ドルメンの館

かぷか

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番外編

招かれざる猫 3

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 怒りで尻尾を叩きつけようとするすんでの所でモノが戻ってきた。モノも緊張気味で報告をした。 

「スワロフ様…シスは寝ておりました。しばらく起きる様子はないです」

「ただ…」

「なんだ」

「ニオさんの匂いが微かに。それと別の匂いも」

「誰だ」

「シロです」

「シロだと」

 ニオの隣で寝ているシロにも変わった様子は見受けられなかった。
 音もなく三人がここへの出入りなど考えられずやはり来てはいない事になる。だがシスとニオが交わった事は明白。なら、逆にこの中で一番不自然なのはシロしかいなかった。

「俺がニオを綺麗にするまでにシロについて調べろ。その後、シスに会いに行く」

「「はっ」」

 ニオを抱き抱えて風呂に連れて行く。やはり抱かれた形跡は間違いなくあった。不可能な可能に苛立ちがおさまらない。ニオに何度もキスをして主印を確かめた。

 ニオに付いた匂いに反吐が出そうだ

 俺のニオを操る奴は神だろうと許さない

 消し炭にしてやる

「…スワロフ?」

「ニオ…さっきはどこへ?」

「?」

「出かけただろ?」

「んーそんな気もするけどわからない…スワロフ怒ってる?」

「俺は物凄く怒っている」

 キスをすると主印が反応をする。ただただ、ニオへの想いを流し込む。どろどろと骨や血管にまで行き渡る。

「スワロフ…熱い」

「ニオ抱く」

「え?」

「同意は後からとる」

いきなり入れられるが先程ので解していた。舌打ちをしスワロフは悪魔の姿でニオの体を激しく揺さぶる。凶悪なものがズブッズブッと奥へ届く。

「あああ!!苦しいっ」

「俺もだ」

 泣いてよがるニオには力が入らない。足は床から離れスワロフの支えだけで抱かれる。主印の力で快楽から抜け出せないニオ。スワロフと叫ぶ声が寝室まで響き愛を何度も叩き込まされた。

「スワ…ロフ…」

意識を手放し全てをスワロフに預けた。

 限界か…もろいな…

 俺が主でありニオの全ての権限を持つ
 
 こんなにもろいならいっそ殺してしまう方が楽だが…ニオのいない世界は無意味だ
 
 なら、いなくなるときも一緒だ 


 ニオを抱えお風呂から上がるとモノとオクタが待ち構えていた。

 いつになく厳しい顔のスワロフに二人は緊張する。死に物狂いで情報を集めるもそれが有力かわからない。塵1つ見逃すことなく調べ上げた。

 気絶したニオをベッドにそっと置きキスをすると添い寝をする形で後ろから体を抱きしめた。ニオの股の間からはスワロフの足が絡んでいた。

「で、」

「はっ、やはり猫はただの迷い猫でした。ニオさんが拾う直前まで目撃がなく、シロを見た人は2.3人しかおりません。いずれも、変わった様子はなかったです」

「シロの体を調べたが内面的には特に問題はないが外面的には白色だった体が一部グレーの毛が混ざっていた」

「グレーの毛か…」

手ですべすべとニオの体を触り時折キスや甘噛み、舐めたりと味を確かめるように愛撫した。

シロは籠にいれられ大人しく寝ている。

「……スワロフ様、シスはいかがいたしますか?」

その名前を聞き反射的に肩に噛みついた。

うっとニオから声が漏れる。
肩からは血がにじみそれを丁寧に舐める。

ニオが痛みに意識を取り戻すと後ろにいるスワロフをぼんやりと見た。

「す…わろふ…?」

濃厚なキスを繰り返した。
目覚めに自分の名前を呼ぶニオを愛おしく思った。舌を入れニオの舌をよこせと貪り食う。ニオの足を膝で割り片足を上げさせ後ろから性器を侵入させる。口はスワロフに塞がれ何も言えない。

入るのを拒む事もできずひたすら中への侵入を許す。大きく開かれた片足はスワロフの手にもたれ隠す事もできず二人に見られる。
出入りする度にヌチャヌチャとした音が出てそれを聴かせるようとゆっくり動かす。

二人は甘美な様子を見せられ喉がなる。

生き物が動くかのようにニオの穴へと出入りを繰り返す性器は三度ニオを喰らう。

「あっあっスワロフ…」

「んー?」

「あっあっあっ…ん」

「ニオが可愛い」

「やっあっあっあっ」

「ゆっくりゆっくりわかるように入れてるからな。じっくり俺を味わえ」

「あっあっあん」

 腰を動かし頭にキスをした。

「あいつがしたのは間違いないがどうやったかが問題だ。呪文を使ったにせよあいつはそんな愚行者ではない」

「はい、スワロフ様を敵に回すなどないと思います」

「だからと言って許してない。会って不快なら殺す」

「かしこまりました」

「ただ、ニオさんが悲しむかもしれません」

「ああ、話は聞く」

スワロフはニオの口に舌を入れひと食べすると、腰の動きを少しだけ早めた。甘い声も早くなる。

「シロはどうしますか?」

「ただの猫だ」

人差し指を口にかざしモノとオクタに合図を送った。二人は当たり障り無く話を進めた。

「そうですね」

「なら、別かもしれない」

「なるほど、ニオさんから離れさせますか?」

「いや、シスが先だ」

じれったい動きにニオが耐えられず懇願した。

「スワロフ…ぃきた…ぃ」

「俺を味わうニオを見せつけたいんだが」

「やっや…」

見られているとは知らず前を見ると二人の局部はガチガチにたっていた。そんな二人と目が合うとした舐めずりを何度もされる。顔を背けるも自分のしている姿を見られている事に意識をしてしまい顔を赤くした。そんなニオに息継ぎができないほどキスをした。

「んん、やだ、みるな……スワロフ…止めて…ん」

「んー締め付けながら煽るなんてどこで覚えた?」

「ああっ、知らない。早く…スワロフ」

必死でお願いするも聞いては貰えず。二人に見られて感じてしまう。

「ニオ、お願いする時なんだっけ?」

「あっ、あぅ」

「ほらほら」

急かすように腰で合図した。

「スワロフ…好きお願い」

「良くできました」

「モノ、オクタ、ぬいていいぞ」

二人は許可がおりニオをみながら擦る。

「ニオ、流石にきつそうだから二人がいくまで待ってやって。ニオが先にいったらイクの見られちゃうから頑張って」

「あぅあっあっ、やだ、みちゃやだ。あっ気持ちいい。モノ、オクタ、見たらやだ、スワロフが繋がって…あっあっ、」

「ふふ、」

スワロフは足を限界まで開けさせた。完全に二人にわかるようまる見えで隠し様子がなく目の前で見せつけた。

「みえ…あんあん、あんあん、見られてる。いっきそ…」

「しまる。我慢しないと見られるぞ。嫌ならニオがもっとお願いしないと」

「あっあっ好き、好きスワロフ愛してる。あんあん、あんあん、スワロフ好き、好き。いくのみられちゃう、止めて、あっやだ、やだっ」

二人は今にも自分に襲いかかろうとギラギラとした目で無心に擦りニオの出入りしている場所を見ながら出した。見届けるとスワロフは退けと目で合図した。

すぐ後にニオは果てた。

「うぅ…見られちゃ…た」

泣くニオに優しく言った。

「もう居ないから、俺と二人だよ」

「うぅ…スワロフ…スワロフ…二人がいい。二人がいい…好き…うぅ」

「俺も好き、もっと俺の匂いにしないとな」

 激しく腰をゆらされ突かれる度にイッてしまう、奥へと突かれた男根は腹奥にひびく。中へ流し込むと溢れた精液がじゅぼじゅぼと泡になった。激しく肌がぶつかる音は喘ぎ声が枯れるまでつづけられた。
   
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