創造した物はこの世に無い物だった

ゴシック

文字の大きさ
172 / 206
第3章 光闇の宿命を背負ふ者

第2話 蟷螂の斧

しおりを挟む
 マリオット島

 ティオーが残された右腕を構えると、周囲に存在する空間に大きな亀裂が走り、徐々に広がる亀裂の隙間からは、光さえも呑み込むと感じさせる程の黒い空間が露わになっていた。

「さあ、来いよ」

 周囲の空気を凍てつかせる程の冷気を放った二本の結晶刀クリスタリアを見つめながら、ティオーは右手を広げ、二人を煽る様に薄ら笑いを浮かべて手招きした。

「お望み通り、全力で——」

「お前をほふる!!」

 ユカリの想いをユウトが叫んだ瞬間、二人の首に下げられた結晶で出来たギメルリングが純白の光を放ち始めた。

契約エンゲージ

 その直後、二人は純白の冷気に包み隠され、背後に座り込んだユウを避ける様に、周囲に存在する物全てが一瞬にして凍結した。

「それが契約エンゲージって奴か?アイツも飽きずに良く〝見てた〟ゼ?」

 その光景を観察していたティオーは、ユウト達が発揮した契約エンゲージが、日本で見せた契約エンゲージとも、別の場所で戦っているユウキ達とも異なる変化を遂げている事に気が付いた。

「前に比べりゃ、幾分マシになったのか?」

 以前までは、先導者に渡した分の属性が枯渇する欠点を有していた契約エンゲージだったが、幾多の経験を糧に二人が成長した事で、自身の属性を維持してまま、互いの属性を共有する事が可能になっていた。

「ちったぁ成長してやがったか……ま、どんだけ成長しようが、俺には関係のねェ事だ」

 ティオーの前方に存在していた冷気の渦が周囲に離散すると、内部から琥珀色こはくいろの鋭い眼光を向ける二人が姿を現した。

「消滅の前には、どんな力も無力ダ」

 純白に近い結晶刀クリスタリアを構えていた二人は、こちらの様子を観察していたティオーとの距離を詰める為に、前方に向けて勢い良く蹴り飛んだ。

「俺と居合わせた時点で……」

 そこまで口にしたティオーは、空間に歪みを生じさせていた右掌みぎてのひらを、二人に向けた状態で空中へと飛び上がった。

 (ティオーの動き……何か、嫌な予感が)

 (あいつ、一体何をする気だ?)

 予想外の行動をしたティオーに対して、ユカリはその場に急停止する様に地面に脚を付け、ユウトはティオー意識を逸らすべく、柄の握り方を変え、結晶刀クリスタリアを前方へ投擲とうてきする構えを取った。

「テメェ等の敗北は運命付けられてンだ!」

 ユウトが結晶刀クリスタリア投擲とうてきするよりも先に、空中で右手を握り締めたティオーは、次に何も無い前方へ向けて両足を同時に蹴り出した。

「「ッ!?」」

 その瞬間、ユウト達は強い衝撃と共に、顔を歪める程の激痛が腹部に走った。

 強い衝撃を腹部に受けた事で、強制的に視線を下げられた二人は、先程まで二十メートル程離れた場所にいた筈のティオーが目と鼻の先まで接近し、前方に勢い良く繰り出された足蹴りを腹部に喰らっている事を知った。

「うぐっ!」

「ガハッ!」

 ズガァァァァン

 ユウトが結晶刀クリスタリアを手放した直後、勢い良く後方へと吹き飛ばされた二人は、座り込むユウの左右を抜け、残された地下室の壁に轟音を立てて激突した。

 轟音と共に吹き荒れる強風に蒼いツインテールをなびかせたユウは、衝撃で椅子から倒れてしまったソアレを抱き寄せ、ウトの遺品である刀の柄をうつろな眼差しで見つめていた。

「俺は、テメェ等との間にある〝空間〟を消滅させた……『実体があり、尚且つ触れていなければ消滅させられない』と軽視し、俺が事前に見せた事象に関して考察しなかった結果ダ」

 土煙によって姿を目視出来ない二人に対してそう告げたティオーは、着地した直後から違和感を覚えていた右脚に視線を向けた。

「……流石は、光の神って所か?」

 ユカリに向けて蹴り出した右脚は、半透明な氷の彫刻ちょうこくの様に変貌へんぼうし、ティオーが意識を向けた直後に、音を立てて砕け散った。

 片脚を失った事で体勢を崩したティオーは、その場に尻餅を付くように倒れ込んだ。

 (俺の攻撃を警戒して距離を保ち、蹴り出す身体の動きで先に起こる事を予想しやがった。十五のガキが、一秒足らずの間に出来る洞察どうさつと思考の域を超えてやがる)

「通りで経験の浅い馬鹿と比べて、蹴りごたえがねェと思ったゼ」

 その瞬間、滞留した土煙を上下左右に吹き飛ばし中央付近から現れたユカリは、四足歩行で着地すると同時にティオーの位置目掛けて蹴り飛び、軌道上に存在する床を凍結させながら迫って来た。

「逃がしは、しないっ!!」

 接触した腹部から消滅し始めているにも関わらず、勇猛果敢ゆうもうかかんに迫り来るユカリの様子を視認したティオーは、不敵な笑みを浮かべながら右腕を上空に向けて振り上げた。

「それは、こっちの台詞だ」

 ティオーに迫ったユカリは、視線の先に下げられた右手を見た瞬間に目を見開き、ピタリとその場に静止した。

「光の人間なら、止まるしかねェよなァ?」

 ユカリの前には、アンリエッタと共に地上に退避した筈のフェイトの姿があった。

「フェイトっ!」

 先程と同様に空間を消滅させた事でフェイトを連れ去られたアンリエッタは、ティオーに掴まれているフェイトを心配する声を発した。

 しかし、ティオーに首根っこを掴まれているフェイトは、〝消滅する事無く〟ユカリの視線の先で恐怖に怯えた表情を浮かべていた。

「……何処まで」

 怒りの感情によって言葉にならない声を発したユカリは、直後に放たれたティオーの左脚蹴りを喰らい、再び土煙の中へと消えて行った。

「そんな……ユウトが」

 首根っこを掴まれたフェイトは、自身のせいで蹴り飛ばされたユカリを他所に、土煙の中から姿を現さないユウトの名前を呟いていた。

「チッ!そんなに気掛かりなら、土に塗れて来やがれ!」

「キャッ!」

 苛立ったティオーに投げ飛ばされたフェイトは土煙の中で数回地面を転がると、誰かの身体に接触して停止した。

「……ユウ……ト?」

 自身の存在に気付いていない様子のユウトの身体を見たフェイトは、信じられない光景を前に言葉を失っていた。

「はぁ、はぁ……こ、これぐらい大した事……無いだろ」

 独り言を口にしているユウトの腹部は、消滅を最小限に止めるべく再び創造した結晶刀クリスタリアによって切り抜かれ、ポッカリと穴が空いていた。

 苦悶くもんの表情を浮かべ、顔から滝のような汗を掻きながら腹部を切り抜いたユウトは、痛みと出血を抑える為に切断面を結晶で覆い、消失した臓器の創造を既に開始していた。

「残念だが、無意味だ」

 土煙の向こう側で、ユウトの行動を推察していたティオーは、創造の世界で見せた消滅への対処法が無意味である事を告げた。

 ティオーの言葉通り、脚が接触した部位の周辺ごと切り抜いたユウトの腹部は、創造を超える速度で再び消滅し始めていた。

「イッ!テェ……くっ、あぁ……嘘、だろ?」

 創造によって痛みを緩和していたユウトは、再び始まった消滅による激痛に顔を歪めた。

「ユウト……テメェは、相手が見せた物が全てだと思ってんのか?そんな幼稚な考えしか出来ねェから、大切な仲間とやらも守れねェ」

「駄目ェェェェェエ!!」

 土煙の中から叫び声を上げながらティオーに駆け寄ったフェイトは、ティオーの目の前でユウト達を庇う様に両手を広げて立ち尽くした。

「ア?なんだお前?」

「これ以上、ユウトを苦しめないで…… 〝お父さん〟」

 ユウト達に聞こえないかすれた声を発したフェイトの姿は、上空から現れたアンリエッタの身体によって即座に遮られた。

「この子に手を出してみろ。我の命を犠牲にしても、貴様を地獄に送ってやる」

「……」

 光の人間にさえ見せる事の無かった殺意剥き出しの瞳を向けられたティオーは、アンリエッタの身体に隠されたフェイトに視線を向けながら、何かを思考する様に沈黙した。

「……テメェも気付いてンだろ?お前の繋いだ鎖が、もう切れちまってる事にヨ。もうお前の望みは叶わねェ……いい加減、諦めろ」

 ティオーの言葉を聞いたフェイトは、アンリエッタの胸の中で静かに〝透明な涙〟を流していた。

「それでも……まだ駄目っ!」

 啜り泣きながら首を左右に振ったフェイトは、アンリエッタの身体から顔を少しだけ出し、ティオーと視線を交えた。

「死に損ないを生かして、確実に後悔する事になると分かっていてもか?」

「それでも!」

「……」

 涙を流しながら必死に説得し続けるフェイトの姿を見たティオーは、小さく溜め息を吐いた後に、滞留している土煙の中にいるユウト達に意識を向け、ユウト達の消滅を完全に停止させた。

「そこまですがりてェなら、好きにしろ」

 四肢ししが完全に元の状態に戻ったティオーは、アンリエッタに隠れる様に立っていたフェイトに声を掛けると、突如現れた黒い渦の中へと消えて行った。

「……さようなら」

 激痛によって意識を失ったユウト達に視線を向けたフェイトは、突然異なる声音こわねで話し始めた。

 そして、ゆっくりと右眼を隠していた眼帯を外し、蛇の様な紅の瞳を露わにした。

「私の求める……最後の可能性」



 優しく微笑んだフェイトは、身体を震わせながら顔面蒼白で怯えるアンリエッタと共に、ティオーの通った黒い渦の中へと入って行った。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

汚部屋女神に無茶振りされたアラサー清掃員、チートな浄化スキルで魔境ダンジョンを快適ソロライフ聖域に変えます!

虹湖🌈
ファンタジー
女神様、さては…汚部屋の住人ですね? もう足の踏み場がありませーん>< 面倒な人間関係はゼロ! 掃除で稼いで推し活に生きる! そんな快適ソロライフを夢見るオタク清掃員が、ダメ女神に振り回されながらも、世界一汚いダンジョンを自分だけの楽園に作り変えていく、異世界お掃除ファンタジー。

我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができて、先行者利益を得られたら〜

一日千秋
ファンタジー
昨今、話題の現実にダンジョンができる系の作品です。 高校生達のダンジョン攻略と日常の学校生活、ビジネス活動を書いていきます。 舞台は2025年、 高校2年生の主人公の千夏将人(チナツマサト)は 異世界漫画研究部の部長をしています。 同じ部活の友人たちとある日突然できたダンジョンに できてすぐ侵入します。 オタクは知っている、ダンジョンには先行者利益があることを。 そして、得たスキルでこつこつダンジョンを攻略していき、日本で影響力をつけていった先に待ち受ける困難とは!? ダンジョンの設定はステータス、レベル、スキルあり、ダンジョン内のモンスターの死体はしっかり消えます。 一話につき1000〜2500文字くらいの読みやすい量になっているので初心者には読みやすい仕様になっております。 キャラクターはところどころ新キャラが出てきますがメインストーリーは主に3人なので複雑になりすぎないように心がけています。 「いいね」頂けるととても嬉しいです! 「お気に入り」登録も最高に嬉しいです! よろしくお願いします! ※契約書、経済システムの書式、掲示板テンプレはAI生成を活用して制作しております。修正、加筆は行っております。ご了承下さい。

「聖女はもう用済み」と言って私を追放した国は、今や崩壊寸前です。私が戻れば危機を救えるようですが、私はもう、二度と国には戻りません【完結】

小平ニコ
ファンタジー
聖女として、ずっと国の平和を守ってきたラスティーナ。だがある日、婚約者であるウルナイト王子に、「聖女とか、そういうのもういいんで、国から出てってもらえます?」と言われ、国を追放される。 これからは、ウルナイト王子が召喚術で呼び出した『魔獣』が国の守護をするので、ラスティーナはもう用済みとのことらしい。王も、重臣たちも、国民すらも、嘲りの笑みを浮かべるばかりで、誰もラスティーナを庇ってはくれなかった。 失意の中、ラスティーナは国を去り、隣国に移り住む。 無慈悲に追放されたことで、しばらくは人間不信気味だったラスティーナだが、優しい人たちと出会い、現在は、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。 そんなある日のこと。 ラスティーナは新聞の記事で、自分を追放した国が崩壊寸前であることを知る。 『自分が戻れば国を救えるかもしれない』と思うラスティーナだったが、新聞に書いてあった『ある情報』を読んだことで、国を救いたいという気持ちは、一気に無くなってしまう。 そしてラスティーナは、決別の言葉を、ハッキリと口にするのだった……

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

器用貧乏な赤魔道士は、パーティーでの役割を果たしてないと言って追い出されるが…彼の真価を見誤ったメンバーは後にお約束の展開を迎える事になる。

アノマロカリス
ファンタジー
【赤魔道士】 それは…なりたい者が限られる不人気No. 1ジョブである。 剣を持って戦えるが、勇者に比べれば役に立たず… 盾を持ってタンクの役割も出来るが、騎士には敵わず… 攻撃魔法を使えるが、黒魔道士には敵わず… 回復魔法を使えるが、白魔道士には敵わず… 弱体魔法や強化魔法に特化していて、魔法発動が他の魔道士に比べて速いが認知されず… そして何より、他のジョブに比べて成長が遅いという… これは一般的な【赤魔道士】の特徴だが、冒険者テクトにはそれが当て嵌まらなかった。 剣で攻撃をすれば勇者より強く… 盾を持てばタンクより役に立ち… 攻撃魔法や回復魔法は確かに本職の者に比べれば若干威力は落ちるが… それを補えるだけの強化魔法や弱体魔法の効果は絶大で、テクトには無詠唱が使用出来ていた。 Aランクパーティーの勇者達は、テクトの恩恵を受けていた筈なのに… 魔物を楽に倒せるのは、自分達の実力だと勘違いをし… 補助魔法を使われて強化されているのにもかかわらず、無詠唱で発動されている為に… 怪我が少ないのも自分達が強いからと勘違いをしていた。 そしてそんな自信過剰な勇者達は、テクトを役立たずと言って追い出すのだが… テクトは他のパーティーでも、同じ様に追い出された経験があるので… 追放に対しては食い下がる様な真似はしなかった。 そしてテクトが抜けた勇者パーティーは、敗走を余儀無くされて落ち目を見る事になるのだが… 果たして、勇者パーティーはテクトが大きな存在だったという事に気付くのはいつなのだろうか? 9月21日 HOTランキング2位になりました。 皆様、応援有り難う御座います! 同日、夜21時49分… HOTランキングで1位になりました! 感無量です、皆様有り難う御座います♪

勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます

水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。 勇者、聖女、剣聖―― 華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。 【戦術構築サポートAI】 【アンドロイド工廠】 【兵器保管庫】 【兵站生成モジュール】 【拠点構築システム】 【個体強化カスタマイズ】 王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。 だが―― この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。 最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。 識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。 「今日からお前はレイナだ」 これは、勇者ではない男が、 メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。 屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、 趣味全開で異世界を生きていく。 魔王とはいずれ戦うことになるだろう。 だが今は―― まずは冒険者登録からだ。

処理中です...