118 / 157
連載
242.(一旦没)
しおりを挟む
「むぃ~~~~~~~~~~~~」
朝のひと鳴き。
「エトワさまはしたないですよ」
空腹で村を襲おうとしていたモンスター、ムイムイ。
私とソフィアちゃんはそんなムイムイのために、新しい住居を探してあげることにした。
山を越え、谷を越え、荒野を越え、激しい嵐を潜り抜け、私たちはついに目指していた森までたどり着いたのだった。
……うそだよ、本当は平たい場所通ってきたし、天気はずっと晴れでした。
森にたどり着いたときはすっかり夜だった私たちは、一旦荷物を下ろし、休息を取ったのだった。
そして朝起きて、ひと鳴きしてみたところを、ソフィアちゃんに目撃され、警告をひとつ受けたのだった。
とりあえず、目的の場所にはたどり着いたわけだけど、このあとは周辺を探索する予定だ。目的地に連れてきて、はいさようならじゃ、ちょっと無責任だしね。ちゃんとムイムイさんたちの餌があるか、周辺の生き物と仲良く暮らせそうか、本当に放して大丈夫なのかチェックしなきゃいけない。
「それじゃあ、いこっか~」
「はい!」
歩き始めた私の後ろを、ソフィアちゃんがふよふよと浮かびながらついてきていた。当然、その頭上には、ムイムイさんも一緒に浮かんでいる。
もう見慣れたけど、あらためて見ると異様な光景だ。
「それ……」
「どうしました?」
私が漏らした言葉に、ソフィアちゃんが首をかしげる。
「それここに置いていったらダメなのかな?」
魔法については詳しくないから、ここに放置していった場合、ムイムイさんを閉じ込めている魔法の壁がどうなるのかはわからないけれど、もともと動きの鈍い生き物だけに、しばらくはこの場に留まってくれる気がする。
実のところ、ずっと魔法を維持しているせいか、ソフィアちゃんの表情にはかなり疲れが見えているのだ。元気っ子のこの子には珍しい。
私の質問にソフィアちゃんの眉が八の字に垂れ下がった。
「……ムイムイたちが心配なので……置いていかなきゃダメですか……?」
う~ん、どうやらソフィアちゃんの心境的には、魔法は解きたくないらしい。
この場にくるまで、ずっと面倒をみてきたので、親心が芽生えてしまったのかもしれない。難しきや、親心と乙女の心。
「あ大丈夫だよ~、ごめんね、変なこと言って止めちゃって」
私はソフィアちゃんのやりたいようにさせてあげることにした。
すでに目的地にはついていて、あとは周辺を見て終わりだしね。特にトラブルが起きなければ問題ないはずだ。
※以下2022年2月15追加部分
***
ソフィアちゃんと一緒に周辺を見て回ることになった。
まず見つかったのは、そこそこの大きさの泉だった。
背の高い木々にかこまれたその泉は、縦も横も30メートルほどの幅があり、透き通ったきれいな水を湛えている。
「ムイムイ!」
泉を見つけると、ムイムイが鳴き声をあげながら、足をジタバタさせた。ソフィアちゃんが高度を下げてあげると、ごくごくと泉の水を飲み始める。
「飲み水はこれなら問題なさそうですね。湧き水みたいですから、いきなり枯れたりする心配もなさそうです」
確かに泉の水は、底の方から湧き出ているみたいだった。表面に独特の波が描かれている。泉から伸びる小川には、水がちょろちょろと流れ出ていた。
体の大きなムイムイさんが飲んでも水嵩は減る気配がない。水量も十分なようだった。
ソフィアちゃんは周辺をキョロキョロ見る。
「どしたの?」
私が尋ねると、ソフィアちゃんも首を傾げた。
「あとは水場周辺の動物で、共存できない種がいないか見たかったんですけど……姿が見えませんね」
「そういえばそうだねぇ」
そういえば森はやたらと静かだった。入ってから数時間経つのに野生動物にすら遭遇していない。
「探してみる?」
そう尋ねると、ソフィアちゃんは首をふった。
「いえ、探索しているうちに行き合うと思いますから、次はムイムイさんの食糧となるものがあるかチェックしてみましょう」
「は~い」
ソフィアちゃんの指示に従って探すこと15分ほど、私の両手にはりんごみたいな木の実があった。ただし、大きさはバスケットボールよりもう一回りぐらいでっかい。
「おおおっ……」
私はその果実を両手で抱え上げ、無意味に感嘆の声をあげてしまった。
理由はほんとにでっかいりんごにしか見えなかったから。それだけ。これがムイムイさんたちの主食になるらしい。ムイムイさんたちはその果物を見ると、そわそわするように体を揺すった。
私がひとつ、ひょいっと放り投げて見ると、ムイムイさんはパクッと食いつきシャクシャクと美味しそうに食べ始める。あんなに大きなりんごが一瞬でなくなる。
でもまだまだりんごはたくさんなっていた。
「これだけあれば、ムイムイさんたちも暮らしていけそうです」
森には巨大りんごの木がたくさんあった。
ソフィアちゃんによると、この森には他にもムイムイさんの食糧になるような果物の木があって、これなら一年中、暮らしていけるらしい。
とりあえず、衣食住の衣と食は揃ったということで、次は住である。ちなみに衣は天然のもふもふの毛皮なのでもう揃っている。
「ムイムイさんたちってどんな場所寝るの?」
「どんな場所でも寝られますけど、洞窟などがあると、安心して寝られるみたいです」
「ふ~む、洞窟ねぇ~」
ソフィアちゃんとしばらく探索すると、崖になってるところに洞窟が見つかった。
でも、小さい気がする。
「う~ん」
ムイムイさんたちと見比べてみるけど、二匹がぎりぎり入れるぐらいだ。
「これは……別のところを探すしかないですね……」
疲労の色が濃いソフィアちゃんが、申し訳なさそうに言う。
その疲れた声に、私は天輝さんを取り出して言った。
「いや、ここは拡張してみよう」
洞窟の岩肌を天輝さんでガリガリ削っていく。さすが神器だ。岩になんか負けたりしない。
(我は工具ではないぞ)
天輝さんからの抗議の声が聞こえるが、ソフィアちゃんを早く休ませるためだ。仕方ない。
天井が崩落しないように優しくガリガリ、時にサクサクと切り裂きながら、洞窟を広げていく。削った岩は大きいのは私が運び、細かいのはソフィアちゃんが風でお掃除してくれた。
お仕事をして一時間ほど、ムイムイが入れるような広い洞窟が完成した。
「エトワさまありがとうございます」
「いやいや、いいんだよ~。それより、もうムイムイさんも解放してあげていいんじゃないかな?」
※おそくなって、すみません、ちょっとずつ進ませてください。
感想ありがとうございます。すぐに目を通して表示についても許可したいんですが、精神が落ち着いてから目を通したいのでもうちょっとおまちいただけたらとおもいます。
朝のひと鳴き。
「エトワさまはしたないですよ」
空腹で村を襲おうとしていたモンスター、ムイムイ。
私とソフィアちゃんはそんなムイムイのために、新しい住居を探してあげることにした。
山を越え、谷を越え、荒野を越え、激しい嵐を潜り抜け、私たちはついに目指していた森までたどり着いたのだった。
……うそだよ、本当は平たい場所通ってきたし、天気はずっと晴れでした。
森にたどり着いたときはすっかり夜だった私たちは、一旦荷物を下ろし、休息を取ったのだった。
そして朝起きて、ひと鳴きしてみたところを、ソフィアちゃんに目撃され、警告をひとつ受けたのだった。
とりあえず、目的の場所にはたどり着いたわけだけど、このあとは周辺を探索する予定だ。目的地に連れてきて、はいさようならじゃ、ちょっと無責任だしね。ちゃんとムイムイさんたちの餌があるか、周辺の生き物と仲良く暮らせそうか、本当に放して大丈夫なのかチェックしなきゃいけない。
「それじゃあ、いこっか~」
「はい!」
歩き始めた私の後ろを、ソフィアちゃんがふよふよと浮かびながらついてきていた。当然、その頭上には、ムイムイさんも一緒に浮かんでいる。
もう見慣れたけど、あらためて見ると異様な光景だ。
「それ……」
「どうしました?」
私が漏らした言葉に、ソフィアちゃんが首をかしげる。
「それここに置いていったらダメなのかな?」
魔法については詳しくないから、ここに放置していった場合、ムイムイさんを閉じ込めている魔法の壁がどうなるのかはわからないけれど、もともと動きの鈍い生き物だけに、しばらくはこの場に留まってくれる気がする。
実のところ、ずっと魔法を維持しているせいか、ソフィアちゃんの表情にはかなり疲れが見えているのだ。元気っ子のこの子には珍しい。
私の質問にソフィアちゃんの眉が八の字に垂れ下がった。
「……ムイムイたちが心配なので……置いていかなきゃダメですか……?」
う~ん、どうやらソフィアちゃんの心境的には、魔法は解きたくないらしい。
この場にくるまで、ずっと面倒をみてきたので、親心が芽生えてしまったのかもしれない。難しきや、親心と乙女の心。
「あ大丈夫だよ~、ごめんね、変なこと言って止めちゃって」
私はソフィアちゃんのやりたいようにさせてあげることにした。
すでに目的地にはついていて、あとは周辺を見て終わりだしね。特にトラブルが起きなければ問題ないはずだ。
※以下2022年2月15追加部分
***
ソフィアちゃんと一緒に周辺を見て回ることになった。
まず見つかったのは、そこそこの大きさの泉だった。
背の高い木々にかこまれたその泉は、縦も横も30メートルほどの幅があり、透き通ったきれいな水を湛えている。
「ムイムイ!」
泉を見つけると、ムイムイが鳴き声をあげながら、足をジタバタさせた。ソフィアちゃんが高度を下げてあげると、ごくごくと泉の水を飲み始める。
「飲み水はこれなら問題なさそうですね。湧き水みたいですから、いきなり枯れたりする心配もなさそうです」
確かに泉の水は、底の方から湧き出ているみたいだった。表面に独特の波が描かれている。泉から伸びる小川には、水がちょろちょろと流れ出ていた。
体の大きなムイムイさんが飲んでも水嵩は減る気配がない。水量も十分なようだった。
ソフィアちゃんは周辺をキョロキョロ見る。
「どしたの?」
私が尋ねると、ソフィアちゃんも首を傾げた。
「あとは水場周辺の動物で、共存できない種がいないか見たかったんですけど……姿が見えませんね」
「そういえばそうだねぇ」
そういえば森はやたらと静かだった。入ってから数時間経つのに野生動物にすら遭遇していない。
「探してみる?」
そう尋ねると、ソフィアちゃんは首をふった。
「いえ、探索しているうちに行き合うと思いますから、次はムイムイさんの食糧となるものがあるかチェックしてみましょう」
「は~い」
ソフィアちゃんの指示に従って探すこと15分ほど、私の両手にはりんごみたいな木の実があった。ただし、大きさはバスケットボールよりもう一回りぐらいでっかい。
「おおおっ……」
私はその果実を両手で抱え上げ、無意味に感嘆の声をあげてしまった。
理由はほんとにでっかいりんごにしか見えなかったから。それだけ。これがムイムイさんたちの主食になるらしい。ムイムイさんたちはその果物を見ると、そわそわするように体を揺すった。
私がひとつ、ひょいっと放り投げて見ると、ムイムイさんはパクッと食いつきシャクシャクと美味しそうに食べ始める。あんなに大きなりんごが一瞬でなくなる。
でもまだまだりんごはたくさんなっていた。
「これだけあれば、ムイムイさんたちも暮らしていけそうです」
森には巨大りんごの木がたくさんあった。
ソフィアちゃんによると、この森には他にもムイムイさんの食糧になるような果物の木があって、これなら一年中、暮らしていけるらしい。
とりあえず、衣食住の衣と食は揃ったということで、次は住である。ちなみに衣は天然のもふもふの毛皮なのでもう揃っている。
「ムイムイさんたちってどんな場所寝るの?」
「どんな場所でも寝られますけど、洞窟などがあると、安心して寝られるみたいです」
「ふ~む、洞窟ねぇ~」
ソフィアちゃんとしばらく探索すると、崖になってるところに洞窟が見つかった。
でも、小さい気がする。
「う~ん」
ムイムイさんたちと見比べてみるけど、二匹がぎりぎり入れるぐらいだ。
「これは……別のところを探すしかないですね……」
疲労の色が濃いソフィアちゃんが、申し訳なさそうに言う。
その疲れた声に、私は天輝さんを取り出して言った。
「いや、ここは拡張してみよう」
洞窟の岩肌を天輝さんでガリガリ削っていく。さすが神器だ。岩になんか負けたりしない。
(我は工具ではないぞ)
天輝さんからの抗議の声が聞こえるが、ソフィアちゃんを早く休ませるためだ。仕方ない。
天井が崩落しないように優しくガリガリ、時にサクサクと切り裂きながら、洞窟を広げていく。削った岩は大きいのは私が運び、細かいのはソフィアちゃんが風でお掃除してくれた。
お仕事をして一時間ほど、ムイムイが入れるような広い洞窟が完成した。
「エトワさまありがとうございます」
「いやいや、いいんだよ~。それより、もうムイムイさんも解放してあげていいんじゃないかな?」
※おそくなって、すみません、ちょっとずつ進ませてください。
感想ありがとうございます。すぐに目を通して表示についても許可したいんですが、精神が落ち着いてから目を通したいのでもうちょっとおまちいただけたらとおもいます。
185
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
【3月中ーー完結!!】
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
二十年の裏切りの果て、その事実だけを抱え、離縁状を置いて家を出た。
そこで待っていたのは、凍てつく絶望――。
けれど同時に、それは残酷な運命の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と縋られても、
死の淵を彷徨った私には、裏切ったあなたを許す力など残っていない。
「でも、子供たちの心だけは、
必ず取り戻す」
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔い、歪な愛でもいいと手を伸ばした彼女が辿り着いた先。
それは、「歪で、完全な幸福」か、それとも――。
これは、"石"に翻弄された者たちの、狂おしい物語。
うわさの行方
下沢翠花(しもざわすいか)
恋愛
まだ十歳で結婚したセシリア。
すぐに戦場へ行ってしまった夫のニールスは優しい人だった。
戦場から帰るまでは。
三年ぶりにあったニールスは、なぜかセシリアを遠ざける。
ニールスの素っ気ない態度に傷つき疲弊していくセシリアは謂れのない酷い噂に追い詰められて行く。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。