12 / 31
花言葉
しおりを挟む
深夜、ギリアの住宅街を一人の女吸血鬼が駆けていく。
様々な情報収集の結果、密かに集まっていた人狼の場所を突き止め、速やかに現場へ向かい、流れ作業のように処分する。
後は回収班に任せ、地元警察には『廃工場内で発砲の痕跡あり、ギャング同士の抗争か』というカバーストーリをマスコミに流布させる。
その鮮やかな仕事振りは普通の人間なら世間に評価されるかもしれないが、表舞台に彼女の活躍が語られることはない。
そのことに関して黒衣の女狩人であるレイナは、建物の屋上から屋上へと飛び移っていく中でなにも精神的苦痛を感じてはいなかった。
常人であれば少なからず英雄として扱われたり優れた働きに関して称賛されたいという欲はあるだろう。
だが、今のレイナにそれはない。
吸血鬼となり人間社会の裏側の存在となった日から、彼女はたった一つの目的しか眼中になかった。
この世から無法者の化け物を狩り尽くす。
ただそれだけを原動力に今まで戦い続けてきた。
そのつもりだった。
ある日偶然目にした花屋で働くとある女性を見るまでは。
とある花屋。
そこで働く女性フィオーレは予約されていたブーケ作りに追われていた。
もう日も落ち、普段なら閉店準備している時間だったが、あまりの量に時間内に終われそうもない状況だった。
店内にはもう一人、初老の男性である店長も手伝っていた。
「すまんなフィオーレ」
「いえ、いいですよ、ちゃんと残業代はだしてくださいね」
「ああ、もちろんだよ」
そうして仕事を進め、九割方終わったところでようやく一息ついた。
すると、入り口のガラス張りのドアに着けていた呼び鈴が音を鳴らす。
客がドアを開けて入ってきたようだ。
閉店間際の来客にも関わらず、フィオーレは笑顔を向ける。
「ハイ……っ!?」
一瞬、その客の姿に息を飲む。
真っ直ぐ伸びた黒い長髪に黒のロングコートを着た女性が入り口付近に立っていた。
その冷たい印象の目と雰囲気に戸惑いと恐怖を覚える。
しかし、相手は客。
なんとか声を絞り出し接客する。
「あ、あの、なにか、お探しでしょうか?」
「……」
黒衣の女性は答えない。
フィオーレから視線を外し、店内の花を見回す。
「……大切な人に」
「はい?」
「大切な人に、花を贈りたい……」
ようやく要望を口にした客にフィオーレは精一杯思考を巡らせる。
(は、犯罪者とかじゃ、ないよね? と、とにかく言われた通りの花を)
すぐ紫色の花を勧める。
「あ、こ、こちらの花はいかがでしょうか? ベルフラワーといって花言葉は『感謝』や『楽しいおしゃべり』となっていますが……」
「あっ……」
フィオーレからの言葉に女性は反応を示す。
なにかを思い出したような、それと同時にどこか悲しげな表情。
「あの~……」
「……それを、一つ」
女性はそう言って懐から紙幣を一枚取り出す。
それはこの国で使われている最も高い金額のお札。
「あ、はい、いまお釣りをお渡ししますね」
フィオーレはすぐレジに向かう。
だが、女性客に背を向けて釣り銭を数えていると、ドアに付けられている呼び鈴が音を鳴らす。
「えっ!?」
振り返ると花を買った女性客の姿がない。
お釣りを手に直ぐに外へ出た。
「あの、お釣りっ……あれ?」
周囲を見回してもその客を見つけることは出来なかった。
花屋を出て周囲を何度も探す女性店員の姿を、レイナは向かいの建物の屋上から見下ろしていた。
その手には紫の花が一つ。
(やってしまった……)
政府の機密組織であるブラッドリングのメンバーは、特別な理由がない限りは一般人への接触は禁止されている。
にも関わらず、レイナはあろうことか客としてその女性店員に近づいてしまったのである。
理由はただ一つ。
かつて人間だった頃に友達になった少女セレーネと特徴が近かったから。
もし成長していればあのような姿になっていたのかもしれない。
だからといって自らルールを破り近づくなど言語道断。
もし敵対している者(主に人狼)がレイナの匂いを嗅ぎ付ければあの店員が襲われるかもしれない。
そうなれば罰則の対象になるだけではなく、行動の自由も制限され、二度とあの姿を見ることが出来なくなる。
レイナは己の軽率な行動に自責の念を抱きながらすぐその場から去った。
森の中、レイナが活動拠点としている施設。
ようやく戻った彼女は、花を持つ手を懐に入れたまま門の前に立った。
端から見れば懐に隠している銃に手を掛けているように見える。
もしくは脇腹を押さえている様子。
だが、カメラからの映像を見ている監視室の仲間はあまり気にしていない。
『今開ける』
音声が聞こえると同時に門の施錠が解除され、自動で開いていく。
レイナは心なしか心拍数が上がっているのがわかった。
まるで親に内緒で玩具がゲームを持ち込もうとしている子供のようだった。
扉を開け施設内に入ると、自分の部屋へ向かうため足早に奥へ進む。
「レイナ」
周囲に対する警戒を疎かにしていたため、周りに誰がいるかも分からなかった。
その人物に声を掛けられ、驚きのあまり硬直してしまった。
恐る恐るゆっくりと後ろを見ると、アイヴィーが悪戯っ子のような笑顔をしていた。
「花、買ったんだ」
「なっ!?」
ここに来るまで花を持った手は懐に入れてコートで隠していたはずである。
それがなぜ?
「街中の監視カメラで見てたの、でも安心して、あのお坊っちゃんには言わないから」
アイヴィーはそう言いながら水入りのガラス瓶を渡す。
「これは?」
「花瓶の代わり、本当はちゃんとしたのを買ってあげたかったけど、私は自由に外に出られないから」
「そう、ありがとう」
「別にいいよ、それより早く部屋に行って、あのお坊っちゃんに見つかっちゃう」
「ええ」
いつもは堂々と歩くレイナだが、今回ばかりは猫背気味に歩いていく。
普段は見せないその姿にギャップを感じたアイヴィーは、どこか愛おしそうにレイナの背中を見ていた。
レイナの自室。
アイヴィーから水入りの瓶を受け取った後は誰にも会わずにここまで来れた。
いつも以上に聴覚を研ぎ澄ませ、他者の足音どころか息すら聞こえないか細心の注意を払いながらの移動。
今思い出せば我ながら情けなさも感じていた。
なぜ、自分の活動拠点でこんなことをしているのか。
もしあのお坊っちゃんことお飾りの局長ライアンに見つかったりすれば、鬼の首を取ったように責め立ててくるだろう。
ここまでくればもう安心と言わんばかりに、大きく息を吐く。
そして、テーブルの上に瓶を置き、花を飾る。
ベッドとテーブルだけの殺風景な部屋に置かれたそれを、レイナは愛おしそうに見つめた。
あの花屋で働く店員。
他人の空似ではあるが、どうか何事もなく生きていてほしいと願う。
若くして殺されてしまった友人の分まで。
もう人間と同様の生活を送れなくなった自分の分まで。
赤の他人の人生を、レイナは初めて無事に全うしてほしいと心の底から思った。
彼女にとって、これも異形と戦うための理由の一つとなるのだった。
様々な情報収集の結果、密かに集まっていた人狼の場所を突き止め、速やかに現場へ向かい、流れ作業のように処分する。
後は回収班に任せ、地元警察には『廃工場内で発砲の痕跡あり、ギャング同士の抗争か』というカバーストーリをマスコミに流布させる。
その鮮やかな仕事振りは普通の人間なら世間に評価されるかもしれないが、表舞台に彼女の活躍が語られることはない。
そのことに関して黒衣の女狩人であるレイナは、建物の屋上から屋上へと飛び移っていく中でなにも精神的苦痛を感じてはいなかった。
常人であれば少なからず英雄として扱われたり優れた働きに関して称賛されたいという欲はあるだろう。
だが、今のレイナにそれはない。
吸血鬼となり人間社会の裏側の存在となった日から、彼女はたった一つの目的しか眼中になかった。
この世から無法者の化け物を狩り尽くす。
ただそれだけを原動力に今まで戦い続けてきた。
そのつもりだった。
ある日偶然目にした花屋で働くとある女性を見るまでは。
とある花屋。
そこで働く女性フィオーレは予約されていたブーケ作りに追われていた。
もう日も落ち、普段なら閉店準備している時間だったが、あまりの量に時間内に終われそうもない状況だった。
店内にはもう一人、初老の男性である店長も手伝っていた。
「すまんなフィオーレ」
「いえ、いいですよ、ちゃんと残業代はだしてくださいね」
「ああ、もちろんだよ」
そうして仕事を進め、九割方終わったところでようやく一息ついた。
すると、入り口のガラス張りのドアに着けていた呼び鈴が音を鳴らす。
客がドアを開けて入ってきたようだ。
閉店間際の来客にも関わらず、フィオーレは笑顔を向ける。
「ハイ……っ!?」
一瞬、その客の姿に息を飲む。
真っ直ぐ伸びた黒い長髪に黒のロングコートを着た女性が入り口付近に立っていた。
その冷たい印象の目と雰囲気に戸惑いと恐怖を覚える。
しかし、相手は客。
なんとか声を絞り出し接客する。
「あ、あの、なにか、お探しでしょうか?」
「……」
黒衣の女性は答えない。
フィオーレから視線を外し、店内の花を見回す。
「……大切な人に」
「はい?」
「大切な人に、花を贈りたい……」
ようやく要望を口にした客にフィオーレは精一杯思考を巡らせる。
(は、犯罪者とかじゃ、ないよね? と、とにかく言われた通りの花を)
すぐ紫色の花を勧める。
「あ、こ、こちらの花はいかがでしょうか? ベルフラワーといって花言葉は『感謝』や『楽しいおしゃべり』となっていますが……」
「あっ……」
フィオーレからの言葉に女性は反応を示す。
なにかを思い出したような、それと同時にどこか悲しげな表情。
「あの~……」
「……それを、一つ」
女性はそう言って懐から紙幣を一枚取り出す。
それはこの国で使われている最も高い金額のお札。
「あ、はい、いまお釣りをお渡ししますね」
フィオーレはすぐレジに向かう。
だが、女性客に背を向けて釣り銭を数えていると、ドアに付けられている呼び鈴が音を鳴らす。
「えっ!?」
振り返ると花を買った女性客の姿がない。
お釣りを手に直ぐに外へ出た。
「あの、お釣りっ……あれ?」
周囲を見回してもその客を見つけることは出来なかった。
花屋を出て周囲を何度も探す女性店員の姿を、レイナは向かいの建物の屋上から見下ろしていた。
その手には紫の花が一つ。
(やってしまった……)
政府の機密組織であるブラッドリングのメンバーは、特別な理由がない限りは一般人への接触は禁止されている。
にも関わらず、レイナはあろうことか客としてその女性店員に近づいてしまったのである。
理由はただ一つ。
かつて人間だった頃に友達になった少女セレーネと特徴が近かったから。
もし成長していればあのような姿になっていたのかもしれない。
だからといって自らルールを破り近づくなど言語道断。
もし敵対している者(主に人狼)がレイナの匂いを嗅ぎ付ければあの店員が襲われるかもしれない。
そうなれば罰則の対象になるだけではなく、行動の自由も制限され、二度とあの姿を見ることが出来なくなる。
レイナは己の軽率な行動に自責の念を抱きながらすぐその場から去った。
森の中、レイナが活動拠点としている施設。
ようやく戻った彼女は、花を持つ手を懐に入れたまま門の前に立った。
端から見れば懐に隠している銃に手を掛けているように見える。
もしくは脇腹を押さえている様子。
だが、カメラからの映像を見ている監視室の仲間はあまり気にしていない。
『今開ける』
音声が聞こえると同時に門の施錠が解除され、自動で開いていく。
レイナは心なしか心拍数が上がっているのがわかった。
まるで親に内緒で玩具がゲームを持ち込もうとしている子供のようだった。
扉を開け施設内に入ると、自分の部屋へ向かうため足早に奥へ進む。
「レイナ」
周囲に対する警戒を疎かにしていたため、周りに誰がいるかも分からなかった。
その人物に声を掛けられ、驚きのあまり硬直してしまった。
恐る恐るゆっくりと後ろを見ると、アイヴィーが悪戯っ子のような笑顔をしていた。
「花、買ったんだ」
「なっ!?」
ここに来るまで花を持った手は懐に入れてコートで隠していたはずである。
それがなぜ?
「街中の監視カメラで見てたの、でも安心して、あのお坊っちゃんには言わないから」
アイヴィーはそう言いながら水入りのガラス瓶を渡す。
「これは?」
「花瓶の代わり、本当はちゃんとしたのを買ってあげたかったけど、私は自由に外に出られないから」
「そう、ありがとう」
「別にいいよ、それより早く部屋に行って、あのお坊っちゃんに見つかっちゃう」
「ええ」
いつもは堂々と歩くレイナだが、今回ばかりは猫背気味に歩いていく。
普段は見せないその姿にギャップを感じたアイヴィーは、どこか愛おしそうにレイナの背中を見ていた。
レイナの自室。
アイヴィーから水入りの瓶を受け取った後は誰にも会わずにここまで来れた。
いつも以上に聴覚を研ぎ澄ませ、他者の足音どころか息すら聞こえないか細心の注意を払いながらの移動。
今思い出せば我ながら情けなさも感じていた。
なぜ、自分の活動拠点でこんなことをしているのか。
もしあのお坊っちゃんことお飾りの局長ライアンに見つかったりすれば、鬼の首を取ったように責め立ててくるだろう。
ここまでくればもう安心と言わんばかりに、大きく息を吐く。
そして、テーブルの上に瓶を置き、花を飾る。
ベッドとテーブルだけの殺風景な部屋に置かれたそれを、レイナは愛おしそうに見つめた。
あの花屋で働く店員。
他人の空似ではあるが、どうか何事もなく生きていてほしいと願う。
若くして殺されてしまった友人の分まで。
もう人間と同様の生活を送れなくなった自分の分まで。
赤の他人の人生を、レイナは初めて無事に全うしてほしいと心の底から思った。
彼女にとって、これも異形と戦うための理由の一つとなるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる