母の全てを送るまで

くろすけ

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母との和解

さむりんの死

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センター試験とか気にしなくて良い私は、当時のダンスメンバーとダンスに明け暮れた。

年齢もジャンルもバラバラだったが全てが新鮮で楽しかった。

高校を卒業する前に大きな公園の何かのフェスに出させて貰ったのも良い思い出だ。

それらのダンスメンバーは自分がかき集めたのでさむりんにも知らせていないし、さむりんとはダンス以前からの日常会話が多かったので、変わらず1週間に一度はカラオケやご飯はしていたが、詳しい話はしていなかった。

そのまま高校卒業後に免許を取ったり、大阪に引っ越しなりでバタバタしていて、さむりんと最後にちゃんと会ったのはいつだろう?
いつも「またね!」って言い合う仲だったからよく覚えていないし、思い出せない。

そんなさむりんが、大学に入学して2週間後くらいに自宅で心筋梗塞で急逝した。
当時父方も母方の祖父母も健在で、初めて身近な人の死を感じたり、通夜葬儀に参加したのが、まさか同じ年のさむりんだった。

私はその時親に秘密で原付を買い、アルバイトで時給の良かった隣町の王将まで出勤しようとしてる最中、誰からかは忘れてしまったがさむりんの訃報の電話に驚きを隠せず、また受け止めたくない気持ちで大動揺した私は原付で派手に転け、さむりんの葬儀会場に傷だらけで向かう事になった。

当時頭が本当に回らず、今思えば本当に不謹慎なのだが久々に会う中学小学の友達と久しぶりね!とピースをしながら写真を撮ったり、さむりんの葬式なのにそれを絶対に受け入れたくない自分がいて、夢みたいでその時は涙の一つも出なかった。



ただ、人はいつ突然亡くなるかわからない。
自分はこのままの状態で良いのか?
いや、絶対嫌だよね。
さむりんはきっとこれからやりたい事が沢山あっただろうに出来なかった。
自分は今までは家族に遠慮して、自分の事を騙しながら生きてきたけど、これからは後悔のない人生を送っていかないといけない。さむりんの分まで自分らしく生きて行かないといけないと強く思った。


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