母の全てを送るまで

くろすけ

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番外編 大阪での暮らし

名前、変わるよ!

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色々な仕事が決まり次第、私は治療を再開していた。
まずは名前を変える為に必要な資料は沢山持っていたが、当時の現状は今みたいにスッとな感じではなく、まずは申請をしてまたこの日に裁判所に来てねーって感じであった。

母は心配して地元から大阪まで来てくれたが、裁判所でその日ではどうにもならず「ごめんね。」と言う事しか出来なかった。

裁判所からまた呼び出しがあり、また沢山の資料を持って向かった。
「今後の勉強の為に沢山の司法の子がいますが宜しいですか?」と聞かれ
「ああ、今後の為になるなら全然いいですよ。」
と言い、改名へのついての審判が行われた。

私が呼ばれた部屋はおよそ六畳か八畳くらい、そこにこれから司法を勉強するであろう若者が20人くらいびっしり立ってこちらを観ていた。

覚えている範囲内で
裁判官から聞かれたのは

名前を変えて後悔しないか
今後又、名前を変えるのは大変
後悔する事もあるかもしれないよ

ただそれだけだった。

それ以後に今後の未来のある学生と言うか見習いさんかな?
その方達に質問責めされたのは当時まだ私のような者がいなかったから致し方ないのだが、2時間くらいは質疑応答がされた。

いや、全然いいんですよ。今後私のような人が沢山同じような申請をすると思うし、そこに何かしら尽力出来れば私は幸いなんです。

ただ、申し立ての際に事前に、私は自分史をしっかり提出しているにも関わらず、それを見てくれていない生徒さんに好奇の目を向けられながら「どうして名前を変えようと思ったんですか?」とか「いつから性別違和を持ったんですか?」の事を1から説明するのは大変やった。

聴いてきてくれた学生さんも本当悪気はないと思うが、こういう裁判を起こすのも当時は凄くエネルギーを使う事で。
だからこそ事前に渡した資料には一度は目を通しておいて欲しいなと思った一幕だった。

それから1週間から2週間後くらいかな?
裁判所から封書が届き私は無事、◯子ちゃんから無事、今の名前だが当時の通称名✖️✖️へと改名を果たした。
裁判所からのOKのその紙を持って、私は急いで市役所や銀行に行き、名前を変えた。と同時に親に関しては本当ゴメンねと思いつつ、自分自身の一歩として凄く嬉しく思っていた。

確か21歳の冬の出来事。
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