ブラッドリング

サノサトマ

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闘争の歴史

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 遥か昔から続く異形との闘争の歴史。
 多くの人は吸血鬼ヴァンパイア人狼ライカンは空想、もしくは伝説上の存在だと認識している。
 しかし、彼らはこの世界に実在し歴史の影で人々の命を脅かしてきた。
 いつの頃からそれら化け物が存在したのかは分からない、少なくとも歴史の教科書には載っていない。
 載っていたとしても、化け物に関する情報は昔の人々が病気や厄災の代わりとして見立てていたという認識である。
 しかし、実際に影で人間を喰らう者達は確かにいた。
 そんな人々を襲う脅威に対し、抗う人々がいた。
 人ならざる者を狩ることを生業とする狩人とも呼べる者達。それらは最初は個人、または小規模な集団であり、確実に敵を倒せる保証はなかったが、いつしか大勢を導く宗教団体の庇護下に入り、勢力を拡大。
 人間を餌と見なす化け物達に本格的に対抗できるまでになる。
 その決定的出来事となったのが約400年前。
 とある王国の当主は異形の存在を知っており、民のため自らもその知力と武力をもって直接討伐を行っていた。
 その戦いの中で吸血鬼ヴァンパイア最大の一派を壊滅状態にまで追い込むと、相手の長は投降を申し込む。
 当主はそれを受け入れ、吸血鬼ヴァンパイアの長に対し、忠誠の証として指輪に接吻をさせた。
 指輪は殺され掛けた吸血鬼自身の血で塗られると、まるで赤い指輪のように見えた。
 それこそ、当主が後に創設する対異形用殲滅組織ブラッドリングの象徴となる。


 時は流れ現代。
 異形を狩る者達は、銃等の近代的な武器を手に人々の脅威となる存在と人知れず戦っていた。
 だが、昔と違うのはその狩人達が人間ではなく吸血鬼ヴァンパイアであるということ。
 ブラッドリング創設後、当主自身も吸血鬼となり、仲間を増やして戦力を充実させた。
 野犬のように本能のままに人を襲う存在ではなく、あくまでも国や人を守る存在。
 その狩人達の中に、猟犬と呼ばれる部隊に所属し、吸血鬼となりながらも吸血鬼の本能に抗うように戦う女性がいた。
 彼女の名前はレイナ。
 昔、家族を吸血鬼からなる無法者の集団に襲われ殺され掛けたものの、とある人物に助けられ、吸血鬼となり一命を取り留めた。
 その後、世界大戦や冷戦といった激動の時代を生き抜き、影ながら人々の命を守るため戦いを続けていた。
 かつて自分の大切な人達の命を奪った者と同じような存在を狩るため、命の恩人のため、レイナは今日も夜の街を駆けていく。
 
 
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