全て手を引くらしい。圧力も解除だ、ずいぶんしおらしくなったな」
「そうですね」
「なんだ、つまらなそうだな」
「いいえ」
「可愛くないな」
「貴方ほどでは」
「アヤ!」
カウロック フェリシア王
アビサルと共に中立国になり魔獣の活用や魔の森の研究に力を入れる。安定した国造りを目指し民からも慕われ生涯をアヤと過ごす
アヤ
フェリシアの側近と伝術士の二足のわらじを続けるがフェリシアと良い仲になり数十年後に熟年結婚をしそれを気に伝術士を引退。生涯フェリシアの側近となる
「ちょっと!スメルさん動いて下さい!」
「面倒くさい~」
ミイナ=カシュー
ウェザーでも優秀な功績を残す。行き当たりばったりな恋を繰り返すも最後は伴侶を見つけ幸せに暮らす
スメル
研究一筋で研究室に家を作られる。ウェザーにて生涯を過ごす。生涯独身
「また、いいレシピ教えてくれよ~!」
セドリック
武器屋よりお菓子屋に目覚め繁盛する。店に来た女性冒険者に声をかけて付き合い結婚する。一緒に店を手伝ってもらい、夫婦二人三脚で幸せに暮らす
「兄さんの建物の条件が無茶苦茶すぎる!メア兄さん、聞いてください!」
「え~忙しいよ。ロキ君に会ったらよろしくね~」
ハイル=ルーベン=クラークス
建築研究に勤しみ沢山の有名な建物の設計を手掛ける。魔の森に建てた家はハイル最高傑作となる。伴侶を見つけ孤児を養子として迎え幸せに暮らす
メア=ルーベン=クラークス
魔獣研究と魔力研究繰り返す日々を送る。父のあとを継ぎウェザー国の力となる。メアの子供も研究家になり代々ルーベン家を継ぐ
「レイ、引っ越し先を教えなさい!」
ルーベン=マグノリア=クラークス
ソードを生涯可愛がる。密かに恋心は諦めていない。メアに研究室を明け渡した後、恋の研究を始める。妻とは熟年別居をする。
「会ったんだろ?」
「うん」
「どうだった?」
「可愛かった~」
「違う!」
「やっぱりソード欲しい!」
「はぁ~やれやれだな」
ベル
伝術士を探し禁じ手を教え伝える。インセットとたまに会い情報交換をしたり愚痴を言い合う。昔の教え子を伴侶に迎え共に伝術士として生涯遂げる。
インセット (ブレイク)
伝術士を数年後に突如引退する。その後、自分の最愛の人を訪れ魔獣図鑑と参考文献等を共同で作成。最愛の人を愛し続けるが結婚する事はない。生涯独身
右手を開いては閉じてを繰り返す。
いずれこの手は動かなくなるかもしれない。少しでも好きな冒険者を続けたいが…足手まといになりたくない。
「なぁ、右手動かなくなるかもしれない」
「かもな」
「ですね」
「驚かないのか?」
「レオとの手合わせでお前が剣落とした時から気がついてたよ。あり得ないからな」
「です。魔力を半分抜き取ったからですかね?」
「だろうな。で、お前はどうしたい?」
「ソードはどうしたいの?」
「冒険者続けたいが足手まといは嫌だ」
「なら、続けるだろ?」
「気の済むまで」
「……。」
「俺とロキが連れていってやるよ」
「ソードを抱っこしながら剣振れるようになるね」
「……。」
「なんだよ、今さら後悔すんなよ」
「ソード、俺達の本気わかってるよね」
「「一生愛し続ける、だからな」」
「わかってる」
ロキが近くに来て手を触る。
「手、痺れるの?」
「いや、力が入りずらい感じ」
「見せてみろよ」
今度はレイが手を触り甲にキスをする。
「美味しい」
「おい!」
「へー俺も味見したい」
「ん…そこ、ちが…あっ…」
二人に愛されながら日々を過ごす。穏やかで幸せな日々。変わらぬ三人の日常が続く。
ロキ=クラークス
冒険者。冒険者を続けながらアビサルで孤児学校の子供に剣術や勉強を教え世に送り出す。たまにレオと稽古をしたりシルバの相談にのったりと良き人格者として頼られる存在になる。
レイ=ルーベン=クラークス
冒険者。冒険者を続けながら最愛の人の目と体を治すため魔術と薬草の研究を独自にする。新薬を開発しそれが後に多くの人を救う事となる。
ソード=クラークス
冒険者。体が動く限り冒険者を続けた。右目は生涯見える事は無かったがレイの作った薬により右手の進行が止まる。また、突然現れた昔馴染みと図鑑などの本を作り多くの冒険者の参考書となる。生涯、レイとロキを愛し続け三人で幸せに暮らす
「なぁ、薬草依頼受けようぜ」
「「また~?」」
「なんだよ~いいだろ」
「まぁ、いつもの事だな」
「ですね」
「行くだろ?」
「「行く!」」
魔の森で三人を見かければ魔獣が避けていく。
いつしかそんな噂が広がり
「闇夜も恐れぬ冒険者達」
として語り継がれる
完
これにて完結になります。
最後までお付き合いありがとうございました。
完結まで書き終えれたのは皆さんのおかげです!本当に感謝です!ありがとうございました!
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